プログラム活動

arts program

「日米芸術家交換プログラム」来日芸術家プロフィール

1978-1998年、1999年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010


2010年度芸術家プロフィール

   


ジョン・ハプタス、クリスティン・サミュエルソン John Haptas and Kristine Samuelson ドキュメンタリー映画(コラボレーション・アワード)
2010年2月12日来日


ジョンとクリスティンはドキュメンタリー映画を制作しています。前回来日した際、東京の都市環境に生息するカラスの大群に強烈な印象を受けました。また都当局にカラス対策として、ゴミの保護や巣づくりの妨害、カラスを都市部から追い払う動きがあることを知り、昨年秋に新しいドキュメンタリー映画「An Abundance of Crows」を撮り始めました。今回の滞在中には、東京のカラス現象を鳥類学や社会学、民族学、そして芸術的な見地からアプローチするこの作品の撮影、編集を続ける予定です。
www.stylofilms.com


 
ロバート・ハッチソン Robert Hutchison, 建築、インスタレーション
2010年5月1日来日

ロバートは、芸術家や建築家など、双方の分野にわたって活躍するアーティストによる、サイト・スペシフィックなインスタレーション作品を訪ねて日本中を旅する予定です。特に現代的な手法によって伝統や文化史を表現したり、解釈し直したりしている作品に焦点をあて、美術と建築の現代および伝統的な趨勢を示すサイト・スペシフィックなインスタレーションを訪問します。それらの多くは、日本の一流の建築家や芸術家の手によるものです。この旅は記録して、展示や出版物として発表していきたいと考えています。また、様々な祭りや美術館、アートスペースも訪問する予定です。
www.hutchmaul.com

Isak

アイザック・イマニュエル Isak Immanuel, ダンス、写真、ビデオ作品

2004年より、アイザックは「Floor of Sky Stations」というパフォーマンスと展示からなるシリーズを展開しています。この複合領域的なプロジェクトは、場の特有性や日常生活の移り変わりや不在、および転換について探求したものです。日本では、経験的リサーチ、共同作業、空間と動きの力学、といった様々な視点からこのシリーズを深めていく予定です。また、野口体操に焦点をあて、重力との関係や変化する形の器としての身体に注目します。舞踏の変容的な可能性も探求する予定で、京都在住の舞踏家、三上賀代氏や桂勘氏らと活動するつもりです。
www.floorofsky.org


katerina

カテリナ・ランフランコ Katerina Lanfranco, ビジュアル・アート 
カテリナは日本で伊勢型紙(切り絵の一種)や生け花、浮世絵を学ぼうと考えています。2006年より、切り絵の構造的な複雑さや緻密さ、物理的な直接性に興味をもち、その可能性を探っています。同様に、彼女は自身の作品によく花と植物のモチーフを使いますが、そこに生け花との共通点を見いだしています。芸術としての生け花を、植物に見いだされる対称性や規則だった模様、そして花の生来の美への応答であると考えているからです。彼女が描く絵は、もう一つの俗世の風景を創造しようと試みた成果であり、多分に浮世絵の伝統に触発されたものですが、日本でのより深い浮世絵研究から、さらなる刺激が得られるのではないかと期待しています。
www.katerinalanfranco.com


ElizabethMcKenzie

エリザベス・マッケンジー Elizabeth McKenzie, 文学
2010年3月15日来日
 
エリザベスの来日目的は、新しい小説「For the Benefit of Mr. Maru」の完成にあります。この小説では祖母の長崎原爆被爆者への関与と、その後ひきおこった一家崩壊の家族史とフィクションが混じりあっています(エリザベスの祖母は医師で、子供に対する原爆の影響を調査するため長崎に滞在したことがあります)。また近い将来予定している、現代日本の小説翻訳集出版のため、日本国外ではまだあまり知られていない現代の作家たちをインタビューする予定です。
www.stopthatgirl.com

 

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2009年度芸術家プロフィール

   
craig

クレイグ・アントニー・アーノルド Craig Anthony Arnold (作家) 
2009年3月16日来日

クレイグの来日目的は、3作目の散文詩「An Exchange of Fire」の取材と執筆にありました。活火山地帯に焦点をあてたこの作品は、ギリシャやシシリアを舞台とする序章から始まりますが、クレイグは、メキシコやラテンアメリカの国々で集めた素材と日本で収集する素材をあわせて一つの作品にしようと考えていました。彼は活火山地域に住む人々の経験をとおして、何度も繰り返される文化的テーマやモチーフを検証していく手法をとっており、日本では田舎をめぐり歩き、主だった火山地帯をおとずれる予定でした。しかしながら4月27日、クレイグは鹿児島県の口永良部島での登山中に遭難したとみられ、現在も行方が分かっておりません。
このフェローシップへの応募書類に、彼は「この(火山)巡礼をとおして、災害が、自然災害であれ人工的なものであれ、一番身近なところにある世界の認識さえ、がらりと塗り替えてしまうことを伝えたい。」と記しています。


patricia

パトリシア・チャオ Patricia Chao (作家) 
2009年3月1日〜8月1日
パトリシアは現在3冊目の小説「New World」にとりかかっていますが、この小説はブラジルのサンパウロと、そして日本を舞台にしています。ブラジルでの取材はすでに始まっていますが、日本をリサーチするにあたり、ここにしばらく住む必要性を感じました。パトリシアには半分日本人の血が流れており、日本に親戚もいるので、彼らに取材し登場人物の人物像を展開させようと考えています。今回の滞在の主な目的は、語学の習得や、日本文化の多様な局面を探り、各地へ旅することです。また物語の舞台の大部分となる温泉街に大変興味をもっています。
www.patriciachao.com


 kevin james

ケヴィン・ジェイムズ Kevin James (作曲家)
2009年7月21日−11月
ケヴィンは現在、音楽のメロディやハーモニー、リズムの源として、世界中から絶滅、あるいは絶滅の危機にある言語を現地で録音し、インストゥルメンタルなマルチメディア音楽作品をつくる、という長期プロジェクトにとりくんでいます。ケヴィンが日本滞在を希望するのは、アイヌ語を学び、素材を収集して、それを元にマルチメディア作品を作るためです。現地の言語学者やアイヌ民族博物館、アイヌ文化振興会、Endangered Pacific Rim Project、アイヌ民族文化研究センターなどと協力する予定です。また、アイヌ語の録音や資料を持っている日本各地の大学図書館などを訪ねる予定です。
www.portraitsproject.com


Michele Kong

ミシェル・コン Michele Kong (美術作家)
2009年10月6日−2010年2月
シンプルだが想像力を刺激するミシェルの作品は、現代の社会生活の殺気立ったスピードからのがれて、立ち止まり、よく考え、静けさを感じることのできる啓発的な空間をつくります。庭や建築をはじめとする日本の芸術は、常にミシェルのインスピレーションの源でした。日本での研究は、一連の新しいパブリック・アート・プロジェクトにあてられます。日本の神社仏閣やその他の聖地を訪問して、ひとの注意力をうながす様々な要素が、いかに日常生活にも融和しうるかを見極めたいと考えています。また東京に住み、東京のアートシーンを堪能する予定です。
www.clearspacestudio.com


Jane
ジェーン・リグラー Jane Rigler (作曲家) 
2009年11月4日―2010年4月
滞在中ジェーンは、日本各都市で著名なアーティストを巻き込み、新しい作曲に取り組むつもりです。伝統から実験音楽にまでわたる音楽家たち、ダンサーや作曲家と協力する予定です。また、建築や詩など様々な文化活動における、仏教美学の影響も調べたいと考えています。このプロジェクトは、すでに彼女の作品にみられる日本の影響を展開し、洗練させようとするものですが、具体的には、尺八と箏のための伝統音楽と伝統以外のレパートリーを研究し、電子的な即興音楽を学んで、舞踏ダンサーと共同し、仏教寺院や坐禅堂を訪問する予定です。
www.janerigler.com
 

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2008年度芸術家プロフィール

Elizabeth Brown


エリザベス・ブラウン
Elizabeth Brown(作曲家)
2008年12月20日〜5月19日
作曲家のエリザベス・ブラウンは日本やベトナム、ソ連(ロシア)、コロンビア、オーストラリアそして米国やヨーロッパ、と世界各地で自分の作品を演奏してきました。尺八や日本の古典笛のための音楽もたくさん作曲しています。今回の来日では日本の作曲家がいかに伝統楽器にアプローチしているか、また現代音楽における尺八の役割を調べたいと考えています。彼女は1977年にフルートの演奏でジュリアード音楽院修士号を得ています。またロックフェラー財団よりイタリアのBellagio Center、マッククドーウェル・コロニーのフェローシップを受けたことがあります。また2002年にはACCの奨学金を受け、ベトナムで研修しました。2006年にはグッゲンハイム・フェローシップを受賞しています。
http://www.ElizabethBrownComposer.com



ディミトリ・カーター Dmitri Carter(人形遣い)
2008年5月18日〜10月28日
ディミトリは幼少よりプロの人形師として活躍してきました。カーター人形劇団の中心人物である彼は、シアトルでノースウェスト・パペット・フェスティバル創立の中核をにない、Opera dei Pupiで有名な伝統的なシシリア人形劇を受け継ぐ名人として知られています。日本には古くからあやつり人形がありますが、彼は平安時代頃に日本に登場したとからくり人形に興味を持っており、その組立の手法や操作方法、テクニック、レパートリーの物語、歴史などを詳しく調べたいと思っています。現在彼はノースウェスト・パペット・センターのディレクターであり、Union International de la Martionetteの評議員を務めています。
http://www.nwpuppet.org


 elaine

エレイン・チョウ Elaine Chow(ビジュアル・アーツ)
2008年2月11日〜8月10日
ニューヨーク在住のエレインは日本の染色の歴史や伝統、またそれらの用途について研究するつもりです。これは2005年に最初に東京に来日した際に興味をもった主題ですが、特に風呂敷に興味を持っています。同時に各地での贈答の習慣を調べたいと思っています。彼女は自身の仕事を、物や記憶、文化習慣の保存にかかわる仕事だと考えています。またこれらの価値観が変容していくことに興味を覚えています。ニューヨークの美術大学で2002年に修士号を取得し、彫刻でニューヨークアート芸術基金からフェローシップを得ています。
http://registry.whitecolumns.org/view_artist.php?artist=155
http://www.elainechow.com


brian

ブライアン・カラント Brian Current(作曲家)
2008年4月11日〜9月1日
熟練した作曲家であるブライアンは日本の地方の宗教的な行列聖歌に興味を持っています。また今回の経験を生かして、大規模な合唱曲と電子音楽を作曲したいと思っています。1時間ほどの作品を計画していますが、都会的な場面にポリフォニックな音楽をもちこみ、大規模な合唱隊が移動しながら歌う作品にしたいと思っています。オタワで育ち、モントリオールのマックギル大学で学びました。またカリフォルニア大学バークレイ校で作曲のPh.Dを取得しました。またYaddoやマッククドーウェル・コロニー、Bogliascoなどのフェローシップを獲得、2005年のグッゲンハイム奨学生、2003年のバーロウ賞受賞者でもあります。アーティストのウェブサイトは以下でご覧になれます。
http://www.briancurrent.com


Suji Kim
スジ・クウォック・キム Suji Kwock Kim(ライター)
2008年12月中旬予定
受賞歴の多いスジですが、東西双方の伝統的な文学を学んだアジア系アメリカ人作家として、今回の日本滞在に大きく分けて二種類の期待をしています。まず日本の詩と、それにまつわる文章や音楽、美術、演劇、映画、田舎と都会の景観を調査します。同時に在日韓国人である日本の親戚の詩も調べようと思っています。彼女はスタンフォード大学の Wallace Stegner フェローシップ、そしてフルブライトの奨学生です。最初の詩集 Notes from the Divided Countryは米国詩人アカデミーのWalt Whitman 賞を受賞し、またPEN USA賞のファイナリストにもなりました。また近作はニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、パリ・レビューに掲載されました。
 

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2007年度芸術家プロフィール

brendaKKMark

 

ブレンダ・アオキ Brenda Aoki (劇作家)、マーク・イズ Mark Izu (作曲家)、カイ・カネ Kai Kane (息子・学生) 
<コラボラティブ・アワード> 2007年8月24日-2008年1月14日
サンフランシスコからの夫妻アート・ユニットのブレンダ・アオキとマーク・イズは、滞在中それぞれ個別のプロジェクトを続行する予定です。ストーリー・テラー、脚本家、パフォーマー、作家、録音アーティストとして知られているブレンダは、日米の混血アメリカ人家庭とその祖先を描いた三部作の最終話にとりかかるつもりです。彼女は現在サンフランシスコ大学の演劇学部に所属しており、ASCAP、アメリカ会議とアジア・アメリカ芸術財団から賞を受けています。彼女の夫のマーク・イズは、1978年に東儀季信に日本の雅楽を学び始めましたが、日本滞在中は現在帰国している東儀氏に再び師事し、新しい交響曲の作曲に取り組む予定です。マークはスタンフォード大学のInstitute for Diversity in the Artsの創立時の教員であり、ASCAP Innovative Music Awardを受賞しています。
アーティストのウェブサイトはこちら。 http://www.firstvoice.org/


 tony

トニー・ドゥスー Tony D'Souza (作家) 2007年5月28日〜11月2日
最初の小説を発表したばかりのトニー・ドゥスーザは、伝承を通して日本を探索するつもりです。特に、古くから引き継がれてきた伝統と、一方で捨て去られてきた伝統を調べる予定です。「地方の、周辺的なコミュニティ」に魅了されているため、「とても遠くにあって、小さくて、力強い場所」である北海道の漁港、根室に滞在する予定です。ホリンズ大学とノートルダム大学で文学修士と芸術学修士を取ったあと、Peace Corpsに志願しマダガスカルとコートジボワールで3年以上すごしました。全米芸術基金賞(2006)、Poets & Writers MagazineのBest First Fiction(2006)賞受賞。サラソタ(フロリダ)在住。
アーティストのウェブサイトはこちら。 http://www.tonydsouza.com/


 ellen fullman

エレン・フルマン Ellen Fullman(作曲家)
2007年12月4日〜2008年4月12日
作曲家であり楽器デザイナーであるエレン・フルマンは、作曲家、藤枝守を始めとする日本の音楽家と共同作業をするために、自分の作った作品(楽器)を持ってくるつもりです。「その楽器は巨大な琴に似ており、マツヤニをつけた指を使って、歩きながら縦に弦をなでて演奏します。その音色は非常に豊かで調和的な音質をそなえ、日本古来のリードオルガンに美しく混じります。」最近は、ベルリンのDAAD Artists Programを通して、アルパート賞を受賞しました。現在はバーレー(カリフォルニア)在住。
アーティストのウェブサイトはこちら。 http://www.ellenfullman.com


joseph

ジョセフ・マイダ Joseph Maida (写真家)
2007年12月17日〜7月
ニューヨーク市在住の写真家、ジョセフ・マイダは、写真を通して、人をとりまく環境が自己を定義していくさまを探索しています。滞在中は「これまでの作品同様、日々、日常の消費にフォーカスする予定で、日本での日常生活にどっぷりと浸かることで、複雑な日本社会と彼らが生産し消費する物との関係を撮っていきたい」とのこと。1999年にコロンビア大学で学士号を、2001年にエール大学でM.F.A.を取得しました。これまでに24以上のソロとグループ展が開かれており、現在はニューヨークのParsons School of Designの非常勤講師とSchool of Visual Artsの講師をつとめています。
アーティストのウェブサイトはこちら。 http://www.josephmaida.com/


レイナ・パパチ Leyna Papach (作曲家)、ミシェル・クアコー Michel Kouakou(振付家) <コラボラティブ・アワード>
2008年10月31日 〜2009年4月1日
夫妻によるアート・ユニット、レイナ・パパックとミシェル・クアコーは、日本での研究期間をそれぞれ独立してすごしたのち、チームで活動する予定です。作曲家であり劇場で活躍するアーティストであるレイナは、子供の頃福岡に住んでいたことがあります。アメリカ人の父と日本人の母を持つ彼女の母方の実家は、何代にもわたって伊勢神宮の内宮近くにある猿田彦神社を守ってきた宮司の家系です。日本滞在中は、伊勢界隈で祝詞と呼ばれる古代神道の詠唱を研究する予定です。彼女の夫、振付師のミシェル・クアコーはコートジボワールで生まれましたが、そこで、彼はダンスやアクロバットと人形劇の手法を身に付けました。滞日期間を主に舞踏の研鑽に費やし、後半は二人で京都芸術センターのダンス部門と協力し作品を上演する予定です。

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2006年度芸術家プロフィール

   
エドワード・ショッカー Edward Schocker 作曲家 2006年1月15日〜7月3日来日
作曲家であるエドワードは、滞日中、日本の音楽の様々な側面について研究する予定です。和楽器のデザイン、構造、歴史や音の特性。また伝統的な邦楽で使用される様々なチューニングシステムと欧米の現代音楽で使われる平均率との比較、邦楽の楽譜の表記法、そして日本の現代音楽などです。日本の音楽や和楽器に影響されて取り組んでいる「Wind Dharma(風の戒律)」の作曲も滞在中に進めていく予定です。
アーティストのウェブサイトhttp://www.edwardschocker.com

dean

 ディーン・サメシマ Dean Sameshima写真家 2006年3月2日-8月28日 来日
ディーンは、同性愛者の男性が集まる地域と場の雰囲気を探検する日系アメリカ人写真家です。サブカルチャーの一面を記録すると同時に保存収集する彼の写真は、通常は公的な場所や美しい景観からは排斥されるものです。ディーンは、日本でもこの種の記録採集を続け、レンズの冷静なフォーカスを通して、ゲイの集まる新宿二丁目界隈やそこに集う人々を観察する予定です。またパブリックとプライベートの関係性の問題や、文化的には完全に欧米人の背景をもちながら人種的には日本人と全く見分けがつかない日系アメリカ人として、自分自身が「日本」に含まれる部分と含まれない部分についてよく考えてみたいと思っています。また滞在中に写真家の野村佐紀子氏と共同プロジェクトを開始することも予定しています。
アーティストのウェブサイト http://www.deansameshima.com


カレン・ラモンテ Karen LaMonte 彫刻家・美術家 2006年4月29日−11月22日 来日
彫刻家であるカレンは、衣類の意味するところは極めて社会的なものであり、衣装によって個人は社会においていかに見られるか定義され、さらに自分自身をどう見るかをも規定するのではないかと考えています。日本の「着物」という衣服表現は、西洋の思想や製品を取り入れ始めた19世紀後期に、自覚的に形成され始めたとカレンは主張します。滞在中は "日本らしさ"を構成する文化的概念としての着物と現代日本における着物の役割を研究するつもりです。また着物から着想した新しい彫刻の創りはじめる予定です。
アーティストのウェブサイト http://www.karenlamonte.com

 

ローラ・シム Laura Sims 詩人 2006年6月20日〜12月28日 来日
ローラは、日本の民間伝承、特に怪談を扱ったたぐいのものについて一連の詩を書こうとしています。彼女は民間伝承が豊富な様々な地域を訪問し、新旧の超自然現象的伝承を採集し、その暮らしへの影響を調べる予定です。なかでも怪談の現代への関連性、女性の登場人物の扱い方、また怪談の対西洋的魅力に興味があります。また地域と時代によっていかに物語が変容するかも調査したいと考えています。


hoto

シェリ・シモンズ Sheri Simons 彫刻家 2006年6月23日〜12月19日 来日
シェリは、1985年以来巨大なキネティック・アート(動く彫刻)を創作してきました。大きな木を扱い続けるうち、日本の祭で使用されるポータブルな神社、御神輿に興味を持つようになりました。滞在中は栃木県の有名な神輿大工の見習いをする予定です。また、日本中の様々な祭りを訪れ、御神輿の動きや音、そして観客の参加がいかに壮観なシーンを創りだしているかを見極めたいと思っています。

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2005年度芸術家プロフィール

   
ルイス・レコダー (Luis Recoder) 映像・ヴィジュアル・複合美術 2005年2月2日〜8月1日
「何世紀も使われてきた素材やアイデアに若々しいきらびやかさ」をもたらす映像作家だと評されるルイスの日本滞在の目的は、サイレント映画における弁士と石庭研究にある。彼の研究目的は「複合領域的で文化を横断する、古代から近代までの文化的慣習をつなぐライン、そのアプローチを観察し展開する」ことにある。弁士を研究するため東京在住を計画しているが、石庭研究のために京都を頻繁に訪れたい。 パートナーのサンドラ・ギブソン氏と来日しました。イメージフォーラム・フェスティバル(金沢 6/30・横浜 7/30)で彼らの作品が上映されました。

http://www.imageforum.co.jp/festival/index.html


ロコ・カワイ (Roko Kawai) ダンサー・振付家 2005年3月10日〜10月12日
ロコは「伝統とコンテンポラリーの形式が交わるところに位置し、伝統を超えてジャンル間の対話を発展させる」ことを目指す日系アメリカ人アーティストである。滞在中の主な目的は舞踊の師匠である花柳和氏の集中的なレッスンをうけ、「現代のコンテクストにある日本舞踊のテクニックと慣習、礼儀の洗礼をうける」ことにある。伝統的な舞踊はコンテンポラリーダンスによってどんどん辺境においやられているが、ロコはそれら二つのジャンルには近しい繋がりがあると考え、それらの発展と対話の可能性を見出そうとしている。


ジョナサン・シロタ (Jonathan Shirota) 劇作家 2005年4月20日〜10月19日
ジョナサンの父は沖縄出身の移民で、彼は日系沖縄出身のハワイ系アメリカ人として育った。彼の両親は「良きアメリカ人」となるべく腐心し、「旧世界」に関わることは努めて無視したという。ジョナサンはハワイにやってきた沖縄系移民の戯曲をすでに二本書いているが、過去の事実に基づいた三作目を構想中である。この三作目の素材を取材するために沖縄に住み、過去の遺産を調べたいと考えている。親戚や村の主要人物、家族の友人などにインタビューし、現地の博物館や図書館、新聞社などに足を運び「戦時中に何が起こったのか、そしてその後に起こったことを理解したい」と考えている。


リー・ダーキー (Lee Durkee) 小説家 2005年9月2日2006年3月1日 来日
リーの小説は日本の影響を強く受けている。三島由紀夫の「憂国」を通じて日本文化に出会ったのがそもそもの始まりで、それ以来リーは道元や夢窓、一休といった禅僧や一茶の俳句からインスピレーションを得ている。彼自身の言葉によると「日本の宗教と神話を学ぶために日本にいきたい。神道は神秘に満ちていると思う。仏教の中では特に山伏について知りたい。日本の神話を学び、信仰心と芸術がいかに影響を与えあい、その流れが私の敬愛する近代の作家、村上春樹やカズオイシグロ、安部公房といった作家にいかに反映されているか知りたい。また近松門左衛門の文楽を読み、その上演も見たい。」とのことである。


マルコ・ブロイヤー (Marco Breuer) ヴィジュアル・アーティスト 2005年12月17日−2006年6月15日
マルコは空間や環境、日常的な体験などからインスピレーションを得るビジュアル・アーティストである。彼の来日の目的は日本の日常生活に溶け込み、文化とグラフィックの形式の関係を探求することにある。滞在中、期間をわけて都会と地方に住み、ハイテクノロジー溢れる近代都市と田舎暮らしの両方を経験したいと考えている。また、もうひとつの目的は日本における様々な書籍の形式を調べることにある。本人によると、書籍とは異分野間の対話に最も適した手段であり、長いスパンで日本人のアーティストや職人と共同作業を始めるに最適な舞台だと考えている。

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2004年度芸術家プロフィール

   

レイ・サンドバル (Ray Sandoval) 2004年3月30日〜2004年12月14日
作曲家であり演奏家でもあるレイは、メキシコ系アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた。母方の家族のルーツを探り、彼女と日本社会をもっと理解するための文化の旅を、彼はずっと準備してきたという。滞在期間中には、母の故郷である群馬県沼田市と、レイの母と駐軍中の父が出会った横田米軍基地のある西東京の福生市を訪ね、そこに伝えられている伝承に基いた「フォーク・テール」というプロジェクトにとりかかりたいと考えている。自分の母やその家族、友人に第二次大戦前後の日本の社会、歴史、文化についてのインタビューをし、ビデオ撮影し、これらの経験や話をもとに音楽をつくりたいと考えている。またその音楽が核となるドキュメンタリーを撮るつもりである。
レイのHPはこちらからご覧になれます。 http://www.raysandoval.com


 

ラインハルト・リンマーク (Rinehardt Zamora Linmark) 2004年11月3日〜2005年5月 3日
ラインハルトはフィリピン出身の作家である。彼の日本でのプロジェクトは「日本に暮らすフィリピン出身のエンターテイナー達の生活を細かく調べることである。フィリピーノ同士の関係、日本人との関係、言語、景観、そして彼らを通じてポピュラーカルチャーが、アメリカと日本、フィリピンの三カ国間の関係に役だっているか、また文化交流、相互理解の基となっているかを調べたいと考えている。滞在中助力を得ることになっている日・フィリピン家族センターの助けにより、日・フィリピンコミュニティのメンバーとコンタクトをとり、インタビューをするつもりである。


ロウル・ドログゥール (Laure Drogoul )  2004年7月22日〜2005年1月17日
ロウルはニュージャージーからの彫刻家、インスタレーション・アーティストであり、日本滞在中は二つの分野に焦点をあてることになる。一つは日本の伝統的な提灯のデザインと工法についてであり、もうひとつは日本のポップイメージとその源流の研究である。特に伝統の造形的なイコノグラフィーと、アニメや漫画、アクションものにみられる現代のヒーロー、ヒロインの役割について調べたいと考えてた。彼女の近作は巨大な木製フレームの光り輝く彫刻である。それらは、提灯と同じように「ポピュラーカルチャーに典型的なものであるが、同時に歴史に深く根付いたものであり、伝統的なイコノグラフィーでもある。」
ロウルのHPはこちらからご覧になれます。 http://www.cultofmarms.org/


アダム・フレリン (Adam Frelin)  2004年8月17日〜2005年2月16日
アダム・フリーリンはパブリック・アートや景観建築に興味を寄せる彫刻家である。彼の来日の主たる目的は、日本の庭園を訪れ、伝統と同時代のデザインを研究することであり、美術や景観建築の分野の人々に会うことだ。また日本の景観を視察するために日本中を旅したいと考えている。そして、世界でも有数の庭園集中地区である京都に住むことを計画している。庭園は視覚的にもちろん素晴らしいものだが、それよりももっとアダムの興味をひいているのは、庭園が実に緻密な計算のもとにつくりあげられているものだというところである。
アダムのHPはこちらからご覧になれます。http://www.adamfrelin.com/


アイオナ・ブラウン (Iona Brown)  2005年2月7日〜8月6日
イオナは画家であり、ビデオアーティストでありDJとして活躍するワシントンDCのアーティストである。彼女がこれまで調査し、描いてきたのは、アフロパーマをかけ、人工的な日焼けで濃い茶色に肌を焼き、アフリカン・アメリカンをまねるという、若者たちのあいだに見られる「ガングロ現象」であった。滞在中は若者の間のブラック・カルチャーに焦点をおき、なぜ日本の若者が黒人文化をまねるのかを解明したいと考えている。数年前に訪れた大阪に再び滞在する予定で、歌舞伎や文楽といった古典演劇を学び、歌舞伎のスタイルでガングロについての芝居を創作するプロジェクトをもくろんでいる。三味線や出囃子の代わりにDJがターンテーブルをまわすというわけだ。

 

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2003年度芸術家プロフィール

   

サワコ・ナカヤス(Sawako Nakayasu)2003年4月29日〜2003年10月28日
サワコは日系アメリカ人の作家・詩人である。彼女の作品の多くはフェミニスト的なアプローチで書かれている。今回の来日では、「日本人女性の状況に身をおきながら創作を行い、アメリカ人女性と日本人女性双方の表情を表現する深い洞察力を得ること」を目的とした。 「日本では、伝統的・現代的なパラダイムに沿った様々な種類の詩に触れてみたいと思っています。最近おこなった私の詩のパフォーマンスには、デジタルメディアを使ったものがあるのですが、この体験から最新技術を使って作品を作るアーティストたちにも会ってみたいと思っています。このエレクトロニック・ポエトリーというものは今はまだ始められたばかりですが、この分野で新しい発想を進めていくのに日本ほど理想的な場所はないと思います」彼女はコラボレーショングラントによって詩(日英両方)とライブ音楽、録音音楽、ダンス、そして電子的なビジュアルを使ったプロジェクト"movable text" を行なった。


エレン・オッペンハイマー(Ellen Oppenheimer)2003年6月15日〜2003年12月5日
工芸家であるエレン・オッペンハイマー氏は、自分の作品製作に非常に強い影響を与えた伝統的な日本の染色方法、型染めや絞り染めなどの技術を学び、記録したいと考えて来日した。 また、1997年に来日した折に出会った日本のキルト作家たち、特に古い着物のハギレを利用して作品を作っている人たちと再び交流を深めたいと考えた。
エレンは日本のキルト作家上田葉子氏と二人で二枚のコラボレーションキルトを作製し、 11月25日にはIHJアーティスト・フォーラムにてデモンストレーション・トークを行なった。 作品はフォーラムの前後10日間ロビーにて展示された。写真は、来日直後のエレン。10歳になる息子、アリ君とともに。

ブルース・グレモ(Bruce Gremo)2003年9月7日〜2004年2月26日
音楽家/作曲家であるブルース・グレモ氏は、すでに7年間尺八を学んでおり、この来日ではより深く尺八について学ぶことを目的とした。来日中は、専門的に尺八について学ぶほか、アメリカでは体験することのできない、この楽器の生まれた地の環境に浸りたいと思っている。尺八や笙、コンピューターを合わせて新しい楽曲を作曲したり、伝統音楽と実験的な現代音楽との橋渡しに興味を持つ日本の作曲家に会いたいと希望している。 グレモ氏は伝統的な師である、大和衆童師(北九州)と荒木古童師(岩手県)に師事するほか、東京に滞在し、音楽イベントに参加したり、自らの音楽活動を行った。10月には 福岡現代邦楽フェスティバル、また大阪、東京でのフェスティバルにも参加した。 写真はグレモ氏近影。左隣は奥さんで放送プロデューサーの葉 香吟(イエ・シャンイン)氏。

トーマス・ビール(Thomas Beale)2003年10月8日〜2003年7月14日
トーマス・ビールは作品の物体的な構造から感覚が生まれてくるということに非常に興味を持っている彫刻家である。彼の作る作品に用いられるのは、自然の中の未知で奇妙なオブジェでありながら、その作品は親近感と魅力を感じさせる。 日本での研修滞在では、「伝統的な日本の建築の視覚的、体験的調査に集中」し、日本国内の様々な伝統的木造建築を訪れ、「茶室から神社まですべての伝統的建築様式を調査し、その観察と体験の視覚的記録をつづる」計画をたてた。その後旅と視察から受けた影響と刺激を熟成させるまとまった期間をもち、京都ですごした。
コラボレーショングラントにて、漆作家の井川建氏と作品を製作、6月1日―6月13日の京都での「藝術家の黒」展に出品した。下記は石田大成社ホールウェブサイト。
http://www.j-kyoto.ne.jp/ishida_hall

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2002年度芸術家プロフィール

   

セイエッド・アラヴィ(Seyed Alavi) 2002年 3月3日〜2002年8月31日
イラン出身のインスタレーション・アーティストであるセイエッド・アラヴィ氏 は17歳で米国に移住。今回の日本滞在では視覚的表現力をさらに深め、文化横断的な理解を広げました。氏は京都に滞在し、彼自身の言葉によると、「沈思の空間を体験し、日本文化においてこんなにも高度に美術が日常に溶け込んでいるいうことを学びました」。滞在中は現代美術のギャラリー、アートセンター、美術館、庭園、神社仏閣、茶畑、墨工場、藍染め工場、伝統芸能の上演などを精力的に訪ねました。このように彼は日本文化と芸術に対する研鑚を深めるためにほとんどの時間を割きましたが、そのかたわら「特に天気と、日本の伝統や儀式にインスパイアされた」サイト・スペシフィックなプロジェクトを始動しました。このプロジェクトは近日米国の地方大学のギャラリーで取り組みの機会を得ています。セイエッドの米国における膨大な数の展示はこちらのウェブサイトからご覧になれます。
セイエッド・アラヴィ氏ホームページ http://www.netwizards.net/~here2day


ケニー・フリース(Kenny Fries) 2002年 5月7日〜2002年11月30日
ノンフィクション作家のケニー・フリース氏は、現在執筆中の作品「The History of my Shoes: Theme and Variations on Darwin, the Body and Cultural Difference(私の靴の歴史:ダーウィンの身体と文化的相違の視点に基づいた考察)」のための調査と執筆を目的として来日しました。身体障害を持って生れた者として、日本が障害を持つ者をどのように認知し、扱うのか、また、日本において障害を持つ者がいかに彼ら自身を認知しているのかに関心を寄せました。しかしながら日本に来てみると「数え切れないほどの新しい文化的体験や、絶え間なく目に飛び込んでくる馴染みのない、しかし感覚を包み込むような景色や音に圧倒されてしまったのです。」この体験は彼を四年来離れていた詩作の方へと導きました。また日本の伝統的な庭とその表現の微妙さに深い興味を抱き、庭についての詩を書くようになりました。「そこで現れてきたのが、庭園で外見的に見つけたことを表現したように見える詩篇でした。しかしながら、この詩は、日本庭園が儚い世界に存在する小宇宙を暗示しているように、詩の外面の下に隠された深い意味を示したものなのでした。」
コラボレーション・プラグラムの助成により、「In the Gardens of Japan」という音楽と声と尺八による、英語詩とオリジナル音楽のコンサートを開催しました。


リサ・ヴァイス(Lisa Vice) 2002年 5月30日〜2002年11月29日
作家リサ・ヴァイス氏は広大で広々としたワイオミング州から、現在構想中の小説と短編の取材と調査のためにやってきました。日常生活を通じて彼女が実感したのは、東京でも昔ながらの地域や福島県会津若松といった所には、いまだに慣習や伝統が残っているということでした。彼女は自身の観察を絶え間なく書きとめています。「1ダースのノートが日本の文化や隣人の日常生活についてのこと細かな観察記録でいっぱいになった。公園やカフェ、地下鉄や電車に乗りながら、コインランドリーで、待合室で、墓地で、寺で、境内でそして自分の家の台所のテーブルで・・・どこででも私は書きつづけた。私をとりまく感覚的なディテールにつねに細心の注意を払いながら。」そういった日々の中、リサは畳や刷毛の店舗を訪ねたり、職人の仕事を見学し、日本舞踊を習ったりしました。リサ自身が日本を一時的な故郷とし、コミュニティの一員となることで、短期滞在の観光では決して体験することのできない、平凡な日々に対する深い洞察を得ることができたと言えるでしょう。


ロバート・マイケル・ペイゾハ(Robert Michael Pyzocha) 2002年9月28日〜2003年3月27日
ロバート・マイケル・ペイゾハ氏はプロダクションデザイナーとしてこれまでに米国やヨーロッパ各地でステージセットやデザインの場で活躍を続けてきました。彼の来日の目的は、日本の寺社仏閣建築における視覚的言語について調査することにありました。彼は多くの神社仏閣、美術館、文化施設を訪問し、また演出家、舞台美術家、テクニカル・ディレクターといった人々と会い、日本の演劇界とのネットワークを広げました。劇場やテレビスタジオなども含め様々なスタジオを訪問するなかで、日本と米国のテクニックや価値の違いをじかに観察することができました。


エリザベス・ミード(Elizabeth Jean Mead) 2002年 10月2日〜2003年 4月1日
アーティスト、景観デザイナーであるエリザベスは、その傍らポートランド州立大学教授として教鞭をとっています。エリザベスが日本にやってきたのは「スペースを見るため、であり、様々な町や都市を旅し、写真やスタジオでの作品製作でそれらを記録することに時間はついやされました」。彼女は遊工房という東京でアートを支援し、組織する活動をするカップルによって運営されている小さなスタジオと住居を見つけました。この理想的なスペースを最大限に活用し、多くの作品をつくり、出発の前にはIHJのアーティスト・フォーラムの助成で個展をひらきました。また、立川国際芸術祭にも出展し、大山団地の住人として、立川の公立学校でワークショップをひらきました。
彼女は多くの建築を訪ね写真を撮っています。近代建築家の坂茂のアバンギャルド建築、京都の古代の寺や神社、東京郊外に放ったらかしにされた古い建物など。彼女の目、手、感覚は休むことなく、四国へ旅し、イサムノグチミュージアム、直島コンテンポラリーアートミュージアム、岡山県倉敷市の江戸期の建築、鎌倉の大仏、栃木県馬頭町の安藤広重美術を訪れています。また舞踏家の大野一雄氏のスタジオにも赴きました。彼女は日本での経験は「必ず今後の私の人生に静かにプレゼントを送り続けるだろう」と記しています。


ペリー・ユン(Perry Yung) 2002年10月19日〜2003年4月18日
ペリーはサンフランシスコのベイエリア出身ですが、現在はニューヨーク在住です。モダンダンスやバレエカンパニーの他、 数多くの劇団やアーティストとともにパフォーマンスを上演する他、複合メディアによるインスタレーション作品の展示活動を行っています。他に、中国、日本、フィリピンと異なる祖先を持つ3人のアジア人で構成されそれぞれがともに自らの歴史、個性を、質の高いパフォーマンスと映像・音楽で表現するパフォーマンスグループ SLANT の創立メンバーです。
ペリーの来日の主な目的は尺八製作技術と演奏技術を磨くことにあり、滞在中様々な尺八奏者や製管師と共に作業しました 。研鑚の課程で舞踏に興味をもち、「海よ、海よ!!」というコラボレーションを行いましたが、 そこでは彼の音楽とパントマイム、そして、尺八奏者であり、尺八製作もする素川欣也 高名な舞踏家、大野一雄、大野慶 人といったアーティスト達のパフォーマンスが繰広げられました。また実際の尺八作りもパフォーマンスの一部として公開 しました。ペリーの尺八はアメリカの尺八奏者のあいだで、どんどんポピュラーになってきています。
SLANTホームページ http://slantperformancegroup.com

ナンドラル・ナヤック(Nandlal Nayak)2002年12月18日〜2003年6月17日
作曲家・音楽家であるナンドラルは南インド カーナティック様式の伝統的なナグプルの唱、音楽、舞踏、Chhau舞踏劇様式 を広範囲に学び、これまでに世界中の多くの国々で作曲・演奏活動を行ってきました。彼の滞在目的は和太鼓のリズムを学 ぶことにありました。ナンドラルは「伝統が異なればリズムもまたそれぞれ異なる、多種多様な音楽家達と共に作業するこ とで、自分自身のもつリズムの中にある間がよく聞こえるようになった、また打楽器の音色の可能性についてさらに深く理 解するようになった」と語りました。日本滞在中には様々な日本人音楽家とともに、Hands: Rhythm Projectを開催し、日 本とインドの伝統の融合をはかりました。ナンドラルが古典と近代両方の文脈から選んだ演奏家には、琴と尺八奏者、太鼓 、ポップドラマー、電子音楽、ベーシストなどが含まれ、また二つのインド民族楽器の奏者も特別にコンサートに参加しま した。
国際文化会館庭園で行なわれたHands: Rhythm Projectは、インドと日本そして西洋の様々なリズムを融合させたものとな りました。メロディの断片、懐かしい田舎の民族楽器の音色が音楽家達の独特の手並みで音楽に織り込まれ、古代の楽器の 新たな可能性が探索されたと言えるでしょう。アメリカを拠点に活躍するダンサー、ウェンディ・ジョレンの振付と日本人 ダンサーによる踊りも音楽に寄り添い、加わりました。
ナンドラル・ナヤック氏ホームページ http://www.akhra.org/

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2001年度芸術家プロフィール

   

 

ジェームズ・ルナ (James Luna) 2001年12月日〜2002年5月31日
ジェイムスはインスタレーションとパフォーマンス作品をつくるアーティストである。日本の文化、自然との関 係、伝統的な儀式、霊場、現代美術、国宝といったものを、ネイティブ・アメリカンである彼自身に流れる豊か な文化的遺産に引き寄せつつ、体験する時間をすごした。 彼とシンガポール生まれのアーティスト、リー・ウェンは「アルター・ネイティブ」というコラボレーションパフォーマンスとビデオ作品をつくった。


ブレンダ・アン・ショーネッシー(Brenda Ann Shaughnessy)2001年11月7日〜2002年4月6日
沖縄にルーツを持つ日系アメリカンの詩人であるブレンダは、大都市と沖縄とに滞在期間を分け、琉球文化と本 土との文化的相違を体験し、沖縄の歴史や風習、宗教などに触れることにより自分の生まれた文化的背景を考え 、詩に表現することにしている。


ラーナ・麗子・リズット (Rahna Reiko Rizzuto) 2001年6月19日〜2001年12月18日
戦争のため米国を離れ、広島で被爆した日系アメリカ人女性を描いた小説を執筆中のラーナは、6ヶ月間広島に 滞在しながら、広島平和記念館や広島大学などでの調査に加え、被爆者や戦争体験者、また戦争に影響を受けた 作家や芸術家たちへのインタビューを行った。 9月にはIHJアーティスト・フォーラムにて、自作に関する朗読会をかねたレクチャーを行なった。滞在中に合気道を始め、帰国後も続けているそうである。


 

アンリ・コール (Henri Cole) 2001年4月―9月滞日。
The New YorkerやAtlantic Monthlyなど様々な雑誌に作品が掲載され、高い評価を得ているコール氏は、「逃避ではなく、人間らしい作品を書く」ことを念頭に、これまで4冊の詩集を発表している。日本では、京都を拠点に人々や風景、文化から学び、5作目の詩集「ミドル・アース(Middle Earth)」に取り組んだ。


リチャード・ハーキンズ(Richard Hawkins) 2001年2月2日〜7月20日
リチャードは写真家矢頭保を研究する写真家であり、画家である。矢頭は伝統に暮らす日本男性の美と官能をと らえた最初の写真家達のうちの一人である。リチャードは過去25年のあいだ眠っていた彼の作品に再び光をあて 、インターネットや出版物によってアクセス可能なものにするべく活動した。この研究成果は2001年7月16日に 行われたIHJアーティスト・フォーラムでも発表され、また以下のホームページにも掲載されてる。http://www.rufusrufus.com/

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2000年度芸術家プロフィール

   
バーバラ・アレン (Barbara Allen) 2000年11月―2001年4月滞日。
画家バーバラ・アレン氏は、自分の描画と日本の絣(かすり)や東アジアのイカット式の織物とが非常に似通っていることから日本の織物についての知識を深めに来日した。京都に住みながら西日本、沖縄など各地を訪れ伝統織物を研究したほか、3月には京都の画廊で、若手日本人アーティスト寺田就子氏と二人展を行い、注目を集めた。

モーリーン・フレミング (Maureen Fleming) 2001年2月−8月滞日。
ニューヨークを拠点としている舞踊家・振付家のフレミング氏は、日本を代表する舞踏家大野一雄氏の研究所で舞踏のトレーニングを受けながら、地唄舞、整体などについても研究した。また、7月と8月にはヴィジュアルアーティストの谷口雅邦氏、写真家の内藤忠行氏、舞踏家の大野慶人氏らと共に、舞踏と視覚芸術のコラボレーションプロジェクトを行った。

ジーン・コールマン(Gene Coleman)2001年1月−7月滞日
ジーン・コールマン氏は作曲やベースクラリネット演奏のみならず、ビジュアルアートの面でも活躍しているマルチアーティストである。即興と複雑な音階・音符を取り入れた作品を多数作曲しており、楽器が本来出せる音の限界を超え、「音(ノイズ)」と「音楽」の間にある新しい音色を追求している。日本の作曲家大友良英氏とのコラボレーションにより「日米の現代音楽作曲家による特別コンサート―西洋の前衛音楽と日本の古典楽器との融合の試み」と称する演奏会を6月20日に国際文化会館で行った。

ウィリアム・ポープ(William Pope.L) 2001年1月―2001年6月滞日
ウィリアムはメイン州出身のパフォーマンス・アーティスト、美術家で、今回の来日にはある部分、神戸の南蛮屏風絵を調査するという目的があった。このリサーチに基づき彼は"endurance processions,"という形式のパフォーマンス・イベントをプロデュースした。この作品は美術、演劇、歴史、音楽といった要素が組み合わされたもので、旅、争い、文化的異種交配といったテーマをたたえたものである。このイベント/パフォーマンスは東京の路上、公園、ホールを含む数箇所で行なわれた。

デイビッド・ジョン・マッツケリ (David Mazzucchelli) 2000年8月−2001年1月 滞日
漫画は日本では非常に大衆に浸透したメディアであり、他の国には見られないほど一般の人々に受け入れられている。漫画の基本言語はどこでも共通であるにもかかわらず、欧米とは決定的に異なり、日本の漫画には視覚的に物語を語っていくアプローチが見られる。商業的な少年漫画や少女漫画を超えて、日本の漫画の伝統は、たくさんの小規模だが技巧が凝らされ、衝撃的なストーリー展開をする漫画雑誌やアート・コミックスのおかげで高度に発展している。デイビッド・マッツケリは複雑なストーリー性のある漫画の表現形式に取り組んできており、現在は漫画の視覚的言語で表現された小説に取り組んでいる。デイビッドは日本でこの小説のリサーチに励み、また多くの漫画家やグラフィック・アーティストに会い、日本の伝統美術もいくつか学んだ。

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1999年度芸術家プロフィール


ロバート・マーティン(Robert Martin) 1999年4月-10月滞日
作曲家。優秀な作曲家に贈られるチャールズ・アイブス奨学金を1976年に受賞、1980年には、フルブライト奨学金によりウィーンに滞在した経験をもつロバート・マーティン氏は、日本の音楽や日本人作曲家の作品に長年関心を持ち続けてきた。日本各地を旅行する間、多くの仏閣寺院を訪れたり、能楽をはじめ、琴、三味線、尺八などの伝統・現代音楽、民謡など、多様な音楽を聴いたりし、また日本の作曲家や演奏家についても見識を深めた。


ジュリエット・コウノ・リー(Juliet Kono Lee) 1999年5月-11月滞日
小説家。ジュリエット・コウノ・リー氏は、執筆中の小説"Anshu: Dark Sorrow"リサーチのために来日。物語の主人公は、第二次世界大戦中にアメリカに帰国できなくなり、広島で被爆した日系米国人女性ヒミコ。リー氏は、物語の描写に奥行きを与えるために、広島や長崎の原爆博物館や、被爆者の墓地・記念碑など、著作に関連のある場所を訪問したり、文献・資料を収集し、惨事の様子や人々の恐怖、悲しみについての知識を深めた。


ジーン・ラーセン(Jeanne Larsen) 1999年6月-12月滞日
小説家、エッセイスト、詩人として活躍中のジーン・ラーセン氏は、日本各地にある巡礼地において宗教芸術や慣習について学ぶために来日。同氏は、美的で"神聖"な場所が巡礼地そのものと化してしまう、例えばMiho Museumや大本教本部のような宗教関連の機関にも関心を持ち、また、紫式部、松尾芭蕉、小泉八雲といった著述家たちゆかりの地にも"巡礼"に訪れた。日本が近代国家として形成される過程において、豊かな伝統がどのように引き継がれていったのかをアメリカの人々に知らせるべく、これらの旅の経験を回顧録にまとめたいとしている。


ジョン・ファレル(John J. Farrell) 1999年10月-2000年4月滞日
人形劇作家。ファレル氏は、法学部に在学中の16年前に、詩人・彫刻家を生涯の仕事とすることを決意し、キャロル夫人とともに、Figures of Speech Theaterを設立。人形と俳優が影絵や仮面を駆使しながら視覚的隠喩や伝説・転生の物語などを演じる舞台は、我々の日常における現実を問い、可能性というものについて肯定的な示唆を与えてくれます。夫妻は、福島の人形彫師の下で学んだ後、大阪の国立文楽劇場で文楽の舞台を研究した。また、人形劇その他の劇団との交流や舞踏、能、歌舞伎の鑑賞を通し、その後の人形製作への様々なインスピレーションを得ることができたとしている。


キム・テル・ヤスダ(Kim Teru Yasuda) 2000年1月−7月
ヴィジュアル・アート(インスタレーション/パブリック・アート) 大規模なパブリック・アートに取り組む日系アメリカ人のキム・ヤスダ氏は、日本の建築やランドスケープ・デザインに顕著な、内と外との関係について関心を持ち来日。彫刻作品では、自然の景観に"親しみをもたせる"ことを試みたり、また逆に、自然の偉大さを強調するような試みをしている。滞日中、ヤスダ氏は日本の景観や建築における空間規範について研究し、特に、宗教上、世俗上の社会秩序を表す空間の構築についての関心を追求した。

 

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