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日印対話プログラム

日印対話プログラム 【Japan-India Distinguished Visitors Program】

日印国交樹立60周年を迎えた2012年に、日印両国が主軸となり、アジア・太平洋の安定と平和を築くための対話の「場」を創出するため、人物招聘事業“Japan-India Distinguished Visitors Program”を立ち上げました。

本プログラムは、社会のさまざまな問題の解決に向けて新しい価値やアイデアを提案している、インド国内で影響力のある人物を、政治・経済・文化・学術・科学など幅広い分野から年間1~2名、1週間程度日本に招聘しています。招聘フェローは、講演会、関連機関への訪問、地方視察などを通して日本の関係者と意見交換やネットワーク構築を行います。

本事業は、2016年度まで国際交流基金と共催し4名のフェローを招聘しました。
2017年度より、シャハニ・アソシエイツ株式会社との共催で実施しています。

第五回招聘フェロー(2017年9月来日予定)

アンシュ・グプタ (Anshu Gupta)
非営利団体Goonj創設者
Photo: Mr. Anshu Gupta

インドで「clothing man(衣服の人)」として広く知られる。大学でマスコミュニケーションを学び、経済学の修士号を取得後、フリージャーナリストを経て1998年に非営利団体Goonjを創設。Goonjは「Cloth for Work」や「Not Just a Piece of Cloth」など、布材を使った独創的な開発モデルで知られており、災害時には農村部のコミュニティを巻き込み、住民自らが緊急支援活動や復興事業に従事し、その対価として衣服を提供するモデルが高い評価を得ている。毎年農村で3,000以上のインフラ開発事業を実施し、水源の確保から道路の修復、竹橋づくりまで幅広く行っている。インド文化に新しい風を吹き込んだグプタ氏のクリエイティブな構想と、衣服を貧困層にとって持続可能な資源として捉え活動してきた強いリーダーシップ、そして真の援助とは人間の尊厳を常に尊重し、保つものであるということを世界の人々に再確認させた功績が認められ、2015年にはアジアのノーベル賞とも呼ばれるラモン・マグサイサイ賞を受賞。シュワブ財団のアショカ・フェローに選抜されたほか、『フォーブス』誌でインド有数の社会起業家として紹介されている。グプタ氏は数々の国際フォーラムで、世界中で問題となっているノンイシュー(見逃されがちな課題)について語り、相手をドナーや受益者としてではなく、「当事者」として扱えば、大きな問題は小さな取り組みによって解決できると説いている。グプタ氏はGoonjが組織として成長することを目指すのではなく、ひとつのアイディアとして広まり、アジアをはじめ、異なるエコシステムや地域においても応用されていくことを望んでいる。

  • Goonj公式ウェブサイト(英語): goonj.org

【日印対話プログラム】 エコロジカルな支援という革新―インドの貧困問題に挑む

  • 講師: アンシュ・グプタ (非営利団体 Goonj 創設者)
  • 日時: 2017年9月8日(金) 6:30pm ~
  • 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
  • 用語: 英語/日本語(同時通訳付き)
  • 共催: シャハ二・アソシエイツ株式会社
  • 会費: 無料 (要予約)
13億もの人口を有し、好調な経済発展を続けるインド。急速な経済成長の傍ら、都市部と農村部における貧富の格差が大きな社会問題となっています。グプタ氏は、都市部で不要になった布などの物資が、農村部では価値ある資源となることに着目し、それらを単なる寄付ではなく労働対価として金銭の代わりに付与するなど、独創的な取り組みで社会的変革を起こしてきました。このような非市場アプローチを用いた新しい経済モデルを構築し、供与の精神をインドに根付かせたことにより、Goonjの活動はインド全域に広まり、農村部の発展を後押ししています。講演では氏の考えるインドの今後や、国際社会における社会起業家の役割についてもお話しいただきます。

第四回招聘フェロー(2016年8月25日~9月3日来日)

スワティ・ピラマル (Swati A. Piramal)
ピラマル・エンタープライズ副社長
Photo: Dr. Swati Piramal

世界30カ国以上で事業展開するインドのピラマル・グループの旗艦企業として、医療、金融サービス、情報マネジメント分野をリードするピラマル・エンタープライズの副社長。ポリオ予防に重点を置いたゴーピ・クリシュナ・ピラマル記念病院の創設者。ムンバイ大学にて医学学位を、ハーバード公衆衛生大学院にて修士号を取得。医療と公衆衛生、そしてビジネスの経験を生かし、インドの医療・教育・公共政策に変化をもたらし続けている。また、全インド商工会議所連合会の初の女性会長として重要な政策決定に貢献したほか、多様な課題に取り組むため、各分野で実績のある女性をトップに起用した。2006~14年に、インド首相の科学・技術・経済政策分野におけるアドバイザーを務めたほか、現在は、ハーバード大学の監督委員や同大学院学部長のアドバイザーを務めている。

また、ピラマル財団のディレクターとして、インド経済発展の足かせとなっているさまざまな課題を革新的な手法で解決すべく、農村部の女性のエンパワーメント、公衆衛生の向上、若者の能力開発、科学分野での女性登用を目指すプロジェクトを実施している。世界にポジティブな変化を生み出すことができるリーダーとして、インド国民に与えられる勲章のひとつ Padma Shri、フランスの最高勲章のひとつ Chevalier de l’ordre national du Mérite、英国のケント侯爵夫人から Global Empowerment Awardなど数多くの栄誉ある賞を受賞している。

第三回招聘フェロー(2015年3月14日~20日来日)

ラーマチャンドラ・グハ (Ramachandra Guha)
歴史家、伝記作家
Photo: Ramachandra Guha

1958年生まれ。歴史家、伝記作家として多岐にわたる活動を行う。主著に先駆的な環境史『The Unquiet Woods』(University of California Press, 1989)、クリケットの社会史を描いた『A Corner of a Foreign Field』(Picador, 2002)など。『India after Gandhi』(Macmillan/Ecco Press, 2007、邦題『インド現代史』佐藤宏訳、明石書店、2012年)はエコノミスト、ワシントン・ポスト、ウォール・ストリート・ジャーナルなどから「ブック・オブ・ザ・イヤー」に、またタイムズ・オブ・インディアなどから「ブック・オブ・ザ・ディケイド」に選出された。近著『Gandhi Before India』(Knopf, 2014)もニューヨーク・タイムズから2014年の「注目すべき一冊」に選出されている。

氏のコラムは6言語に翻訳され、インド国内で多数の新聞に同時配信されており、累計で2000万人の読者に届けられている。これまでに執筆した著書やエッセイは20以上の言語に翻訳されており、ニューヨーク・タイムズは氏を「おそらくインドにおける最高のノンフィクション作家」、タイム誌は「インド民主主義の傑出した歴史家」と評した。

これまでイェール大学、スタンフォード大学、オスロ大学、カリフォルニア大学バークレー校などで教職を務めたほか、2011年から2012年まではロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で「Philippe Roman Professor」として、国際関係と歴史の分野で教鞭をとった。

米環境史学会のLeopold Hidy賞をはじめ、デイリー・テレグラフ紙のCricket Society賞、社会科学の優れた研究を表彰するMalcolm Adideshiah賞、卓越したジャーナリズムに与えられるRamnath Goenka賞やSahitya Akademi賞、R. K. Narayan賞など多数受賞。2009年にはインド市民栄誉賞であるPadma Bhushan賞を受賞、2008年と2013年には英プロスペクト誌から世界で最も影響力のある知識人の一人に選ばれた。2014年にはイェール大学から人文科学の名誉博士号を授与されている。

第二回招聘フェロー(2014年1月14日~17日来日)

プラタープ・バーヌ・メータ (Pratap Bhanu Mehta)
政策研究センター所長
Photo: Pratap Bhanu Mehta

インドで最も権威のある民間シンクタンクの一つ、政策研究センターの所長。研究分野は政治理論、憲法、インドの社会・政治、ガバナンス、政治経済学、国際情勢などで、これまでにハーバード大学やニューヨーク大学の客員教授、インドのジャワハルラール・ネルー大学の教授などを務めた。公共政策においても幅広く活躍し、インドの国家安全諮問委員会や首相が議長を務めるインド国家知識委員会の役員などを務める。世界経済フォーラム(ダボス会議)のGlobal Governance Councilの委員でもある。2012年に21世紀のインドの外交国防政策の基本原則を提示した報告書『Non-Alignment 2.0』の作成者8名のうちの1人。主著に『The Burden of Democracy』(Penguin 2003)など。

インディアン・エクスプレス紙の客員論説委員としても活躍し、氏の論説は、フィナンシャル・タイムズやテレグラフ、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン、ザ・ヒンドゥー、アウトルックなどの各紙で国内外を問わず取り上げられている。また、『American Political Science Review』や『Journal of Democracy and India and Global Affairs』など数多くのジャーナルで編集委員も務める。

メータ氏は、オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジで政治経済哲学の学位を、プリンストン大学で政治学の博士号を取得。2010年にはMalcolm Adiseshiah賞を、2011年にはインフォシス社会学・政治学賞を受賞。

第一回招聘フェロー(2013年3月26日~31日来日)

シダルータ・ヴァラダラージャン (Siddharth Varadarajan)
ザ・ヒンドゥー紙 編集長
Photo:Varadarajan

1965年生まれ。インドで最も権威のある英字新聞の一つ、ザ・ヒンドゥー紙の編集長。取材テーマは多岐にわたり、アジアにおけるインドと中国の関係、インドの外交政策、アフガニスタンにおけるタリバンといった国際的なテーマから、 宗教・民族対立やテロで注目されたグジャラート州やカシミール地方などインド内部の状況にも精通している。今日のインドで、国防・外交政策に関して最も信頼のおけるジャーナリストの一人として、氏の論説は国内だけに留まらず、海外の新聞にも頻繁に引用されている。

ザ・ヒンドゥー紙以前には、ザ・タイムズ・オブ・インディアに9年間勤め、その当時唯一のインド人ジャーナリストとして1999年NATOによるセルビア空爆をベオグラードから、2001年アフガニスタンのタリバンによるバーミヤンの仏像破壊を報道した。ザ・ヒンドゥー紙では外交問題担当編集主幹、デリー版編集長などを経て、2011年5月、創業一族以外で初となる編集長に就任。

2005年に国連特派員協会(UNCA)より、イランと国際原子力機関(IAEA)についての連載記事 ”Persian Puzzle” で表彰され、2010年にはラマナス・ゴエンカ賞新聞雑誌ジャーナリズム部門を受賞。

学問にも力を入れており、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、米国コロンビア大学卒業後、経済学者として1995年までニューヨーク大学で教べんをとる。2007年にカルフォルニア大学客員教授として、2009年にはイェール大学ポインター・メディア・フェローとして招聘されている。

編著に Gujarat: The Making of a Tragedy (Penguin Global, 2002)など。

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