【ALFP】 シンポジウム「一人ひとりが応える社会-対話が生みだす行動」

  • 日時:2009年11月6日(金)1:00 ~4:30 pm
  • 会場:国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
  • 入場無料 *要予約
  • 用語:日本語・英語、同時通訳付

私たちは、民主主義が、多数派の声のみに耳を傾けるのではなく、周縁に追いやられた人々、抑圧された人々、忘れ去られた人々、虐げられた人々、そして未来の世代や自然界も含めた「声なきもの」など、人類全体のためになるよう試行錯誤を続けてきました。しかし、近代の最も重要な「発明品」である国家と市場が、必ずしも私たちの役に立ってきたとは言えません。国家はもはや人々から離れた存在となり、私たちの可能性やニーズを代弁しているとは言い難く、市場もまた、私たちが本来もつ「協働の精神」を置き去りにし、競争原理のみにとらわれています。自分たちの力を、国家と市場に委ね切ってしまった今、私たちは、自由意思をもつ個人やコミュニティからなる共同体として、一人ひとりの人間として、また、市民社会として、自分たちの可能性をよみがえらせる時を迎えているのではないでしょうか。この意味において、アジアは「問題」を投げかけると同時に、「解決策」となり得る可能性を秘めています。

市民社会の様々なセクターで活躍する7名のフェローたちは、より思いやりある社会のために、物事の本質を見据えながら、行動を通じてビジョンを示しています。2ヵ月にわたり日本社会を舞台に対話を重ねてきたフェローたちが、「一人ひとりが応える」社会の実現に向けた提案を行います。

  • パネリスト:2009年アジア・リーダーシップ・フェロー

第一部 「思いやりある社会に向けた社会的責任について」
「多様なステークホルダーの連携:一人ひとりが責任を持つ地域づくり」
黒田 かをり(日本)/CSOネットワーク 共同事業責任者
「中国におけるCSR:その実行、行動規範と労働条件の改善」
マ・ジファン 馬季方(中国)/公正労働協会(FLA)中国独立外部監査コーディネーター
「持続可能な都市づくりへ向けた市民社会の協働」
マルコ・クスマウィジャヤ(インドネシア)/ジャカルタ芸術協会 ディレクター

第二部 「アジアを取り巻く影と光」
「思いやりある社会の創造とカルチャー・アクティビズムの課題」
タンヴィール・モカメル(バングラデシュ)/映画監督/作家/バングラデシュ映画研究所、バングラデシュ・フィルム・センター ディレクター
「アジアに広がる銃社会:対話の限界と行動への挑戦」
ジェニファー・サンティアゴ・オレタ(フィリピン)/アテネオ・デ・マニラ大学社会学部政治学科 助教授

第三部 「次世代育成に向けた教育の役割」
「生きた対話の中での人間形成と教育」
アンドリュー・ソー(マレーシア)/アテネオ・デ・マニラ大学人文科学部哲学科 講師
「平和に向けた対話と若者の連携」
イクバル・ハイダー・バット(パキスタン)/Development Pool シニア・パートナー

*上記タイトルは変更になる場合がございます。予めご了承ください。

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