【ALFP】 対立や災害を超えて: アジアにおける市民社会の役割(2011/11/8開催)

  • 日時: 2011年11月8日(火) 1:30 ~5:30 pm
  • 会場: 国際文化会館講堂
  • 会費: 無料 (*要予約)
  • 用語: 日本語・英語 (同時通訳付)
  • モデレーター: 鈴木 佑司 (法政大学教授、ALFP諮問委員)

今日、世界では対立や災害が頻発しています。とりわけ、全ての人に基本的な民主的権利があると信じる人にとり、アジアやアフリカを中心に存在する50以上もの戦争および政治的対立による内戦は、手ごわい課題として立ちはだかっています。一方、自然災害(2004年のインド洋津波、2005年のパキスタン地震、 2008年の四川大地震、そして2011年の東北大震災など)も、近年、人類にとって大きな課題として表出してきています。

大国の地政学的な戦略によってつくられ、促進される政治的対立は、国やコミュニティを分断しています。一方で自然災害は、時に人間をつなげる力ともなりえます。2004年から2011年にアジア各地で起こった様々な災害への世界中の反応は、苦難にある人間を助けようとする意欲を証明しています。我々はここに、政治的対立や人間の苦悩を和らげる市民社会の活躍の場を見出すことができるのではないでしょうか。

2ヵ月間にわたり、アジアをめぐる多くの課題を、互いに、そして広く日本の市民社会と分野を超えて共有してきたALFPフェローたちが、災害や対立の現状とそれを超えるあり様について議論します。

  • パネリスト:2011年アジア・リーダーシップ・フェロー

第一部 「障壁と課題」
「グローバルな地政学:市民社会への障壁と課題」
イミティアズ・グル(パキスタン)/安全保障研究センター常務理事・創設者
「アフガニスタンの『忘れ去られた県』から:復興と統治への挑戦」
今井 千尋(日本)/元・在アフガニスタン日本国大使館 一等書記官
「戦後和解:スリランカの課題とアジアにおける成功事例」
ジハーン・ペレーラ(スリランカ)/ナショナル・ピース・カウンシル常務理事

第二部 「希望と可能性:希望はあるのか?」
「災害と紛争後における市民社会の役割強化:インドネシアの事例」
ミリアム・サラファスティ・ナインゴラン(インドネシア)/
プリ財団(トラウマ回復・心理社会的エンパワーメント・センター)理事長
「ベトナムの市民社会育成における教育の役割」
ヴォン・タン・フオン(ベトナム)/ベトナム教育科学研究所教育情報センター ディレクター・首席研究員
「地域コミュニティの相互関係、忍耐力、サバイバルそして持続可能性:
フィリピンの事例と日本への教訓」
エルマー・サイレ(フィリピン)/WAND(水、農林業、栄養および開発)財団顧問
「中国の市民社会:中国と日本の比較」
ザン・ヤリ  張 雅莉(中国)/国際連合 政治局リサーチ・アシスタント

*フェローのプロフィールはこちらをご覧下さい。

ALFP2011公開セミナー
“Ten Years after 9.11: What Have We Gained and What Have We Lost?”
(9.11から10年:我々は何を得て、何を失ったのか)

ALFP2011のフェロー7名は、下記のセミナーにて東京外国語大学の伊勢崎教授とのディスカッションに参加します。9.11から10年経った今、アジア、そして世界は、どのように変わったのか。ビンラーディンの死によって再び、インド、パキスタン、アフガニスタンなどの情勢が不安定になる中、この地域は今後どうなっていくのか、などについて、アフガニスタンで北部同盟軍閥の武装解除を指揮し、アメリカのアフガニスタン政策にも詳しい伊勢崎賢治氏をお招きし、お話しいただきます。

  • 日時: 2011年10月6日(木)3:00~5:00 pm
  • 会場: 国際文化会館講堂
  • 講師: 伊勢崎賢治 (東京外国語大学大学院教授)
  • 会費: 無料 (*要予約)
  • 用語: 英語(通訳なし)
  • 定員: 50名

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