ALFP2005年度プログラムスケジュール

ALFP2005年度プログラム

プログラム開始後10周年目を迎えた2005年度は、通常プログラムの代わりに以下の特別プログラムを実施しました。

ALFP Alumni Directory

1996年のプログラム開始以来、過去9年の間にALFPが招いたフェローの数はアジアの13カ国(ブータン・カンボジア・中国・インド・インドネシア・日本・韓国・マレーシア・フィリピン・シンガポール・スリランカ・タイ・ベトナム)54名にのぼり、そのネットワークは年々広がりを見せています。プログラムの10周年を記念して、ALFPでは過去にプログラムに参加したフェローの最新情報を集めたALFP Alumni Directoryを発行しました。詳しくはこちらをご覧下さい。

リユニオン会議2005

1996年から2004年の間にプログラムに参加した54名のフェローのうち、12カ国から39名が2005年6月26日から30日まで一堂に会し、コミュニティーとしてのアジアが抱える現状と歴史的側面を含めた課題について語り合いました。次項の出版事業とも連動したテーマ設定による各セッションでは、アジアという概念をどのようにとらえるか、歴史と記憶の問題を乗り越え地域の安定化に向けていかにアジアの市民社会に協働の動きをつくれるか、グローバル化による様々な影響とアイデンティティの問題、オルタナティブな声を汲み取るメディアの役割、といった幅広いトピックについて様々な視点から意見が交わされました。「境界を越える」ことがテーマの一つであった本会議は、海峡を挟んだ姉妹都市である福岡・釜山の二都市で開催され、双方の市関係者や地元の市民運動家らの協力により、それぞれのアイデンティティの諸相を探るフィールドトリップも会議の前後で実施されました。詳しくはこちらをご覧下さい。

フェロー論文集

多様な文化背景や専門領域をもつフェローたちの論文集が商業出版により4月末に刊行となる予定です。本書は「コミュニティーとしてのアジアの再考」、「ガバナンス・民主主義・人権」、「市場、開発そして人々の『幸福』」、「記憶・宗教・文化」そして「アジアにおけるパブリック・インテレクチュアルズの役割」という五つの章立てで構成され、プログラムへの参加を通して様々な問題意識を共有してきたフェローたちがそれぞれの章の下で領域横断的な議論を展開しています。アジアの知的リソースの豊かさを象徴するALFPフェローたちの概念的かつ実践的な論点を包含した本書が、アジアのみならず他の地域にも普及されることにより、よりよい市民社会の実現へとつながることが期待されます。