【ALFP】 セミナー 「日本とアジアの未来を、語ろう ~市民社会の視点から」

  • ※本セミナーは終了いたしました。
  • 市民社会で活躍する日本のリーダーたち
  • 熊岡路矢(日本国際ボランティアセンター前代表理事)× 李洙任(龍谷大学教授)
  • モデレーター: 黒田かをり(CSOネットワーク 常務理事)
  •  
  • 日時: 2013年2月2日(土)2:00 ~3:30 pm
  • 会場: 早稲田奉仕園YOU-Iホール (新宿区西早稲田2-3-1)
  • 共催: 国際交流基金
  • 用語: 日本語
  • 会費: 無料 (要予約)

世界的に景気後退が進み、社会が抱える課題が国境を越えて複雑化するなか、国や政府にすべての課題解決や公共サービスを期待することはもはや困難であることを、多くの人々が気づきはじめています。近年の「アラブの春」やウォール・ストリート占拠運動、民主化に向けて大きく舵をとったミャンマーに見られるように、下からの改革や民主化の動きが国際的な潮流となりつつある今、市民が主体的に社会課題にかかわることが求められる時代となってきています。

 本セミナーでは、アジアの社会と深く関わり、またその現場に身を置き、国と社会、国境を越えた人と人をつなぐことに長年尽力されてきた3名の専門家に、今後の日本とアジアとの関係や、その中での市民社会の役割についてお話しいただきます。

写真:熊岡 路矢熊岡 路矢 日本映画大学教授、日本国際ボランティアセンター前代表理事
インドシナ難民救援のため、1980年バンコクで設立された国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター(JVC)」創設メンバーの一人。JVCの活動を通じ、主に東南アジア、中東やアフリカの国々において、人道支援、紛争解決に繋がる活動および農村・環境活動に26年間従事した。1995年から2006年の間、同センターの代表/代表理事、また日本のNGO団体の協議体であるJANICの副理事長も務めた。近年は東京大学大学院客員教授、法務省難民審査参与員、JVC顧問、日本の「カンボジア市民フォーラム」の共同代表世話人。主要著作に『カンボジア最前線』(岩波書店、1993年)がある。
写真:李洙任李洙任(リー・スーイム) 龍谷大学経営学部教授
テンプル大学より教育学博士号を取得し、スタンフォード大学リサーチ・フェロー(人種及び民族に関する比較研究)、ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員教授を歴任。李氏は在日コリアン3世だが、帰化し、日本国籍を取得。日本社会における多様性の政治的、社会的文脈について探究している。現在、大阪市外国籍住民施策有識者会議委員でもある。著書の Japan’s Diversity Dilemmas(共編著)は占領時代の初期移住期、第二次世界大戦終戦時の日本国籍の剥奪、現在における帰化および韓国名の取り戻しの推進努力などを通して日本における韓国・朝鮮人の数十年にわたる経験を分析した。現在は、グローバル化の波が、日本における均質性の概念を弱め、どう多様性や多文化主義の新しい概念を生んでいるのかという研究テーマに取り組んでいる。
写真:黒田 かをり黒田 かをり CSOネットワーク 常務理事
成蹊大学卒、ハーバード大学教育大学院修士課程修了。三菱重工業株式会社に勤務後、米国コロンビア大学ビジネススクール日本経済経営研究所、アジア財団(現アジア・ファンデーション)を経て、03年から国際協力・開発分野での市民社会組織のグローバルなネットワークを進める「CSO連絡会(現CSOネットワーク)」に勤務。現在、法政大学にてアジア政治、東北大学にて環境学の講師も務める。また、大阪大学の博士課程に在籍している。国際NGO、市民社会、社会的責任に関する講演、執筆が多数ある。著書に、『社会的責任の時代―企業・市民社会・国連のシナジー』(功刀、野村編著:東信堂 08年)の第14章「労働・人権分野のNGOイニシアチブ」など。