2013年度IHJ芸術プログラム アートプログラム/コンサート

【IHJアーティスト・フォーラム / リーディング】 平凡の変容-物語のやってくるところ

  • 2013年11月21日(木) 7:00 pm 国際文化会館 講堂
  • スピーカー: ブルース・ホランド・ロジャーズ (作家/日米芸術家交換プログラムフェロー)
  • 用語: 英語/日本語 (逐次通訳及び作品テキストを配布)
  • 共催: 日米友好基金
  • 会費: 無料 (要予約・定員70名)

日米芸術家交換プログラムで来日中のブルース・ホランド・ロジャーズ氏の作品は、プッシュカート賞、ワールド・ファンタジー賞、ネビュラ賞などの高名な賞を多数受賞してきました。また彼はオレゴンの北米文芸研究所で、MFAプログラムを指導しています。

ロジャーズ氏は、日本の文学的な伝統が自己の創作にとっていかに重要かをかみしめながら京都に滞在し、その環境を堪能しています。彼の作品では、無数のありふれた日常がドラマと化し、読者と共有されるときそれ自身が命を持ち始めます。今回のフォーラムでは、滞在中に執筆した新作を含む作品の朗読と、そのストーリーをめぐるディスカッションを行います。


ブルースによる滞日中のブログが、こちらでご覧になれます。
http://seizeoneofthesedays.wordpress.com/

 

【IHJアーティスト・フォーラム / リーディング】 東北の怪談-異界からのメッセージ

  • 2013年11月5日(火) 7:00 pm 国際文化会館 講堂
  • スピーカー: マリー・ムツキ・モケット (作家/日米芸術家交換プログラムフェロー)
  • 用語: 英語/日本語 (逐次通訳付き、作品の翻訳テキストを配布)
  • 共催: 日米友好基金
  • 会費: 無料 (要予約・定員70名)

マリー・モケットマリー・ムツキ・モケット氏は、日本人の母と米国人の父を持つ作家です。2011年の東日本大震災直後に、母の故郷、東北を想い『ニューヨーク・タイムズ』紙に寄稿した「Memories, Washed Away」は大きな反響を呼びました。今回被災地を中心に東北を訪れ、日本人の死生観や宗教観を取材したモケット氏は、震災の爪痕を目の当たりにしつつも、当地に語り継がれる座敷童子の伝承に希望のメッセージを感じたといいます。このフォーラムでは、季刊誌『仙台学』に寄稿した、岩手県遠野市を訪れた際のエピソードを綴ったエッセイ「異界からのメッセージ」の一部を朗読します。

 

【鼓童特別編成コンサート】 太鼓―日本の脈動

  • 日時: 2013年10月11日(金) 7:00 pm (6:30 pm 開場)
  • 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
  • 会費: 一般: 3,500円、国際文化会館会員・外国人・学生: 2,500円
  • 会員一名につき、同伴する外国人の方一名を無料でご招待いたします。
    但し招待枠には限りがありますので、ご希望の方は早目にお申込み下さい。)
  • 定員: 170名 (要予約)
  • 出演: 鼓童(藤本吉利、小島千絵子、藤本容子、
      山口幹文、宮﨑正美、草 洋介、小松崎正吾)、
      金城光枝


    鼓童国際文化会館ではこの秋、日本に滞在中の外国人の方々とともに、日本の伝統文化を体験できるよう、太鼓芸能集団「鼓童」のコンサートを行います。
    新潟県佐渡を拠点とし、国際的に活躍する鼓童は、世界に和太鼓の存在とその魅力を広めた先駆的存在です。今回の公演では鼓童のベテラン・メンバーを核として、ゲストに琉球舞踊の金城光枝さんを迎え、踊りや唄を交えたプログラムをお届けいたします。

     (C)kodo

     

    【IHJアーティスト・フォーラム】 触覚的眼差し—素材の感性を探して

    • 2013年8月1日(木) 7:00 pm 国際文化会館 講堂
    • スピーカー: カール・バークハイマー (日米芸術家交換プログラムフェロー)
    • 用語: 英語 (日本語逐次通訳つき)
    • 共催: 日米友好基金
    • 会費: 無料 (要予約・定員70名)
     
    Insite
    日米芸術家交換プログラムで来日中のカール・バークハイマーは、自らの創作活動を持続させるインスピレーションの源となる風景を求めて、日本各地を訪れています。
     デザインと木工を学んだ彼は、建築空間に加えて、茶室やいおり、家畜小屋など、利便性や儀式性に富み、人の心を休め、隔離する、その土地特有の環境に強く惹かれています。バークハイマーによると、これらの構造物には建築的ボキャブラリーが豊富で、素材の感性や、日本では極めて重要と思われる控えめな存在感があります。
     今回のフォーラムでは、自身の作品を紹介しながら、日本を旅する意味、作品制作の背後にある技術や動機についてお話しします。
    In Site
    Five Fourths
    Five Fourths

     

    【IHJアーティスト・フォーラム/ドラマ・リーディング&トーク】 ピロクテーテス

    • 2013年7月10日(水) 7:00 pm 国際文化会館 講堂
    • 作・演出: ジョン・ジェスラン | 日本語訳: ジョナサン・スコット
    • 出演: 笠木誠(ピロクテーテス)、真那胡敬二(オデュッセウス)、中村崇(ネオプトレムス)

      *出演者情報を追加しました!

    • 演出助手:矢野靖人
    • 用語: 日本語(朗読) & 英語(トーク、逐次通訳つき)
    • 共催: 日米友好基金
    • 制作協力: ティーファクトリー
    • 会費: 無料 (要予約・定員70名)


    STOPPED BRIDGE OF DREAMS,
    Part 1
    劇作家、演出家で舞台およびメディア・デザインを手掛けるジョン・ジェスラン氏は、新作『Stopped Bridge of Dreams/Part 2』で取り上げる井原西鶴を研究するため、日米芸術家交換プログラムで来日しています。現代を反映した多岐にわたるテーマを、マルチメディアの要素を取り入れて巧みに作品化するジェスラン氏は、ニューヨークでも屈指の前衛的な舞台芸術家として知られています。
     今回のフォーラムでは、2005年に京都の舞台芸術研究センターで上演された『ピロクテーテス』のリーディングを行います。トロイ戦争を描いたソポクレスの古典を現代に翻案した本作は、世界各地で上演され、日本公演では能楽師の故・観世栄夫氏も出演しました。戯曲の朗読に加えて、ジェスラン氏本人による作品紹介、特にテキストと演出、メディアデザインを融合させる特徴的な手法についてのプレゼンテーションも行います。

     

    ジョン・ジェスラン: 言語、映像、建築空間、メディアなどの諸要素が混ざった作風で、テキストや演出、舞台およびメディア・デザインを融合させる手腕が高く評価される。1982年より 30以上の作・演出・デザインを手掛ける。主な作品に、メディア三部作『ディープ・スリープ』(1986年オビー賞)、『ホワイト・ウォーター』、『ブラック・マリア』、60話からなる『虚ろな月のチャン』、『ファイヤーフォール』、『スノウ』など。これまでに全米芸術基金、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)、ファウンデーション・フォー・コンテンポラリー・アーツ(FCA)、マッカーサー基金、グッゲンハイム財団、ロックフェラー財団などから助成を得た。またハリー・パーチのオペラ『怒りの妄想』(ジャパン・ソサエティ)、『ファウスト』(ブルックリン音楽アカデミー)、ジェフ・バックリィ「ラスト・グッドバイ」のミュージックビデオなども手掛ける。著書を TCG、Performing Arts Journal、NoPassport Press、Theater der Zeitから出版。最新作『STOPPED BRIDGE OF DREAMS/Part1』を2012年2月にラ・ママ劇場(NY)で上演した。また新ビデオ・シリーズの『シャドウランド』第1・2話が Vimeoで視聴できる。

    ジェスラン氏のウェブサイト、Vimeoページはこちら

  • https://sites.google.com/site/johnjesurun/
  • http://vimeo.com/johnjesurun
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    【IHJアーティスト・フォーラム/コンサート】 人生の地図

    • 2013年7月2日(火) 7:00 pm 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
    • 出演: ウィリアム・ローパー(旅用チューバ)、野澤徹也(三味線)、クリストファー遙盟(尺八)
           リザ・ローヴィッツ(詩)
    • 演目: 「Bleu」、「Cloud Hidden Whereabouts Unknown」、
           「My Mother’s Mother」、「Optics」、「Darkest Night」
    • 作曲・編曲: ウィリアム・ローパー、グレン・ホリウチ | 映像: ジョセフ・サンタロマーナ
    • 用語: 英語/日本語 (逐次通訳つき)
    • 共催: 日米友好基金
    • 会費: 無料 (要予約・定員70名)

    日米芸術家交換プログラムで来日中の作曲家で、チューバ奏者のウィリアム・ローパー氏が、三味線や尺八などの和楽器と、チューバによる楽曲を演奏します。ローパー氏の作品の多くは物語や自伝的要素に基づいています。彼の作曲するものを聞いていると、同じ系統の音を使うことで、一つの曲からそれに続く次の曲へと、聞き手を導いていることが分かります。もちろん、二つの曲の関係性に気づくことができなくても、音の体験のなかで、どれだけ今現在を味わえるかのほうが重要です。今回演奏される作品は、どれもアジア系アメリカ人の友人たちの影響を受けています。

    ウィリアム・ローパー:ロサンゼルス在住、マルチメディア・アーティスト。チューバ奏者として、交響楽から即興演奏までをこなす。北米、南米、欧州でジャズやロック、クラシックのソリストとして活躍。リーダー、コー・リーダーとしてレコーディングへの参加多数。ロサンゼルス交響楽団、ロサンゼルス・マスター合唱団、エルトン・ジョン、レオン・ヴラトコヴィッチ、ヴィニー・ゴリア、ワダダ・レオ・スミス、グレン・ホリウチなどと共演。主要な映画音楽での演奏も多い。またグロリア・ニューマン・ダンスシアターやダンス LA、SASSASなどダンスカンパニーからの委嘱作もある。ビジュアル・アーティストとしても活躍し、絵画、アサンブラージュ、ビデオ、パフォーマンスなどを米国や欧州で発表している。