【japan@ihj】 明治期のヨーロッパと日本を繋ぐ:エドアルド・キヨッソーネと日本美術

  • 講師: ドナテッラ・ファイッラ (エドアルド・キヨッソーネ東洋美術館館長)
  • 日時: 2013年1月11日(金) 7:00 pm-
  • 会場: 国際文化会館 講堂
  • 用語: 英語 (通訳なし)
  • 会費: 無料 (要予約)

エドアルド・キヨッソーネ(1833-1898)は、明治天皇・皇后や高級官僚を含め、日本の近代政治史における重要人物の肖像画家として幅広く知られています。イタリア、ドイツ、英国での専門職を経て、1875年明治政府大蔵省紙幣局の招きで来日し、西洋の印刷と工業技術を伝えることで、1891年までの16年間に日本の紙幣、切手や証書印刷の基礎を築きました。東洋美術、とりわけ、日本美術を愛し、数多くの当時の芸術家たちや政府関係者と協力し、日本美術の国際化に貢献しました。本講演では、明治時代の日本とヨーロッパの懸け橋となることに生涯を注いだ、エドアルド・キヨッソーネという人物と仕事、その知的遺産が今後の日欧の文化関係に投げかけるものについてファイッラ氏にお話いただきます。

略歴:ドナテッラ・ファイッラ

Photo: Faillaエドアルド・キヨッソーネ東洋美術館館長(イタリア・ジェノヴァ)またジェノヴァ大学で東アジア美術史の教鞭。ローマ大学にて東洋研究によりPh.D.取得。キヨッソーネ東洋美術館勤務後、数多くの展覧会及び刊行物を手がけ、現在、国際交流基金の研究助成で、立命館大学アート・リサーチセンターで調査に携わっている。