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第九期(2016年度)カリキュラム


第九期では、グローバルな視点を持って新しいことに挑戦し活躍されている多彩な講師をお迎えします。

第1回 2016年6月18日(土)(1:00~5:00 pm)

開講式&オリエンテーション

第2回 2016年6月25日(土) 公開講演&討議 (1:30~5:30 pm)

「激動のアジアに見る日米関係」

米国政府や大学でのキャリアを経て、民間企業で要職を歴任したオアー氏。その後、米大統領選アドバイザーとして活躍。中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)形成と同時期に、アジア開発銀行(ADB)で米国大使を務めた氏に、今後の日米関係、AIIBとADBにからむアジアの地域や機構の今後の役割についてお話しいただきます。

ロバート・M・オアー
(戦略国際問題研究所[CSIS]アジア太平洋部門理事、前アジア開発銀行米国大使)

写真:ロバート・M・オアーフロリダ・アトランティック大学を主席で卒業、ジョージタウン大学にて修士号(政治学)、東京大学にて博士号(政治学)を取得。1976年に米国下院議員の立法担当秘書としてキャリアをスタート、米下院外交委員会のアジア分科会、米国国際開発庁(USAID)などで経験を積む。1985年から93年までテンプル大学日本校教授、うち2年は京都にある国際日本文化研究センターやスタンフォード日本センターのスタンフォード技術革新センターの運営にも携わる。その後、モトローラ社本社および日本支社で副社長など歴任、2002年から07年にはボーイングジャパン株式会社社長を務める。2007年から10年まで、パナソニック財団(米国)の会長、2008年米大統領選挙の際には、オバマ陣営のアジア戦略アドバイザーとして活躍。2010年9月から2015年12月31日までアジア開発銀行米国大使を務め、現在は戦略国際問題研究所[CSIS]アジア太平洋部門理事。

第3回 2016年7月9日(土)~10日(日) 伊勢志摩スタディツアー

時代の変化に伴い自然や社会環境も大きく変化するなか、日本人の心の源郷とも言われる伊勢神宮や自然美豊かな森や海を有する三重県を訪れ、新しい社会のあり方について考えます。

「ポストサミットについて」

「サミット開催を通して、新たな歴史を創りたい」と言う鈴木三重県知事。2011年、全国最年少の36歳で知事に就任後、企業誘致、観光など新たな施策に積極的に取り組んでいます。世界のリーダーたちを迎える伊勢志摩サミット(5/26-27)後に、鈴木知事は何を考え、どのようにして三重から世界に打って出るのか、お話を伺います。

鈴木 英敬 (三重県知事)
写真:鈴木英敬1974年生まれ。東京大学経済学部卒。1998年通商産業省(現:経済産業省)入省。2011年4月に全国最年少知事として三重県知事に当選、現在2期目。首都圏での営業拠点「三重テラス」開業、企業投資促進制度「マイレージ制度」を創設するなど政治手腕を発揮。世界経済フォーラム ヤング・グローバル・リーダーズのメンバー。内閣府少子化危機突破タスクフォース構成員などを歴任。長男誕生時には知事として2例目となる育休を取得。2015年10月に「イクメンオブザイヤー2015」特別賞受賞。妻はシンクロナイズドスイミング五輪メダリストの武田美保さん。

第4回 2016年7月23日(土) 討議のみ (3:20~5:30 pm)

「日本経済立て直し真の立役者『文化』」

著名な金融アナリストとして活躍後、日光東照宮をはじめ、国宝や重要文化財の修復を手掛ける老舗企業の経営者へと転身したアトキンソン氏。裏千家茶名「宗真」を持ち、日本文化への造詣も深い氏に、金融から文化財の世界への転身について、また、観光立国を目指す日本が知るべき文化と経済の関係についてお話しいただきます。

デービッド・アトキンソン(株式会社小西美術工藝社代表取締役社長)
写真:デービッド・アトキンソン1965年イギリス生まれ。オックスフォード大学(日本学)を首席で卒業後、1987年にアンダーセン・コンサルティング(現:アクセンチュア)入社。1990年に来日後は、ソロモン・ブラザーズ証券やゴールドマン・サックス証券で金融アナリストを務め、日本の不良債権の実態を暴くレポートを発表し「伝説の金融アナリスト」として注目を集める。ゴールドマン・サックス証券ではマネージングディレクター、パートナーまで務め、2007年に退社。2009年に小西美術工藝社取締役に就任、2011年より現職。2015年には京都国際観光大使に任命される。著書に『銀行―不良債権からの脱脚』(日本経済新聞社、1994年)、『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』(講談社+α新書、2014年)、『新・観光立国論』(東洋経済新報社、2015年、2015年山本七平賞受賞)、『イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」』(講談社+α新書、2015年)、『国宝消滅―イギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機』(東洋経済新報社、2016年)などがある。

第5回 2016年8月6日(土) 公開講演&討議 (1:30~5:30 pm)

「突破する力」

「一度しかない人生」を「社会にインパクトを与える仕事に」と、日本では珍しかったインターネットを主な販売チャネルとする新しいスタイルの生命保険会社を立ち上げた岩瀬氏。社会の現状を見据え、自分にできること、すべきことを見極めて行動に移すことの大切さ、また、社会に変革をもたらす突破力についてお話しいただきます。

岩瀬 大輔 (ライフネット生命保険株式会社代表取締役社長兼COO)
写真:岩瀬大輔1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ジャパン (現RHJインターナショナル)を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了(ベイカー・スカラー)。2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げる。2013年6月より現職。世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」選出。株式会社ベネッセホールディングス社外取締役。主な著書に『ネットで生保を売ろう!』(文藝春秋、2011年)、『入社1年目の教科書」(ダイヤモンド社、2011年)、『入社10年目の羅針盤』(PHP研究所、2012年)、『仕事でいちばん大切な 人を好きになる力』(講談社、2014年)などがある。

第6回 2016年8月20日(土) 特別プログラム (1:00~5:00 pm)

塾生によるグループ・ワークを予定

第7回 2016年9月3日(土) 講義&討議(於:渋沢史料館) (1:30~5:30 pm)

「渋沢栄一 愛と勇気と資本主義~未来を拓く経営思想~」

21世紀の資本主義とはいかなるものか。金融至上主義はリーマン・ショックで一転、昨今のテロや紛争も経済的要素が根源にあるとして、この「格差社会」を生んだ資本主義は終焉すべきという論調が絶えません。「日本資本主義の父」渋沢栄一は、資本主義を、民間力を通じて未来を拓く人間の智恵と信じ、幕末から明治にかけて新しい社会を目指しました。栄一翁の生き方や思想をたどりながら、資本主義の原点を学び21世紀の資本主義について再考します。

渋澤 健
(コモンズ投信株式会社取締役会長、公益財団法人渋沢栄一記念財団業務執行理事)

写真:渋澤健1961年生まれ。1983年テキサス大学BS Chemical Engineering卒業。1984年(財)日本国際交流センター入職。1987年UCLA経営大学院にてMBAを取得。その後、ファースト・ボストン証券会社(NY)、JPモルガン銀行(東京)、JPモルガン証券会社(東京)、ゴールドマン・サックス証券会社(東京)を経て、ムーア・キャピタル・マネジメント(NY)にて勤務。1997年には同社東京駐在員事務所を設立。2001年にシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業し、2007年コモンズ株式会社を設立、2008年にコモンズ投信へ改名し、会長に就任。2004年より経済同友会幹事、その他にも多くの非営利組織の理事・評議員を務める。近著に『渋沢栄一 愛と勇気と資本主義』(日経ビジネス人文庫、2014年)、『渋沢栄一 100の金言』(日経ビジネス人文庫、2016年)などがある。

第8回 2016年9月24日(土)~25日(日) 研修合宿(於:国際文化会館)

「私たちが描く2030年のシナリオ」

地政学的・社会的に著しく変化し、それによって世界秩序も大きく変動する現代。国際社会では、共生の重要性が謳われる一方、アイデンティティーもますます重視されています。混迷を極める現代社会と、そこに生きる人間の在り方を歴史や文化、政治、経済など多面的に捉え直し、2030年のシナリオについて議論します。

渡辺 靖 (新渡戸国際塾コーディネーター、慶応義塾大学SFC教授)
写真:渡辺 靖専門は文化人類学、文化政策論、グローバリゼーション研究、アメリカ研究。1997年ハーバード大学より博士号(社会人類学)取得。ハーバード大学国際問題研究所アソシエート、オクスフォード大学シニア・アソシエート、ケンブリッジ大学フェロー、パリ政治学院客員教授などを経て現職。主著に『アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所』(新潮社、2007年)、『アメリカン・センター―アメリカの国際文化戦略』(岩波書店、2008年)、『文化と外交―パブリック・ディプロマシーの時代』(中公新書、2011年)、『<文化>を捉え直す―カルチュラル・セキュリティの発想』(岩波新書、2015年)、編著にSoft Power Superpowers: Cultural and National Assets of Japan and the United States(M.E. Sharpe Inc., 2008)など。

第9回 2016年10月1日(土) 公開講演&討議 (1:30~5:30 pm)

「共生和の世界を求めて」

世界で宗教の名をかたった争いが絶えない今、日本人の寛容性に富んだ宗教観こそが解決の糸口と考え、京都でアジア初の宗教者駅伝(InterFaithマラソン)を主催するなど、宗教の垣根を超えて活動する松山氏。自然のなかに物事の本質を見出す禅僧である氏は、今の世界に何を感じ、どのような解決策を求めているのかお話しいただきます。

松山 大耕 (臨済宗妙心寺退蔵院副住職)
写真:松山大耕1978年京都市生まれ。2003年東京大学大学院農学生命科学研究科修了。埼玉県新座市・平林寺にて3年半の修行生活を送った後、2007年より退蔵院副住職。外国人に禅体験を紹介するツアーを企画するなど、新しい試みに取り組む。外国人記者クラブや各国大使館で講演を多数行うなど、日本文化の発信・交流が高く評価され、2009年5月、観光庁Visit Japan大使に任命される。また、2011年より京都市「京都観光おもてなし大使」。2016年『日経ビジネス』誌の「次代を創る100人」に選出される。2011年には、日本の禅宗を代表してヴァチカンで前ローマ教皇に謁見、2014年には日本の若手宗教家を代表してダライ・ラマ14世と会談するなど、世界のさまざまな宗教家・リーダーと交流。2014年世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席するなど、世界を股にかけ、宗教の垣根を超えて活動中。著書に『大事なことから忘れなさい~迷える心に効く三十の禅の教え~』(世界文化社、2014年)がある。

第10回 2016年10月15日(土)在京外国人との対話

滞日中の外国人フェローとの対話

第11回 2016年10月29日(土) 公開講演&討議 (1:30~5:30 pm)

「能の身体性とその本質」

室町に始まり江戸期に確立された能は禅の思想の「無」と深い関係があり、そこに到達するのは非常に困難だと言われているようです。世阿弥が芸の最高の極致とした「妙花風」も公案の様なメタファーで表現されており他の芸術論も『碧巌録』等からの引用が多いと言います。能にも公案があるのか?またそれは真理に通じているのか?能の身体性から、現代のリーダーに必要な身体論を講じていただきます。

梅若 猶彦 (観世流能楽師)
写真:梅若猶彦 父・梅若猶義から手ほどきを受け3歳仕舞「猩々」で初舞台、9歳『土蜘蛛』で初シテ、14歳『石橋』(赤)で初面(はつおもて)。能以外にも創作能の演出や現代劇の脚本制作にも積極的に取り組んでいる。2015年6月パリTheater de la Villeにて現代劇「Lear Dreaming」で主演。同年12月パリ日本文化会館にて創作能「オンディーヌ」の演出。2016年2月ベイルートAl Bustan International Festival of Music and Performing Arts招待公演、現代劇「Do you Noh Shakespeare-Death of a Pianist-」の作/演出。ロンドン大学ロイヤルホロウェイPh.D.。同大客員教授、プリンストン大学客員芸術家を経て、現在、静岡文化芸術大学教授、フィリピン大学ディリマン校客員教授、慶應義塾大学国際センター非常勤講師。文化交流史(2008年)。著書に『能楽への招待』(岩波書店、2003年)等。

第12回 2016年11月12日(土) 塾長との討議 (2:30~5:00 pm)

時宜を得たテーマを選び、塾長と「討議」します。
明石 康 (新渡戸国際塾塾長、国際文化会館理事長)
写真:明石康東京大学教養学部卒、フルブライト奨学生としてバージニア大学大学院で国際政治学を修了。タフツ大学フレッチャースクール博士課程在学中の1957年、日本人で初めて国連に入り、広報や軍縮担当の国連事務次長、カンボジアや旧ユーゴスラビア担当の事務総長特別代表などを歴任。1997年末、人道問題担当事務次長を最後に退官。現在、国際文化会館理事長、スリランカ平和構築及び復旧・復興担当日本政府代表、公益財団法人ジョイセフ会長、立命館大学大学院客員教授などを務める。主な著書に『生きることにも心せき―国際社会に生きてきたひとりの軌跡』(中央公論新社、2001年)、『国際連合―軌跡と展望』(岩波新書、2006年)、『戦争と平和の谷間で―国境を超えた群像』(岩波書店、2007年)、『独裁者との交渉術』(集英社、2010 年)など。

第13回 2016年11月26日(土) 公開講演&討議 (1:30~5:30 pm)

「柔道の国際化から考えるリーダーシップとチームワーク」

柔道創始国・日本は柔道界の世界的リーダーとしての役割を果たしてきただろうか。競技力においてはYESだが、200以上の国や地域において彼らの目線で考え、普及・発展に取り組んできたとは言い難い。2020年東京五輪に向けて様々な問題が勃発し、日本型組織やリーダーシップに疑問を呈する人も多いなか、柔道の国際化から見えてくる、世界で求められるリーダー像について、女子柔道のパイオニアでソウル五輪メダリストの山口氏にお話しいただきます。

山口 香 (ソウル五輪女子柔道銅メダリスト、筑波大学大学院体育系准教授)
写真:山口香1964年生まれ。小学校1年で柔道を始め、4年生のときから男子に混じって試合に出場。1978年、第1回全日本女子体重別選手権大会(50㎏級)にて最年少(当時13歳)で優勝。以後、同大会10連覇(第3回以降は52㎏級)。世界選手権では、4個の銀メダルを獲得したほか、1984年第3回大会で、日本女子として初の金メダルを獲得。1988年、ソウルオリンピックでは銅メダル。翌年に現役を引退後、筑波大学女子柔道部監督、全日本柔道連盟女子強化コーチとして指導。シドニー五輪、アテネ五輪と2大会連続して日本チームのコーチを務めた。現在は、筑波大学大学院にて教鞭をとるかたわら、スポーツ庁参与、JOC理事などとして柔道のみならずスポーツ全般の普及発展に努めている。主著に『女子柔道の歴史と課題』(日本武道館、2012年)、『日本柔道の論点』(イースト・プレス、2013年)、『残念なメダリスト』(中央公論新社、2015年)がある。

第14回 2016年12月3日(土)

修了式

各回時間割

1:30-2:30pm (60分) 講師による講義 「公開」の回は、講演を一般公開
2:30-3:00pm (30分) 質疑応答
3:00-3:20pm (20分) 休憩 塾生のみ
3:20-5:30pm (130分) 講師と塾生による自由討議

※プログラムや日程は、講師の都合などにより、変更になる場合があります。
 その場合は、事前に連絡いたします。

お問い合わせ

国際文化会館 企画部
〒106-0032 東京都港区六本木5-11-16
TEL: 03-3470-3211 (土日祝日・年末年始を除く 午前9時~午後5時)
FAX: 03-3470-3170