【ALFP】 国際シンポジウム「戦争と市民―アジアで続く武力紛争に対して私達は何をすべきか?」 (2004年10月30日)

恵泉女学園大学大学院人文学研究科(国際社会文化専攻)は、毎年多摩フェスティヴァルに合わせて、国際シンポジウムを開催してきました。今年は第4回目を迎え、昨年の「世界平和とキリスト教の功罪―過去と現在」に引き続き、「戦争と市民―アジアで続く武力紛争に対して私たちは何をすべきか」をテーマにして行います。今回は、国際交流基金及び国際文化会館共催の「アジア・リーダーシップ・フェロー・プログラム」の協力を得ることができました。 20世紀後半の冷戦構造が崩壊し、21世紀に入ってからも、アジア各地ではさまざまな規模での戦争が繰り返されています。あるものは軍事帝国アメリカによる「反テロ」戦争であり、日本もこの戦争に加担しています。また、別のものは植民地時代にその原因が作られた民族間紛争です。いざ戦争となれば大きな被害を蒙るのは、動員された兵士だけでなく、ごく普通の生活をする市民たちです。アジアの各地で、民主化闘争を通して市民社会を建設する力も確実に強まってきており、市民は数の上では圧倒的に多いのに、どうしてその力を結集して戦争を阻止できないのでしょうか? シンポジウムには、3人の海外ゲストを招待しました。李鍾元先生は、韓国から来日し、今は立教大学で国際政治学を教えながら、韓米日を軸とする東アジアの安全保障問題を考えておられます。ジャムハリ先生は、インドネシアの国立イスラム大学イスラム社会研究センター所長として、イスラム社会における民主主義の普及や、民主主義に挑戦する宗教原理主義の問題に取り組んでおられます。また、チャンドリカ・セパリ・コテゴーダ先生は、スリランカにおける男女共同参画社会の実現にむけて行動しつつ、紛争の原因ともなるジェンダー問題解決に取り組んでおられます。大学からは石井摩耶子研究科長がパネリストの一人として参加し、共にアジアにおける市民社会の役割とグローバル化、そして戦争のない社会に向けてのビジョンを議論していきたいと考えています。皆様の自由な参加をお待ちします。

  • パネリスト:
  • 李鍾元 (立教大学大学院教授) 
  • ジャムハリ (インドネシア国立イスラム大学イスラム社会研究センター所長)
  • チャンドリカ・セパリ・コテゴーダ (女性とメデイア共同体代表)
  • 石井摩耶子(恵泉女学園大学大学院研究科長、教授)
  • 総合司会・コーデイネーター:
  • 上村英明、恵泉女学園大学大学院助教授 
  • 大橋正明、恵泉女学園大学大学院教授
  • 日程: 2004年10月30日(土)13:00-16:00 (入場無料、同時通訳あり)
  • 会場: 恵泉女学園大学大学院J-202教室 (〒145-0071東京都多摩市南野 2-10-1)
  • 主催: 恵泉女学園大学大学院
  • 協力: 独立行政法人国際交流基金、財団法人国際文化会館
  • 問合せ: 恵泉女学園大学大学院
  • TEL: 042-376-8211 / FAX: 042-376-8218
  • URL: http://www.keisen.ac.jp/univ/index.htm