【会員特別講演会】
デジタル公共財を創る:デジタルワクチン証明書の本当の意義

※本イベントは終了いたしました。

  • 日 時: 2022年1月11日(火)7:00~8:00 pm(開場:6:30 pm)
  • 対 談: 宮田 裕章(国際文化会館理事、コモンズ・プロジェクト日本委員会代表)
           近藤 正晃ジェームス(国際文化会館理事長、TCPグローバル副会長)
  • 会 場: 岩崎小彌太記念ホール
  • 用 語: 日本語 (通訳なし)
  • 対 象: 国際文化会館 個人もしくは法人会員
  • 定 員: 60名(無料・要申込・先着順
           *会員ご本人様のみお申し込みいただけます(配偶者様は含まれません)。 

 

新型コロナウイルス感染者が確認されてから2年。世界では国境をまたいだ往来や交流が制限される状態が続いています。

そうした中、スイスに新しく設立された非営利組織コモンズ・プロジェクト(The Commons Project; TCP)は、米ロックフェラー財団や世界経済フォーラムなど数多くの団体と連携し、安全な往来のためのグローバルな枠組みづくりを目指しています。国際文化会館も、本プロジェクトの日本事務局として、これらの組織と共に「デジタル公共財」やデジタル技術の社会実装という新たな領域に取り組んでいます。今日までに、安全な国境再開や、人々の安全な暮らしと社会経済文化活動を守ることにつながるトラベルパス「CommonPass」の実証実験、日本政府のデジタルワクチン証明書における技術の採用などの成果を生んでいます。

今回の会員特別講演会では、本プロジェクトを主導した宮田理事と近藤理事長が、国際文化会館が、「自由で開かれた持続可能な未来の創造」に向けた社会実装に取り組む意義や、今回の日本政府によるデジタル接種証明技術の採用が日本社会やアジアにもたらし得るインパクト、国内におけるコンソーシアム構想等について対談形式でお話しします。

コモンズ・プロジェクト(The Commons Project; TCP)についてはこちら
    宮田 裕章(慶應義塾大学医学部教授、コモンズ・プロジェクト グローバル評議員 兼 日本代表)

    慶應義塾⼤学医学部教授。公益財団法人国際文化会館理事。2003年東京⼤学⼤学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修⼠課程修了。同分野保健学博⼠(論⽂)。データサイエンスなどの科学を駆使して社会変⾰に挑戦し、現実をより良くするための貢献を軸に研究活動を⾏う。専⾨医制度と連携し5,000病院が参加するNational Clinical Database、LINEと厚労省の新型コロナ全国調査など、医学領域以外も含むさまざまな実践に取り組むと同時に、経団連や世界経済フォーラムと連携して新しい社会ビジョンを描く。その一つは、いのちを響き合わせて多様な社会を創り、その世界を共に体験する中で⼀⼈ひとりが輝くという“共鳴する社会”である。厚⽣労働省保健医療2035策定懇談会構成員、厚⽣労働省データヘルス改⾰推進本部アドバイザリーボードメンバー。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のテーマ事業プロデューサーに就任。著書に『共鳴する未来:データ革命で生み出すこれからの世界』(河出新書、2020年)。
    近藤正晃ジェームス(国際文化会館理事長、TCPグローバル副会長)

    慶應義塾大学経済学部卒、ハーバード経営大学院修了、イェール大学ワールドフェロー。テクノロジー分野では、Twitter 日本代表、東アジア代表、Twitter 本社副社長を経て、シリコンバレー・ジャパン・プラットフォーム共同議長および世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター代表理事を務める。社会事業分野では、TABLE FOR TWO、教育支援グローバル基金ビヨンドトゥモローを共同設立。アジア・ソサエティ・ジャパン・センター代表理事兼グローバル評議員。政策分野では、東京大学医療政策人材養成講座および日本医療政策機構を共同設立した後に、内閣官房参事官・内閣府本府参与を経て、アジア・パシフィック・イニシアティブ専務理事を務める。世界経済フォーラムYoung Global Leader、アジア・ソサエティAsia 21 Fellow、稲盛財団イナモリ・フェロー、ボッシュ財団 Weizsacker Fellow 等に選出。現在、慶應義塾大学医学部訪問教授も務める。