【アイハウス・アカデミー】 日本と中国:アジア太平洋地域における新たなる協力関係を求めて

【本講演の編集を施したテキストが、国際文化会館会報 Vol.18, No.1, 2007に掲載されています。】

  • 講師: ピーター・ドライスデール
  • (オーストラリア国立大学クロフォード政治経済研究所名誉教授;豪日研究センター前所長)
  • 司会&コメンテーター: 片原栄一(防衛省防衛研究所 研究部 第1研究室長)
  • 日時: 2007年5月22日(火)7:00 pm
  • 会場: 国際文化会館 講堂
  • 会費: 一般1,500円、学生1,000円、割引料金*無料 *割引料金は国際文化会館会員の方に適用されます。
  • 用語: 英語/日本語(同時通訳付き)

東アジアにおける二つの大国である日本と中国の協力関係を安定した確固たるものにすることは、 地域的な発展のみならず世界秩序の維持にとっても、ますます重要なものとなってきています。 本講演では、東アジア及び太平洋地域における地域協力と統合についての研究の第一人者である ピーター・ドライスデール教授をお招きし、日中関係がどのように政治・経済・社会の側面での 地域的な発展に寄与しうるかにフォーカスを当てながら、アジア太平洋地域における日本と中国の 役割を検証します。バイラテラリズムを越えた多国間の枠組みで互いの共通の利益や基盤を探求し、 日中関係の今後を模索します。

略歴:ピーター・ドライスデール

ピーター・ドライスデールピーター・ドライスデール氏は、オーストラリア国立大学にて博士号を取得。 東アジア及び日本経済の政策研究で世界的に知られています。特に、アジア太平洋地域における経済協力に 力点を置いたその研究は、APECの創設にも大きな役割を果しました。豪日研究センターの前所長として、 オーストラリアと日本の協力関係の発展に貢献した氏の主要な著作には、『アジア太平洋の多元経済外交』 (毎日コミュニケーションズ、1991)があり、(社)アジア調査会及び毎日新聞社が主催するアジア・太平洋賞を 1989年に受賞しました。また、日本のみならずアジア諸国との友好親善に対するその長年に渡る多大な功績から、勲三等旭日中綬章をはじめ、数多くの名誉ある賞を授与されています。

略歴:片原栄一

片原栄一氏は、グリフィス大学にて国際関係学の博士号を取得。専門は、アジア・太平洋地域の安全保障問題など。主な共著書には、『東アジア戦略概観2007』(共著、防衛省防衛研究所、2007年)(第7章米国を担当)、Coercion and Governance (Stanford: Stanford University Press, 2001)などがあります。