APYLP (アジア・パシフィック・ヤング・リーダーズ・プログラム) とは

APYLP (アジア・パシフィック・ヤング・リーダーズ・プログラム) とは

松本重治とジョン・D・ロックフェラー三世国際文化会館の創設に関わった松本重治とジョン・D・ロックフェラー三世の出会いは1929年、当時松本は30歳、ロックフェラーは24歳でした。政治や経済面からのみ捉えられがちな国際関係に対し、異なった価値や文化の理解が重要という共通認識を持っていた二人は第二次世界大戦後に再会し、文化交流を通じた国際相互理解の推進と平和構築に取り組みました。
現在、アジア太平洋地域は経済的存在感を増すと同時に、緊張感も増しつつあります。2030年までに、アジア太平洋諸国のGDPは世界全体の3分の2以上を占めることが予測されており、また世界のGDP上位4か国が米国、中国、日本、インドとアジア太平洋地域に集中するとも言われています。そのような状況の下、アジア太平洋地域の若者たちが地域や世界の安定と繁栄に果たす役割と責任は大きく、彼ら・彼女らが松本重治とロックフェラー三世のように互いの国への理解を深め、共に未来を切り開いていくことが極めて重要です。
国際文化会館は、アジア太平洋地域の若手リーダーたちの繋がりを強化することが必要とされる今、APYLP参画団体と協働して若手リーダーたちが定期的に集まって未来を共に切り拓くための議論を交わす機会や、次世代コミュニティの活動拠点となる「場」を継続的に提供します。

主催:
国際文化会館

参画団体:
アジア・ソサエティ、アメリカン・フレンズ・オブ・アイハウス、シャハニ・アソシエイツ株式会社、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

助成団体:
米日財団、MRAハウス

参画・関係団体のリーダーシップ・プログラム概要

 

  • アジア・リーダーシップ・フェロー・プログラム (ALFP) (国際文化会館、国際交流基金アジアセンター)
    国際文化会館と国際交流基金が1996年から実施している共同事業。アジア諸国や地域のさまざま分野で際立ったリーダーシップを発揮している専門家を毎年7~9名を日本に招聘している。フェローたちは約2ヵ月間国際文化会館で寝食を共にし、対話と議論を重ねる。アジアの知識人たるフェローたちが知的共同作業を通して個人的な交友関係を培うとともに、それぞれの問題意識を共有し価値観を分かち合うことにより、よりよい市民社会の実現へ向けて専門分野を越えた人的ネットワークを形成して、発言力、影響力を増していくことを目指している。

  • アジア21・ヤング・リーダーズ・イニシアチブ(アジア・ソサエティ)
    アジア21・ヤング・リーダーズ・イニシアチブは、地域や分野を超えてネットワークを形成しているフェローたちが、それぞれの専門知識を活かしアジア太平洋地域に最大限の影響を与えられる環境を提供している。本ネットワークには、40歳以下の多彩な変革の担い手たちが集い、アジア太平洋地域の輝かしい未来を創り出す責任を共有している。本プログラムは新進のリーダーたちに、永続的な関係性を築き、お互いに学び、協働することによって、それぞれの活動をさらに促進する機会を提供している。

  • 日印対話プログラム (国際文化会館、シャハニ・アソシエイツ株式会社)
    日印国交樹立60周年を迎えた2012年に、日本とインド間の継続的な対話の「場」を創出することを目的に立ち上げた人物招聘事業。本プログラムは、社会のさまざまな問題の解決に向けて新しい価値やアイデアを提案している、インド国内で影響力のある人物を、政治・経済・文化・学術・科学など幅広い分野から年間1~2名、1週間程度日本に招聘している。招聘フェローは、講演会、関連機関への訪問、地方視察などを通して日本の関係者と意見交換やネットワークの構築を行っている。

  • ネクストジェネレーション・フェローズ・プログラム(アメリカン・フレンズ・オブ・アイハウス)
    将来を担う米国の若者たちが、国際文化会館のネットワークやコミュニティを活用し活動できるよう3年に渡り支援するプログラム。とりわけ日米関係に関心のある学術界や非営利団体、芸術、ジャーナリズムや公的機関などに所属する42歳以下の若者を支援することを目的としている。本プログラムは国際文化会館と協力関係にあるアメリカン・フレンズ・オブ・アイハウスにより運営されている。

  • 新渡戸国際塾 (国際文化会館)
    広い視野と公益の精神をもって国際社会に貢献できるリーダーを育成することを目的とした少人数制(約15名)の塾。難題が山積し、新しい秩序が求められる現代において、国内外問わずさまざまな分野で活躍する同世代や多様な背景をもつ人々との対話を促進し、知的格闘の機会を創出することで、塾生一人ひとりが今後取り組むべき問題について多面的かつ多角的に議論する場を設けている。各分野の第一人者を講師に迎え、講師と塾生が問題意識を共有し、互いに切磋琢磨しあう経験を通して、諸課題の理解と解決に必要な「知力」「応用力」「実践力」を養うことを目指している。

  • 日米リーダーシップ・プログラム(USJLP)(米日財団)
    日米リーダーシップ・プログラムは、2000年に次世代の日米リーダー達の間に、より緊密なコミュニケーション、友情と理解のネットワークを築き上げることを目的に創立された。毎年、夏季1週間にわたり開催される会議に両国から各々約20名の代表を選抜し、広く多彩なバックグラウンドを持つ28~42歳のリーダー達による継続的な対話の場を醸成する。代表として2年連続で会議に参加した後は、引き続きフェローとしてUSJLPに生涯にわたり携わることができる。フェローは、同窓会、勉強会、コラボレーション等を頻繁に行ない、日米の年次を越えたフェローの交流もさらなる深化を見せている。