国際文化会館では、日米芸術家交換フェローと日本のアーティスト との共同創造作業を奨励・促進するために、2000年より2006年まで、日米芸術家コラボレーション・プロジェクト(助成:日米友好基金)を実施 しました。本プロジェクトは、米国人アーティストがフェローと して滞日する間に、日本人アーティストと共同で芸術作品 (パフォーミング・アーツ、ヴィジュアル・アーツなど分野、内容、スタイルは問わない)を発表するもので、日米のアーティストが対等な立場で作品に取り組むということが唯一の条件となっています。 本プロジェクトの助成により、これまでに以下のような作品が発表されました。
- 2001: Barbara Allen| William Pope | Maureen Fleming | Gene Coleman
- 2002: James Luna | Kenny Fries
- 2003: Perry Yung | Nandlal Nayak| Sawako Nakayasu | Ellen Oppenheimer
- 2004: Thomas Beale | Ray Sandoval | Laure Drogoul
- 2005: Adam Frelin | R. Zamora Linmark
- 2006: Karen LaMonte
2006年
カレン・ラモントデザイン
「日米芸術家交換プログラム」のフェローとして2006年5月から11月まで京都に滞在した彫刻家、カレンラモントが、京都西陣に拠点をおく染色家南進一郎と京友禅の訪問着を作りました。本作品を本館ロビーにて展示いたします。
- 日時: 2006年12月27日(水)正午~2007年1月15日(月)正午
- 会場: 国際文化会館 ロビー
- アーティストの個人サイトはこちら
カレン・ラモント ウェブサイト http://www.karenlamonte.com/
南進一郎 ウェブサイト http://www.if-kimono.com/
2005年
kodakan: Pinoys sa Japan
フォトエッセイ 日本に暮らすフィリピン人
「日米芸術家交換プログラム」のフェローとして日本に滞在した作家R・ザモラ・リンマークが日本に暮らすフィリピン人の暮らしを在日中のフィリピン人に取材し、彼らの姿を落田伸哉が撮影したコラボレーション・プロジェクト。成果はアーティスト・フォーラムでリーディングと写真展の形で発表されました。
photo: Shinya Ochida | ||
R・ザモラ・リンマーク
マニラに生まれ、ホノルルで教育をうける。代表作にRolling The R’s (Kaya Press)。またHanging Loose Pressから詩集Prime Time Apparitionsが出版される予定である。全米芸術基金と二度にわたるフルブライ トの奨学生であり、現在は日米芸術家交換プログラムの助成を得て日本各地に滞在。 次作のために日本に住むフィリピン人に取材、フィリピン系アメリカ人アーティスト として日本に暮らす体験をもとに、ドキュメンタリー映画とエッセイを準備している。
落田伸哉 写真家
1973年広島生まれ。工業デザインを学んだのち、建築事務所に勤務。そのかたわら写真も撮りつづけ、広告写真の制作会社に勤務後、独立。現在は広告写真の制作と、舞台撮影を中心にダンス、音楽の分野でも、幅広く活躍中。個展歴 VIVA-MEXICO (SAINT MARK’S FOTO/GRAFIK, New York, 1995)、The phrase (Nikon gallery, Fukuoka, 1996) など。
助成:国際文化会館、日米芸術家コラボレーション・プロジェクト(日米友好基金)
A video artwork by Adam Frelin + Shun-ichi Ogawa
B-flat
- 日時: 2005年1月14日(金) 17:00-20:00
- 会場: VOICE GALLERY (京都市上京区河原町今出川2筋下ル東側 清和テナントハウス2F)
- 協力: 保津川遊船企業組合、㈱高津商会、京都三条ラジオカフェ ヴォイス・ギャラリー 京都嵯峨芸術大学
このプロジェクトは、京都の保津川を観光用の船で数人のバイオリン奏者が一つの音程、Bフラットを奏で続けながら川下りをするというものです。亀岡から嵐山まで流れる保津川は、穏やかさと荒々しさの両者を持ち合わせている場所であり、バイオリン奏者が船で川を下ることで、音を成り立たせている構成や、偶発的に外れた音がその地形の持つ起伏に反応する形で表象することになると思われます。このことから、奏者が出現させる音から、川の形状を聴くことができるといえます。また、環境的観点からもサウンドスケープとしてユニークで意義のある試みとなります。最終的に「B-Flat」は映像作品として公開されます。(小川しゅん一)
2004年
嗅覚ハプニング-今宵あなたの鼻に捧ぐ
匂いと嗅覚がおりなすコラボレーション・パフォーマンス
- 日時: 2004年12月22日(水) 午後7時開演
- 会場: 国際文化会館 講堂
- 料金: 入場無料
「日米芸術家交換プログラム」のフェローとして日本に滞在したロウル・ドゥログールは、東京の匂いを収集しその「匂いの地図」を作成する”OlfactoryFactory”(嗅覚工場)というパブリック・アートに取り組んでおり、東京の町で”scentorium”(匂いの素を満載した屋台)をひき、アンケート・カードを配布して、独自の調査を行ないました。
これらをもとに、東京の”smellscape”(匂いの景色) を描き出し、その成果をパフォーマンスとして披露しました。 |
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撮影: 三橋俊明 |
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コラボレーター:
- 前芝尚子 (振付家、舞踏家)
- オードリー・チェン (チェロ奏者)
- キャサリン・パンケーキ (パーカッション奏者)
Olfactoryfactory のHP。
IHJ Garden Concert
Shared Visions: アメリカ大陸と日本の音楽
- 日時: 2004年、9月22日(水)、7pm (6:30開場)
- 会場: 国際文化会館庭園
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出演者
- 作曲・ギター: レイ・サンドバル Ray Sandoval(日米芸術家交換プログラム・フェロー)
- ピアノ: 黒木千波留
- ベース: 増根哲也
- パーカッション: 山田智之 / 松浦賢二
- 特別ゲスト、尺八: 山本邦山(人間国宝)
日米芸術家交換プログラムのフェローとして来日したレイ・サンドバルが、日本人ミュージシャンたちとコンサートを開催しました。初期作品から新譜、書き下ろしの作品まで、サンドバルのルーツであるラテン系音楽、またテクニックとしてのベースであるクラシック、ジャズが取り入れられた独自のアコースティックサウンドが演奏され、共演者である日本人アーティストらとおこなったアレンジや特別ゲストの邦山師の尺八が加わりました。会場では水の流れる音や虫の声などが響き、日本庭園ならではの天然の和のパーカッションも加わった日米音楽の出会いが体験できるコンサートとなりました。
日米芸術家コラボレーション
トーマス・ビール+井川健
「藝術家の黒」 展に出品
- 展示期間: 2004年6月1日(火)‐6月13日(日)
- 会場: 京都石田大成社ホール( http://www.j-kyoto.ne.jp/ishida_hall/ )
- 料金: 入場無料
日米芸術家交換計画のフェローとして来日したトーマス・ビールは、京都在住の漆工作家井川健と共に、京都の古い木造建築物の廃材である古木を使った彫刻作品を発表した。
写真ではわかりにくいが、このディスク状の作品には金箔で星空が表現され、その中心部の表面はにごりただれている。井川によって漆がほどこされた作品は黒光りし、のぞきこむ人の姿を映し出す。中心部のにごりが見る者の集中を妨げる。広島への原爆投下時の星の位置を正確に反映させたという漆塗りの夜空である。 展示詳細は下記ウェブサイトを参照。 |
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2003年
日米芸術家コラボレーション キルト・プロジェクト
エレン・オッペンハイマー & 上田葉子
Quilt Project
- 展示期間: 2003年11月21日(金)‐12月1日(月)
- 会場: 国際文化会館ロビー
日米芸術家交換計画のフェローとして来日していたエレン・オッペンハイマー氏は、横浜在住で国際的に活躍する上田葉子氏とのコラボレーションキルトを製作しました。共同作業で染めた布を交換し、お互いに一枚づつのキルトを作製。この内容は11月25日のIHJアーティスト・フォーラムでも発表されました。
Left) Kyoto Collaboration Ellen Oppenheimer |
Right) Waterscapes Yoko Ueda |
日米芸術家コラボレーション ダンス・音楽・詩・パフォーマンス
Movable Text
- 出演: 足立智美〔音楽〕、勝部ちこ〔ダンス〕、中保佐和子〔詩〕、星衛〔音楽〕
- 照明: 木藤歩
- プロデュース: 遠藤豊
- 日 時: 2003年10月15日 (水) 19:00開演
- 会 場: 神楽坂 die pratze
日米芸術家交換計画のフェローとして来日していた中保佐和子氏によるコラボレーション・プロジェクトとして、ダンスと音楽、詩、パフォーマンスの公演が神楽坂Die Pratzeで上演されました。日本語と英語の両方で語られ、プロジェクターを使って、身体を含む様々なものに投影されるテキストは、投影するものと関係することで新たな記号と変化していました。ときにそれらは”文章”としては崩壊していましたが、その崩壊を音楽家がうけとめ、音のほうへ導くといった具合で、そういった場面では言葉は純粋な音として捉えられていました。詩と音楽(コンピューター音楽と、チェロ、龍笛の演奏)とダンスはバランスよく関わりあい、テキストを軸に、言葉の様々な側面について考察された作品となっていました。
左より中保佐和子、足立智美 | 左より、星衛、勝部ちこ、中保佐和子 |
IHJ Garden Concert
HANDS: Rhythm Project
- ナンドラル・ナヤック: 音楽監督、歌、ドーラク(インド民族打楽器)
- ウェンディ・ジェーラン: 振り付け、ダンス
- 垢木徳彦: パーカッション
- 響 道宴: 和太鼓
- 酒井 崇: コンピューターサウンド(マニュピレーター)
- 内田けんたろう: ベース
- 木田敦子: 十三/十七弦筝
- クリストファー遙盟: 尺八
- コヒノール・ランガ: カータル(インド民族打楽器)
- ハビブ・カーン: サランギ(インド民族弦楽器)
<リハーサル風景> | <初夏の夜空にエキゾチックな歌声と 太鼓のリズムが響き渡る> |
- 日 時: 2003年6月6日 (金) 19:00開演
- 会 場: 国際文化会館 庭園
6月6日、日米芸術家交換プログラムで来日中の打楽器奏者、ナンドラル・ナヤック氏と、日本・アメリカ・インド出身のアーティストによる音楽とダンスのコラボレーションが、国際文化会館の日本庭園を背景に繰り広げられました。ナヤック氏によるドーラク(インド民族打楽器)の演奏に、和太鼓、カータル(インド民族打楽器)のリズムと17弦筝、尺八の音が、さらにサランギ(インド民族弦楽器)、エレクトリック・ベースが加わり、伝統楽器と現代電子楽器、インド民族音楽と日本の古典音楽と舞踊の見事な調和に、会場はしばし酔いしれました。
パフォーマンス 海よ、海よ!
New York City – Tokyo
-私たちの間の海 –
ニューヨーク/東京
舞踏・尺八・パフォーマンス アーティスト達の実験的コラボレーション
大野慶人、ペリー・ユン、モーラ・ドノヒュー、素川欣也、素川ローリー
日米芸術家交換プログラムで来日したシアター・アーティスト、ペリー・ユンの構成による舞踏、尺八、実験演劇のコンテンポラリー・パフォーマンス・コラボレーション「海よ、海よ!」を発表いたしました。ユンは、舞踏を大野一雄、大野慶人に、尺八を素川欣也から学び、日本文化の深みへと目を啓かれる僥倖を得ました。アジア系アメリカ人として、アメリカという白人社会に生まれたことをめぐるアイデンティティの問題を背景にもつユンにとって、日本文化とのつながりはとりわけ豊かで複雑なものとなっていました。このコラボレーションはユンの日本との交流のビデオ・ドキュメントと異文化間交流、そしてアイデンティティというテーマから、直接湧き上がってきたアイデアにもとづいていました。 「海よ、海よ!」では全部で約17人のパフォーマーたちが出演しました。この作品はそのうちの5人の主要アーティスト(大野慶人、ペリー・ユン、モーラ・ドノヒュー、素川欣也、素川ローリー)の交流から生まれた芸術的コラボレーションによるものでした。
- ゲスト出演: 大野一雄、アナベル・キャメロン-ルイス、ケイコ・ハシモト、加藤進行、 佐々木もと子、野沢秀代、ナンドラル・ナイヤック、石川祥子、ビルジット・ビンダー、垢木徳彦、ウェンディー・ジェーレン、アニカ・ナイヤック、高橋由希、溝端利夫(照明)
- 日時: 4月5日 (土) 15:00-
- 場所: 大野一雄舞踏研究所(横浜市)
2002年
日本の庭園をテーマとした英語詩とオリジナル音楽のコンサート
In the Gardens of Japan
- 詩: ケニー・フリース
- 作曲: 武智由香
- 声: きむら みか
- 尺八伴奏: クリストファー遙盟
- 日時: 2002年11月22日 7:00 PM
- 会場: 国際文化会館 講堂
日米芸術家交換プログラムで来日中の詩人・ノンフィクション作家のケニー・フリース氏と、作曲家 武智由香氏、声楽家 きむら みか氏の共同制作による詩と音楽のコンサート、「In the Gardens of Japan(日本の庭園にて)」を開催いたしました。
この作品は、いくつかの日本の有名な庭園からインスピレーションを受けて作られた詩のシリーズを紹介するものでした。
フリース氏は日本滞在中日本庭園でより多くの時間を過ごすしました。そこで現れてきたのが、庭園の中で外見的に見つけたことを表現したように見える詩篇でした。しかしながら、この詩は、日本庭園が儚い世界の中で存在する小宇宙を暗示しているように、詩の外面の下に隠された深い意味を示したものなのでした。 彼の英語の言葉が、日本の伝統的な旋律、特に声楽の中でどのような響きとなるのかということを試してみたいとおもいました。、作曲家武智由香氏が詩に旋律を付け、きむら みかの歌声にのせる試みが始まりました。
日本庭園は訪れる人を入口から多様に曲がりくねった道へ導き、最後にもとの場所へ促してくれます。庭園での体験のように、フリース氏の日本との出会いが、彼を庭園のようにすべての世界を内在する「詩」の制作へと再びうながしたのです。
菊月亭 ―栗林公園―
丘並みを借景する。藻でいっぱいの池は それは島々。世界を再創造するために、まず 呑まれ 水 掬う 試訳: きむら みか |
Borrow the hills. The algae-filled pond is the sea; three stones its islands. To recreate the world, first in green, the water scooped |
ビデオ上映/パフォーマンス
ALTER NATIVE もう一つの現実
ジェームズ・ルナ/リー・ウェン
- 2002.5.30 国際文化会館 講堂
日米芸術家交換プログラムで来日中のアーティスト、ジェームズ・ルナ氏と、日本に居を移し国際的に活動しているシンガポール出身のアーティスト、リー・ウェン氏が共同制作したビデオ作品「Alter Native」を発表しました。 この作品で、ルナ氏、ウェン氏それぞれが各々の文化における「Native」として異国である日本に暮らして見えたことや体験したことについて語りました。それぞれの民族や文化から遠く離れた日本で出会ったこの二人のアーティストは、グローバル化の時代にあって伝統的な価値観を擁護することや文化的ステレオタイプ民族主義的な思考についてなどの問題を再検討する必要性に気づかされます。この作品は彼らの政治的、社会的アイデンティティーや思想概念交流の問題についての問いかけの試みとなりました。 ビデオ作品紹介の後それぞれのアーティストによるパフォーマンスも行いました。 |
ジーン・コールマン+大友良英、ジョイントコンサート
「日米現代音楽作曲家による特別コンサート」
- 2001.6.20 国際文化会館 (東京)
大友良英とジーン・コールマンの二氏は、実験的な現代音楽の分野で国際的に活躍する日米の作曲家である。両者ともに作曲の傍ら、自らの演奏活動や現代音楽のイベント企画に取り組んでいるほか、現代音楽に日本の伝統楽器を積極的に取り入れるなど、新しい試みを行っている。このコンサートでは、二人のアーティストが、雅楽団体「伶楽舎」とオーストリアの実験音楽グループ「ポルヴェクセル」のメンバーとともに音楽の全く新しい領域を探りながら新作を披露した。大友氏はさまざまな楽器を使って新しい音楽を作る「音響系」の先駆者の一人として内外に知られており、今回の演奏では日本の楽器が持つ美しい音色を生かしながら、西洋の、力強く、かつ沈思的で個性に満ちた前衛音楽との融合を目指し、従来のハーモニー、メロディーとリズムの概念を超えて、新しい音楽のとらえかた方を提示した。
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そのほかの参加音楽家:
- 笙: 石川高
- 篳篥: 本橋文
- 龍笛: 八木千暁
- チェロ: ミハエル・モーザー
- ベース: ヴェルナー・ダーフェルデッカー
- ギター: 杉本拓/ブルクハルト・シュタング
モーリーン・フレミング+大野慶人+谷口雅邦+内藤忠行、ダンスコラボレーション
- 「エロス」: 2001.7.22 大野一雄舞踏研究所 (横浜市)
- 「天使の堕落」: 2001.8.3 森下スタジオ (東京)
- 料金: 入場無料
踊りを通して、文化の境界線を越え人間の魂の普遍性を表現しようとするモーリーン・フレミング氏は、インスタレーション(いけばな)、写真や舞踊などいろいろな分野のアーティストたちを集めて二つの公演を行った。
「エロス」は、自分の中の「エロス」の意味の探求でありながら、大野一雄と大野慶人両氏への感謝や畏敬の念をこめたソロ作品であった。 「天使の堕落」は能の「羽衣」にヒントを得て、五つ小作品によって構成された大掛かりな作品となった。舞台の後ろのスクリーンには内藤忠行氏撮影によるイメージ映写が映し出される中、谷口雅邦氏の巨大ないけばなオブジェの上でのパフォーマンスに観客は魅了された。 |
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ウィリアム・ポープエル+菊池綾子+菊池宏子、ストリート・パフォーマンス
- 「ホームレスを新宿駅へ戻すためのクロール」: 2001.3.14、新宿駅南口
- 「ショッピングクロール」: 2001.3.17、渋谷、NHK前
- 「パフォーマンス・レクチャー」: 2001.4.17、西荻窪、スタジオウエンズ
様々な社会問題、文化摩擦および人種差別などのテーマを取り入れた 、凄まじいまでの体力と長時間の集中力が要求されるストリートパフォーマンスで国際的に活躍しているアーティスト、ウィリアム・ポープエル氏は、今回東京の路上を舞台にした。
人々を切り放す概念は、究極的には人々をつなぎ合わせると信じるポープエル氏は、一体感や「和」が、必ずしも美化されるべきではなく、ステレオタイプ化された概念が、必ずしも有効であると考えない。たとえば、日本人は常に礼儀ただしいわけではない、黒人がいつも野蛮な行為をやっているわけではない、などというように。
ポープエル氏は日本におけるホームレスの問題、人間の孤独感や忍耐、またアフリカン・アメリカンと日本人の関係の有様を、作品のテーマとして取り上げた。
バーバラ・アレン+寺田就子、ジョイント展示会
- 「差の地図」: 2001.3.6~2001.3.11 Galerie 16 (京都市)
アメリカの中堅ビジュアルアーティスト、バーバラ・アレン氏は、 若手日本人アーティスト寺田就子氏の作品に触れた際、直接的ではないが自分の作品との共通性を感じ、二人展を開くことにした。 「差の地図」は、京都の画廊Galerie 16で六日間開催され、多くの来場者に恵まれただけでなく、地元マスコミにも大きく取り上げられた。