【APYLP x SGRAジョイント・セッション】
再生可能エネルギーが世界を変えるとき・・・?
ー不都合な真実を越えて

  • 日時
    2019年2月2日(土) 10:30 am ~5:30 pm (開場:10:00 am)
  • 基調講演
    ルウェリン・ヒューズ(オーストラリア国立大学 准教授)
    ハンス=ヨゼフ・フェル(エナジー・ウォッチ・グループ 代表)

  • 登壇者
    朴 准儀(ジョージ・メイソン大学(韓国) 兼任教授)
    高 偉俊(北九州市立大学 教授)
    葉 文昌(島根大学 准教授)
    佐藤 健太(飯舘村議会議員)
    近藤 恵(飯舘電力株式会社 専務取締役)
  • 司会
    ソンヤ・デール(一橋大学 専任講師)
  • 分科会ファシリテーター
    ロヴェ・シンドストラン(シカゴ大学博士課程、上智大学客員研究員)
  • 会場
    国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
  • 共催
    渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)、国際文化会館
  • APYLP助成団体
    MRAハウス

  • 用語
    日本語/英語 (同時通訳つき:基調講演2まで)
  • 参加費
    無料 (要予約: 定員120名、各分科会は先着20名)
  • お申し込み

パリ協定以降、脱炭素社会(再生可能エネルギー社会)への牽引役が、気候変動に影響を受ける国や環境NGOから国際ビジネスセクターに移行したと言われるようになりました。その背景には、気候変動による災害への危機感だけでなく技術革新とコストダウンにより、再生可能エネルギーへの投資が「payする」ことが実証されつつある、という現実があります。本APYLP x SGRA*ジョイント・セッションでは、再生可能エネルギーが秘める可能性とその現実性を4つの視点 ― 世界の動向、環境、科学技術イノベーション、地域社会(飯舘村・原発被害からの復興とコミュニティー発電)― から探ります。ドイツの脱原発政策を牽引してきた緑の党の連邦議員を務め、現在エナジー・ウォッチ・グループ代表のハンス=ヨゼフ・フェル氏や、震災で多大な原発被害を受けた福島県飯舘村でエネルギー問題に取り組む若手リーダーなどの声をお届けします。
ルウェリン・ヒューズ (オーストラリア国立大学 准教授)
クロフォード公共政策大学院准教授、ANUエネルギー研究所執行委員会メンバー。エネルギー政策問題に関する多数の論文を執筆、また書著に『Globalizing Oil』(Cambridge University Press, 2013年)がある。学術分野以外でも、東京の公共政策コンサルティング会社GR Japanにおいて、環境エネルギー分野の事案を主導し、日本市場における規制関連業務についてのアドバイスをするなど活躍。東京大学で修士号、マサチューセッツ工科大学にて博士号を取得しているヒューズ氏は、日本語の同時/逐次通訳の訓練中である。
ハンス=ヨゼフ・フェル (エナジー・ウォッチ・グループ 代表)
世界規模での再生可能エネルギー促進を図り、再生可能で且つ環境に優しいエネルギーシステムへの全面移行に向けて議会や政府にアドバイスを行っている。「100%再生可能な電気は実現可能で、且つ既存システムより費用対効果が高い」という最近の研究は、メディアや政治・科学分野で大きな反響を呼んだ。著書に『Global Cooling – Strategies for climate protection』(CRC Press, 2012年)がある。2000年にドイツで採択された再生エネルギー法案は、フェル氏が連邦議員時代に起草したものである。また1993年には、故郷のハンメルブルクにて世界で初めて再生可能エネルギーの固定価格買取制度を採用し、ソーラーコミュニティーを構築した。
朴 准儀 (ジョージ・メイソン大学(韓国) 兼任教授、2011年度渥美奨学生)
Pacific_Forum_CSIS ジェームス・ケリーフェロー、アジアソサエティアジア21フェローでもある。現在、初の著書となる『Wars & Currency Conflict: Northeast Asian States Responses to US Pressures』を執筆中。イースト・ウエスト・センターアジア研究員、シンガポール国立大学李光耀行政政策大学院博士後課程研究員、ソウル大学アジア研究所北東アジア選任研究員、漢陽大学国際政治経済学兼任教授を経て、現在に至る。ボストン大学政治学大学院博士。
高 偉俊 (北九州市立大学 教授、1995年度渥美奨学生)
日本工学アカデミーの客員会員。専門は主に1)都市環境計画、2)分散型エネルギー計画、3)建築材料リサイクル、4)建築都市の環境による影響と健康、5)地理情報システム分析、6)都市部の気候変動。1982年上海同済大学卒、1987年浙江大学建築環境学修士、1996年早稲田大学建設工学修了・博士(工学)。1997年より2004年まで早稲田大学非常勤講師及び客員助教授、2001年より北九州市立大学助教授、2007年より現職。この間多くの大学で客員教授を務め、2018年より青島理工大学アカデミー教授として都市環境の教育研究に専念している。
葉 文昌 (島根大学 准教授、1999年度渥美奨学生)
2000年に東京工業大学より工学博士を取得。その後、台湾科技大学で助理教授および副教授を経験し、2010から現在に至るまで島根大学准教授となる。専門は半導体デバイス。現在は次世代ディスプレイに必要となるガラス基板上Si薄膜トランジスタについて開発をしている。
佐藤 健太 (飯舘村議会議員)
1982年福島県飯舘村生まれ。2011年3月飯舘村で被災、原発事故後、県内の被災地の現状を伝えるべく自ら案内をし、福島被災地視察バスツアーの先駆けとなる。また震災後の初期被曝量の手がかりとなる、個人の行動記録「健康生活手帳」の作成・発行にも関わり、それらの活動は国内外問わず多くのメディアに取り上げられている。現在は、飯舘村内で会社を経営しながら、飯舘村の議会議員として尽力している。
近藤 恵 (飯舘電力株式会社 専務取締役)
1979年東京都あきる野市生まれ。基督教独立学園高等学校、筑波大学第二学群生物資源学類を卒業後、千葉県と福島県で有機農業の研修。福島県二本松市で2006年新規就農。3年間の兼業時代を経て、3haの有機農業経営を軌道に乗せる。3.11に遭遇し、営農を断念すると同時にエネルギー問題に取組み現在に至る。
ソンヤ・デール (一橋大学 専任講師、2012年度渥美奨学生)
一橋大学社会学部にてグローバル・リーダーズ・プログラムを担当。ジェンダーとセクシュアリティスタディーズを専門とする。上智大学からグローバル社会の博士号を取得。Xジェンダーおよびジェンダーに関する論文を『Intimate Japan: Ethnographies of Closeness and Conflict』 (University of Hawaii Press, 2018年) に寄稿。2013年、2014年、2015年同財団が企画した福島県にある飯舘村へのスタディーツアーに参加した。
ロヴェ・シンドストラン(シカゴ大学博士課程、上智大学客員研究員、2017年度渥美奨学生)

シカゴ大学文化人類学博士後期課程。現在、上智大学比較文化研究所客員研究員として論文執筆中。研究テーマは現代日本における社会運動の倫理と美学。英語、日本語、スウェーデン語の三か国語を操る。

プログラム(仮)

10:30 am- 開会
10:45 am- プレゼンテーション 1
「通商紛争の中の再生エネルギー: 韓国のエネルギーミックスと保護主義のインパクト」
朴 准儀 (ジョージ・メイソン大学(韓国) 兼任教授)
11:00 am- プレゼンテーション 2
「中国の再生エネルギー政策と環境改善の行方」
高 偉俊 (北九州市立大学 教授)
11:15 am- プレゼンテーション 3
「太陽電池発電コストはどこまで安くなるか?課題はなにか?」
葉 文昌 (島根大学 准教授)
11:30 am- コーヒーブレイク
11:45 am- プレゼンテーション 4
「コミュニティパワーと飯館村再生のヴィジョン」
佐藤 健太 (飯舘村議会議員)
12:00 pm- プレゼンテーション 5
「『飯舘電力』の挑戦」
近藤 恵 (飯舘電力株式会社 専務取締役)
12:15 pm- 昼食 ※ランチ持込可
(本イベント参加者でご予約いただいた方には、当日特別価格でお弁当の販売も致します。会場横の宴会場にてお庭を眺めながら、お持込み・ご購入いただいた昼食をお召し上がりください。なお近隣は食事をする場所が限られておりますので、あらかじめご了承ください。)
1:30 pm- 基調講演 1
「再生可能エネルギーのグローバルシフトと日本の政策の行方」
ルウェリン・ヒューズ(オーストラリア国立大学 准教授)
2:00 pm- 基調講演 2
「ドイツのエネルギー転換政策とコミュニティー発電」
ハンス=ヨゼフ・フェル (エナジー・ウォッチ・グループ 代表)
2:30 pm- コーヒーブレイク
3:00 pm- 分科会(簡単な逐次通訳つき)
グループ 1: 国際政治・経済からの視点
ヒューズ氏、朴氏を中心に国際投資、流通など国際政治経済の視点から再生可能エネルギーの可能性を議論する。また、日本のエネルギー政策の課題、問題点を国際比較を行いながら参加者と議論する。
グループ 2: 環境・イノベーションからの視点
高氏、葉氏を中心に、エネルギーと環境の問題、イノベーションなど、科学技術の側面から再生可能エネルギーの可能性を参加者と共に考える。また、エコ文明のリーダーを目指す中国のエネルギー政策も論じる。
グループ 3: コミュニティーからの視点
コミュニティーパワーの実現が原発事故被災地・飯舘村の復興の鍵になると考える佐藤氏・近藤氏を中心に、ドイツの再生可能エネルギー政策の牽引役であり、コミュニティーパワーの実践家であるフェル氏を交えながら「福島の再生とコミュニティー発電」「参加型コミュニティー発電普及の戦略」そして「地域の再生、自立、尊厳」について参加者と議論する。
4:45 pm- 各分科会の発表
*APYLP(アジア・パシフィック・ヤング・リーダーズ・プログラム)は、アジア太平洋地域の未来を担うさまざまなリーダーシップ・プログラムを繋ぎ継続的な研鑚の機会を提供することで、フェローたちがプログラムの垣根を越えて新たな取り組みを生み出すことを目指している。
SGRA(渥美国際交流財団関口グローバル研究会)は、日本の大学院で博士号を取得した知日派外国人研究者が中心となって学術交流事業等を行い、世界に向かってグローバルな課題を発信している。