【ArchitalkxACC ウェビナーシリーズ】
第3回「建築からみる東南アジアの近代」

 

  • スピーカー:ローレンス・チュア(シラキューズ大学准教授/米国)、ペン・セレイパンヤ(建築家/カンボジア)
  • モデレーター:メアリー・ケイ・ジュディ(ACC 2005、建築保存修復士/米国)
  • 配信日:2022年3月10日
  • 主催:公益財団法人 国際文化会館
  • 共催:アジアン・カルチュラル・カウンシル
  • 助成・協賛:一般財団法人MRAハウス、一般社団法人 住環境財団、清水建設株式会社、株式会社 日建設計、一般社団法人 東京倶楽部
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    本ウェビナーシリーズでは、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)からの助成を通じて海外で留学・交流経験を積み、今日国際的に活躍する建築家や建築史家をスピーカーに迎え、建築と建築空間の視点を通して環境、地域コミュニティ醸成、パブリックスペース、アートと社会、歴史などの社会課題に焦点をあてます。

    国際文化会館とアジアン・カルチュラル・カウンシルは、ジョン・D・ロックフェラー三世がその創設に関わり、また、「国際交流事業を通じて世界の課題について考える場を提供し、異文化間の相互理解促進をめざす」というミッションを共有しています。中でも建築や建築空間は両者が注力している領域であるため、本シリーズの共催に至りました。

    コロナによって空間およびその感覚の共有が難しい時代にある現代。建築や建築空間によってどのような社会課題が予想され、また課題解決の新しい可能性が模索できるのか。本シリーズでは各方面で先駆的な作品をつくり、批評を行っている建築家や建築史家、アーティストのお話をうかがいます。また、国境を超えて移動することが難しいコロナ禍で異なる文化に関わることの重要性や、キャリアやビジョンへの影響についてお話しいただきます。

    国際文化会館(IHJ)とアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)は、現代のグローバルなテーマにおける建築の役割を分析するウェビナーシリーズ、Architalk x ACC を開催します。
    国際文化会館とアジアン・カルチュラル・カウンシルは、ともにジョンDロックフェラー三世がその創設に関わり、また、国際交流事業によって世界の課題を考える場を提供し、文化の異なる人たちの相互理解促進をめざすミッションを共有しています。このシリーズでは、国際的に活躍するACCグランティーの建築家・建築史家・アーティストなどをスピーカーに迎え、建築、公共空間、芸術の視点から、環境、社会、文化、経済問題の社会的影響およびその課題や解決についてお話いただきます。

    配信映像


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    ローレンス・チュア(シラキューズ大学准教授/米国)

    ローレンス・チュア
    チュア氏は、地域をまたぐ近代建築およびアジアの都市文化に焦点をあてたグローバルな近代建築環境の歴史を研究。ゲティー・リサーチ研究所の研究員、アルバート・ルートヴィヒ大学フラベルク高等研究所フェロー、ライデンの国際アジア研究所フェローを歴任。近著にBangkok Utopia: Modern Architecture and Buddhist felicities(2021年 バンコク・ユートピア:近代建築と仏教的吉報)。またアーティストらと共にニューヨーク州北部にインクルーシブなアートと社会正義のための団体、デニストン・ヒルを創設。2015年にACCのグラントでバンコクおよびロプブリを訪問し、都市の公的空間における近代とファシズムの歴史について調査。

    ペン・セレイパンヤ(建築家/カンボジア)

    ペン・セレイパンヤ
    セレイパンヤ氏は、プノンペンを拠点とする建築家、都市研究家。「プノンペンの都市の形およびカンボジア近代建築」プロジェクトにおける氏の作品はカンボジアを始めとして東南アジア、オーストラリア、米国での多数の展示や発表の題材となってきた。Docomomo、ARCH+など数々の雑誌や書籍に寄稿し、Genealogy of Bassac共同編集者も務める。カンボジアを代表する建築家であるヴァン・モリヴァンに関する「ヴァン・モリヴァン・プロジェクト」のディレクターを担う。2019年に ACCグランティ?してニューヨークにて建築と建築史を研究。

    メアリー・ケイ・ジュディ(建築保存修復士)

    メアリー・ケイ・ジュディ
    ジュディ氏は現在、建築保存修復士および文化遺産のコンサルタントとして活動する。Mary Kay Judy – Architectural & Cultural Heritage Conservationの代表として、米国、ヨーロッパ、アジアの「国の歴史的建造物およびユネスコ世界遺産」の保存コンサルタントを歴任。手がけたプロジェクトのケーススタディ、文化保存の政治性、新しい文化保存の方向性に現代アーティストがどのように貢献できるのか、などについて国際的に講義を行っている。建築保存学会誌など数々の雑誌や書籍に寄稿。コロンビア大学にて歴史保存についての修士、シンシナティ大学にて建築史の学士をもつ。氏は2002年および2005年にACCフェローとして、インドのアワド地域におけるイスラム教の遺産などの記録を中心に、インドの建築学校にて文化保存についてのセミナーを率いた。

     

    Architalkシリーズの過去の講演はこちらからご覧いただけます。