2005年度以前のIHJ芸術プログラム アートプログラム・コンサート

■アーティスト・フォーラム■
「ま」―うちとそと―  ロコカワイとその仲間たち

  • 日時: 2005年9月17日(土) 5:00pm 開演 (4:30 開場)
  • 出演: ロコカワイ&新井英夫(ダンス)
    クリストファー遙盟&きむらみか(音楽)
  • 会費: 要予約 (定員30名)(国際文化会館 Tel: 03-3470-3211 )
  • 主催: 財団法人国際文化会館 アーティスト・フォーラム
  • 協力: 遊工房アートスペース
  • 会場: 遊工房アートスペース 167-0041東京都杉並区善福寺3-2-10
  • Phone: 03(5930) 5009 Fax: 03(3399) 7549
  • URL: http://www.youkobo.co.jp

ロコカワイ概要
国際文化会館ではこのたび「日米芸術家交換プログラム」で来日中の振付家・ダンサーのロコ・カワイと新井英夫出演のダンスと音楽のパフォーマンス、「ま」-うちとそと- を開催いたします。
昔、まちの診療所だった建物を改装したアートスペースを会場に、夕暮れ時、光が昼から夜にうつり変わる中で、窓と扉を開け放ってパフォーマンスを行います。まちの音、奏でる音、踊っている人、いない人…。うちとそとの「ま」を感じながら、どうぞお楽しみください。

Roko Kawai (ロコ・カワイ) プロフィール

ロコ・カワイはフィラデルフィア在住のダンサー、振付家で、現在は伝統舞踊と 即興技法の相互関係を中心に研鑚を重ねている。2000年にはコンテンポラリー・ダ ンス創作のインスピレーションとして、かねてより訓練を重ねてい た日本の伝統舞踊の集中的な習得にシフトし、その身体性、音楽性、演劇性を中心に研究をして いる。国際的な活動としては、“The Art of Rice” Traveling Theatreでのバリ UCLA 国際パフォーマンス・センターの依頼による作品製作や、ニュージーラン ドの照明デザイナーのヘレン・トッドとのコラボレーションなどがある。フィラ デルフィアを中心にDanceBoom! Festival 2004やニューヨークのムーブメント・ リサーチ・エクスチェンジ、シンフォニー・スペース、フロリダ・ダンス・フェ スティバル、ジェイコブズ・ピロー・インサイドアウトなどに出演。2005年には日米友好基金と日本の文化庁 との共催である「日米芸術家交換プログラム」で来日し、振り付けにおける伝統舞踊とコンテンポラリーダンスの関係性を探求している。

■アーティスト・フォーラム■
ルイス・レコダー個展 Still Film スティルフィルム

  • 日時: 2005年6月2日(木)- 6月13日(月)12:00 – 20:00 (最終日は5時まで)
    オープニング・レセプション 6月2日(木)6時~
  • 会費: 無料
  • 主催: 遊工房アートスペース、 財団法人国際文化会館 アーティスト・フォーラム
  • 協力: 東京アメリカン・センター
  • 会場: 遊工房アートスペース 167-0041東京都杉並区善福寺3-2-10
    Phone: 03(5930) 5009 Fax: 03(3399) 7549
    URL: http://www.youkobo.co.jp

ルイス・レコダー概要
「Still Filmは投影された映像の光で構成される作品だ。それはスクリーン上の光をとりあげた作品であるが、と同時に光と同じくらいそれらを内包するフレーム、またそのまわりを取り囲む暗闇を主題とする作品である。それら全てで構成された空間が見る者を覆う。」 -ルイス・レコダー
国際文化会館ではこのたび「日米芸術家交換プログラム」で来日中の映像作家ルイス・レコダーによる個展「Still Film」を遊工房ArtSpaceとの共催で行ないます。映像作家でありながらカメラで撮影を行なわず、偶然に発見したフィルムや映写機の光そのものでミニマルなインスタレーションを行なう彼の作品は、しばしば光の彫刻家ジェームズ・タレルに比較されています。また見る者を純粋な光や色に集中させていく手法は、ジョン・ケージが提唱したところの「paying attention」を想起させます。デジタル映像が主流となりつつある今日において、フィルムから投影される光を主題とするレコダーは、映像の源流を問う極めて現代的な映像作家だと言えるでしょう。 レコダーは2002年、2004年のホイットニー・ビエンナーレに出展、実験映画作家として注目をあびています。また2005年2月に、石庭と弁士の研究のために6ヶ月の予定で来日しています。

Luis Recoder (ルイス・レコダー)プロフィール

1971年サンフランシスコ生まれ。
サンフランシスコ芸術院MFA終了
カリフォルニア大学バークレイ校 BFA卒業
2004年2002年ホイットニー・ビエンナーレ、ロッテルダム国際映画祭、など出展歴多数。
2004年にはPhelan Art Award in Filmを受賞
レコダーは一般的な映画や被写体の撮影をする映像作家ではなく、映像の投影に不可欠な要素である光そのものや、光と投影との相互作用を主題とする映像作家である。レコダーは2005年二月に「日米芸術家交換プログラム」で6ヶ月の予定で来日しているが、その目的は「古代から近代までの文化的な慣習、儀礼、営みの中に、異分野、異文化を融合させる方法を観察し、開発する」ことにある。特に20世紀のサイレント映画における弁士と京都の石庭にインスパイアされている。

記事抜粋

ルイス・レコダールイス・レコダーの近作は、映画のオルタナティブな快楽、光や運動、スペース、時間といった映画にとって最も本質的な部分での快楽を探求している。映像を本質へと還元するプロセスによって見る者と映画との関係をあらたに方向づけようとしているのだ。意識のエッセンスをあじわうことができるのと同時に、身体がしっかりとこの世に繋ぎとめられている感覚、地に足のついた感覚を求める文化的な要求をも満たしてくれる。
– Holly Willis, Res Magazine 2003年3月28日
私は、フィルムの映写によって投げかけられる特定の光に興味を持っています。いわゆるデジタル機器の出現によって、(デジタルとアナログ間の)光の質の格差は明確になりました。円錐形をした様々な光の洪水は、映画が発明された頃と同じようにフィルムを経験することを可能にします。フィルムに対する郷愁はありません。一方新しい映画の否定もありません。そこにあるのは、本質的にフィルム自身のものであったことを「返却すること」につきるのです。フィルムが時代遅れになったことで、我々はこの極めて深い内面の洞察を行なう機会を失おうとしています。私たちは、フィルムの「再発見」の時代にあるのではなく、いままさに終焉を迎えんとする映画の最初の目撃者なのです。 -ブライアン・フライ 「ルイス・レコダー インタビューより」

■アーティスト・フォーラム■
kodakan: Pinoys sa Japan
-フォトエッセイ 日本に暮らすフィリピン人

  • 日時: 2005年3月22日(火) 午後7時 (午後6時30分開場) 国際文化会館 講堂
  • 会費: 無料
  • 助成: 国際文化会館、日米芸術家コラボレーション・プロジェクト(日米友好基金)

「日米芸術家交換プログラム」のフェローとして日本に滞在中の作家R・ザモラ・リンマークが日本に暮らすフィリピン人の暮らしと体験をつづった現在進行中の新作My Tokyo Notebookからリーディングと、彼らの姿 を撮影した落田伸哉による写真展を行います。

R・ザモラ・リンマーク

作家。マニラに生まれ、ホノルルで教育をうける。代表作にRolling The R’s (Kaya Press)。またHanging Loose Pressから詩集Prime Time Apparitionsが出版される予定である。全米芸術基金と二度にわたるフルブライ トの奨学生であり、現在は日米芸術家交換プログラムの助成を得て日本各地に滞在。 次作のために日本に住むフィリピン人に取材、フィリピン系アメリカ人アーティスト として日本に暮らす体験をもとに、ドキュメンタリー映画とエッセイを準備している。

落田伸哉

写真家、1973年広島生まれ。工業デザインを学んだのち、建築事務所に勤 務。そのかたわら写真も撮りつづけ、広告写真の制作会社に勤務後、独立。現在は広 告写真の制作と、舞台撮影を中心にダンス、音楽の分野でも、幅広く活躍中。個展歴 VIVA-MEXICO (SAINT MARK’S FOTO/GRAFIK, New York, 1995)、The phrase (Nikon gallery, Fukuoka, 1996) など。

ルイス・レコダー ルイス・レコダー

■アーティスト・フォーラム■
嗅覚ハプニング-今宵あなたの鼻に捧ぐ

  • ロウル・ドゥログール出演
    匂いと嗅覚がおりなすコボレーション・パフォーマンス
  • 日時: 2004年12月22日(水) 午後7時 国際文化会館 講堂
  • 会費: 無料(要予約 飲物をご用意いたします。)
  • 助成: 日米芸術家コラボレーション・プログラム (日米友好基金)
ロウル・ドゥログール ロウル・ドゥログール

ロウル・ドゥログールはビデオを用いたり、パフォーマンス、観客参加型の作品を手がける彫刻家、パフォーマンス・アーティストです。作品製作の過程で収集活動を行なうのが特徴で、バイオロジーやポップカルチャー、神話をめぐる関係性を探る試みをしています。現在、「日米芸術家交換プログラム」のフェローとして日本に滞在中で、東京の匂いを収集しその「匂いの地図」を作成する”OlfactoryFactory”(嗅覚工場)というパブリック・アートに取り組んでおり、東京の町で”scentorium”(匂いの素を満載した屋台)をひき、アンケート・カードを配布して、独自の調査を行なっています。これらをもとに、東京の”smellscape”(匂いの景色)を描き出し、その成果をパフォーマンスとして披露します。東京の最も特徴的な匂いは?東京で一番臭い場所は?そして最も芳しい場所はどこなのでしょう?是非この調査にご協力いただき、これらの答えを体験しに来てください!

コラボレーター:

前芝尚子 (振付家、舞踏家)

アジアと西洋のダンス・演劇形態、手法の両方を用いて、複合領域的な作品を製作し、世界的に活躍する演出家、振付家。音楽家やビジュアル・アーティストとのコラボレーションによる、サイト・スペシフィックな即興作品から、緻密に振付したものまで、幅広い作品をてがけている。

高橋真実 (画家)

紙だけでなく様々な素材や印刷技法を用いる画家。日本画の顔料を用いて精神的なテーマにとりくんだ作品制作を行なっています。最近「サクラアートスタジオ」を東京で開講。日本美術や金箔、金粉を用いて描く技法や、紙漉き、水彩画、基本デッサンなどを教えています。

オードリー・チェン (チェロ奏者)

チェロと独自のスタイルのヴォイステクニックを用いて、エネルギッシュで自由奔放な即興を展開する米国の音楽家。彼女の即興やパフォーマンスに対するアプローチは直感的で、伝統的な技法はもとより、型にはまらない様々な技法を駆使して音楽の限界を押し広げるハイブリッドな活動を繰り広げています。

キャサリン・パンケーキ (パーカッション奏者)

様々な地域や国の人々と即興演奏してきたキャサリンの現在の目標は、フリージャズの極限を探求することにあります。ドライアイスを用いたまったく自由な即興による過激な音は「狂う」音楽と評されていますが、彼女の音楽性を適切に表現しているといえるでしょう。

Olfactoryfactory のHP。

 

■アーティスト・フォーラム■
パフォーマンス&ポスト・パフォーマンス・トーク
イサドラ・ダンカンへのオマージュ

  • 日時: 2004年12月3日 (金)19:30 (19:00 受付・ホワイエ開場 19:20 開場)
  • 入場: 無料 要予約
  • 会場: 国際文化会館 講堂
  • 用語: 英語(通訳あり)
  • 共催: 東京アメリカン・センター
ロコカワイ

2004年は、米国の生んだ天才舞踊家、イサドラ・ダンカンによってモダン・ダンス教育が始まった百周年にあたります。1904年12月、イサドラは最初のダンス学校をドイツで開き、多くの子供を無料で教え育てました。その後もイサドラとその弟子達は、ヨーロッパやアメリカに学校を設立し続け、世界中にモダン・ダンスという芸術形態が確立されていきました。 今回のフォーラムでは、イサドラ・ダンカン国際学校芸術監督、ジーン・ブレシアニ博士と、その日本大使、佐藤道代氏が、イサドラ・ダンカンとモダン・ダンス教育創設百周年を記念し、イサドラのオリジナル作品を再構築して上演します。
Photo: Mika Temma

講師プロフィール:

ジーン・ブレシアニM.A., M.A., I.M.A., Ph.D.

イサドラ・ダンカン国際学校 芸術監督 スキドモア大学卒業後、ウィリアムズ大学にて美術館学と芸術史の修士号を得た後、ニューヨーク大学院よりダンス教育修士号、哲学の博士号を得る。動きの分析とイメージ精神療法のI.M.A.修士号も持つ。1987年にマリア=テレサ・ダンカンの創立したイサドラ・ダンカン国際学校をレジデンス・アーティストとして引き継ぎ、芸術、教育部門の監督となる。「子供のためのイサドラ」「大人のためのイサドラ」のプログラムを、Y92丁目のホークネス・センターに設立し、NYU、米国内と海外等で教える。

佐藤 道代M.A., M.A., I.M.A., Ph.D.

イサドラ・ダンカン国際学校 日本大使 津田塾大学国際関係学科卒業後、ロータリー財団奨学生としてNY大学大学院に留学。ダンス教育学科から学科長賞「ダンス教育への特別な専心」賞と共に修士号を授与される。イサドラ・ダンカン国際学校教員免許を得て日本で教える他、振付師としてはこの夏NYジョイス・ソーホーにて津田梅子と女工に関する作品「Silk and Ume Blossoming: to the Women of Japan」を発表、連日満席の観客より好評を得る。

IHJ Garden Concert
Shared Visions:アメリカ大陸と日本の音楽

  • 日時: 2004年、9月22日(水)、 7pm (6:30開場)国際文化会館庭園 (雨天時は室内開催)地図
  • 料金: 割引料金 3,000円、一般 4,000円 (自由席、要予約)
  • 電話: 03-3470-3211
  • 主催: 国際文化会館、日米芸術家コラボレーション・プロジェクト
  • 出演者: 曲・ギター: レイ・サンドバル Ray Sandoval(日米芸術家交換プログラム・フェロー)
    ピアノ: 黒木千波留、ベース: 増根哲也、パーカッション: 山田智之 / 松浦賢二
    特別ゲスト、尺八: 山本邦山(人間国宝)
山本邦山

国際文化会館では、日米芸術家交換プログラムで来日中のギタリスト・作曲家のレイ・サンドバルと日本人音楽家達との日米コラボレーション・プロジェクト 「SHARED VISIONS-アメリカ大陸と日本の音楽」と題したマルチカルチュラルなフュージョン・コンサートを開催いたします。サンドバルは日本でもこれまでに三枚のソロ・アルバムをリリース、クラシックからジャズ、ラテン、ヒップホップまで、様々な要素をもった音楽性は高く評価されています。 今回のアンサンブルはギター、アコースティック・ベース、パーカッション、ピアノのほか、特別ゲストとして尺八の巨匠、人間国宝の山本邦山が加わります。サンドバルのルーツであるヒスパニック系音楽に強い影響をうけつつ、日本への愛着に彩られたラテン、ジャズ、即興にのせた力強く繊細なギター。そこに、ジャズを始めラテン、クラシックといった西洋音楽との取り組みが広く評価されている山本邦山の度量の深い尺八がどうからむか・・・。日本庭園の爽やかな緑のもと、東西音楽が出会い、融合し、新しい音が生まれる瞬間に立ち会えるスリル溢れるライブとなること必至です。 また庭園でのコンサートは、来年以降、国際文化会館改修準備のためしばらくお休みとなる予定です。この機会にぜひ50余年の伝統を誇るI-House(アイハウス)のガーデン・コンサートをお楽しみください。
Photo:Kenjun Kawawata

IHJ Artists’ Forum
アボリジニ・音とイメージ

  • 日時: 2004年5月26日(水)7~9PM  国際文化会館講堂
  • 料金: 無料・要予約
  • 用語: 通訳あり
  • 電話: 03-3470-3211
  • 共催: JEAA
  • 協賛: カンタス航空

ケビン・ダンカンケビン・ダンカン

左)1999年のアボリジニ文化のフォーラムでアボリジナルダンスを踊るレインフォレステーションのケビン・ダンカン氏。
右)来日したアボリジニ・アーティストのレイモンド・オースティン氏とラダイン・タンア氏。



独自の科学論を備え、生と死の世界をつらぬく思想に支えられた壮大な世界観を持つ、オーストラリア先住民のアボリジニ文化。2000年のシドニー・オリンピック式典では彼らの存在と文化が力強く表現され、世界に強い印象を残しました。そのためか、近頃ではアボリジニ絵画の独特の文様や、世界最古の木管楽器といわれるディジュリドゥなどが広く知られるようになってきています。 今回のアーティスト・フォーラムでは、オーストラリアのレインフォレステーション・ネイチャー・パークからアボリジニ・アーティスト、レイモンド・オースティン氏とラダイン・タンア氏をお招きし、アボリジニ文化を紹介します。アボリジニ・ダンスや楽器の演奏、来場者も参加してのアボリジニ・アートの製作、日本の尺八とディジュリドゥの「競演」も行なう予定です。ぜひご参加ください。

■アーティスト・フォーラム■
和太鼓ワークショップ マイケル ネイシュタット、赤鬼和太鼓グループ

  • 日時: 2004年3月2日(火)午後6時~9時 国際文化会館 スペシャル・レセプション・ルーム
  • 料金: 無料
  • 用語: 通訳あり
鬼和太鼓グループ 鬼和太鼓グループ

赤鬼太鼓はリーダーのマイケル・ネイシュタットを中心に国際的なメンバーで構成されたグループで、和太鼓でリズムとサウンドの探究をしています。今回のワークショップでは、基本的な打ち方や体の姿勢、撥の持ち方、様々な和太鼓の曲、祭り囃子の基本リズムなどを御指導いただき、最後に受講者全員が参加して曲を仕上げます。音楽経験を問わず、どなたでもご参加いただけます。
題字: 谷口成孝

■アーティスト・フォーラム■
中馬芳子 プレゼンテーション・パフォーマンス
「ニューヨーク発:アートとしてのダンス1976-2003」

  • 日時: 2003年12月22日(月) 19:00 国際文化会館 講堂
  • 料金: 無料 要予約
    URL: http://www.i-house.or.jp
中馬芳子 中馬芳子 中馬芳子 中馬芳子

中馬芳子(芸術監督、振付家)氏は日本に生まれ、1976年に渡米。1980年NYにて、スクール・オブ・ハードノックスを創立、芸術監督に就任しました。スクール・オブ・ハードノックスは振付家、ダンサー、音楽家、俳優、シンガー、デザイナー、美術家などとのコラボレーション作品を多数発表し、その業績によって数々の賞を受けてきました。カンパニーの名前は米国の成句、learning the hard way (苦労して学ぶ)に由来していますが、設立から20年、スクール・オブ・ハードノックスはその名の通り、現代舞台芸術のあらゆる局面と定義に挑戦してきました。スクール・オブ・ハードノックスに関わってきたアーティスト達は、世界各国から1000人以上にのぼり、サイトスペシフィックな作品を中心とする45を上回るオリジナル作品が、米国、アジア、ヨーロッパ各地の劇場、街頭そして一般家庭のリビングルームで上演されてきました。今回のフォーラムでは、中馬氏のダンスや演出家としての経験、他に類をみないカンパニーとその作品哲学についてお聞きします。またカンパニーからダンサーの斉藤英治氏と樋口信子氏にも加わっていただき、実演やビデオ上映を交えながらのプレゼンテーションとなります。

■アーティスト・フォーラム■
上田葉子&エレン・オッペンハイマー デモンストレーション・トーク キルト・プロジェクト
日米キルト作家によるコラボレーション

  • 日時: 11月25日 (火) 19:00- 国際文化会館 講堂
  • 料金: 無料 要予約
    URL: http://www.i-house.or.jp
  • 用 語: 英語(通訳あり)
  • 助 成: 日米芸術家コラボレーション・プロジェクト(日米友好基金)

*なお、11月21日(金)より12月1日(月)まで、国際文化会館ロビーにて当コラボレーションによる作品展示を行ないます。

エレン・オッペンハイマー氏は染色作家で、染色やシルクスクリーンの技術を駆使し、繊細で複雑な幾何学パターンのキルト作品を製作するアメリカで屈指のコンテンポラリー・キルターとして知られています。氏は今年6月に日米芸術家交換プログラムで来日して以来、京都に拠点をおき、日本の伝統的な染めの技術を始め、様々な工芸技術を精力的に研究、製作活動を続けています。 9月からは日本人キルト作家でNHKの「おしゃれ工房」講師や数々のキルト展で国際的に活躍する上田葉子氏と、コラボレーション・プロジェクトを開始。「水」をテーマに150cm×150cmのキルトを二枚共同製作しています。まずは両者がそれぞれの手法を用い個別に染色作業を行い、キルト素材を製作します。それぞれが作製した布は交換され、キルト素材となります。また共同での作業も行い、マーブリング、ステンシル、プリントなどお互いの手法をとりまぜて染色されます。これら全ての素材をあわせ、二枚のキルト作品を仕立て上げます。 オッペンハイマー、上田両氏のバックグラウンドは東西の異なる文化でありながら、両者とも染めやシルクスクリーンなどのプリント手法を用いるなど共通点があります。しかしながら、作品にあらわれる美意識やイメージは全く異なっています。異なる文化背景をもった二人のキルト作家の共同作業は、作品としても技術という点でも真にコラボラティブなものとなるでしょう。 今回のデモンストレーション・トークでは両氏にこのコラボレーション作品のプロセスや手法について、写真やスライドを使って詳しくお話しいただきます。
左)Ellen Oppenheimer Quilt 右)Yoko Ueda Quilt

Ellen Oppenheimer Quilt Yoko Ueda Quilt

■アーティスト・フォーラム■
「カラダで遊ぶ」&「カラダの中身をダンスする」
レミー・シャーリップ

  • 日時: 2003年9月30日(火)7:00 pm 国際文化会館 講堂
  • 会費: 無料 要予約
  • 用語: 通訳あり

レミー・シャーリップ レミー・シャーリップ氏は、米国サンフランシスコ在住の舞踊家/振付家/絵本作家/パフォーマーです。マース・カニングハム等と共にコンテンポラリー・ダンスの開拓者として、手話ダンスの創始者として、32冊の絵本の創作(内7冊が日本語で岩波、徳間、偕成社、福音館から刊行)とそれらの絵本を台本とした児童演劇や舞踊を含む舞台作品のディレクターとして、74歳の現在も精力的に活躍中です。1988年に日米芸術家交換プログラムで来日し、IHJアート・フォーラムで、身体のプレイ(ワーク)ショップを行いましたが、今回はACC(アジア文化協議会)のプログラムで来日、研究活動、絵本原画展、舞踊公演等の合間を縫って、15年ぶりに本フォーラムに登場します。

アレグザンダー・テクニック、オイリュトミー、瞑想法、気功、手話等、様々な角度から、自身のカラダの在り方や「気」の用い方を問いかける「プレイショップ」です。舞台に携わる方は勿論、学校の先生も主婦も主・夫もクラフト作家もフリーターも、多くの御参加をお待ちしています。動きやすい服装で、普段自分がよく使うもの(楽器、文具、コンピューター、鼻唄の一節など)を御持参ください。

■アーティスト・フォーラム■
「HANDS: Rhythm Project(ハンズ:リズムプロジェクト)」

ハンズ
  • ナンドラル・ナヤック: 音楽監督、歌、ドーラク(インド民族打楽器)
  • ウェンディ・ジェーラン: 振り付け、ダンス
    垢木徳彦: パーカッション、響 道宴:和太鼓
    酒井 崇: コンピューターサウンド(マニュピレーター)
    内田けんたろう: ベース、 木田敦子:十三/十七弦筝
    クリストファー遙盟: 尺八
    コヒノール・ランガ: カータル(インド民族打楽器)
    ハビブ・カーン: サランギ(インド民族弦楽器)/li>

 

  • 日時: 2003年6月6日 (金) 19:00開演 国際文化会館 庭園 (雨天時は屋内で開催)
  • 会費: ¥3,500(割引料金¥3,000)自由席
    要予約 <会員のご同伴者3名まで割引料金とさせていただきます>
  • 用語: 通訳あり
  • 助成: 日米芸術家コラボレーションプロジェクト(日米友好基金)/東京アメリカンセンター

「HANDS: Rhythm Project(ハンズ:リズムプロジェクト)」は、日米芸術家交換プログラムで来日中の打楽器奏者、ナンドラル・ナヤック氏と、日本・アメリカ・インド出身のアーティストによる音楽とダンスのコラボレーションです。 日本の音楽界をリードする和太鼓、筝、尺八などの古典楽器演奏家に加え、特別ゲストとしてインドのラージスタン州より世界的に有名なインド民族音楽奏者コヒノール・ランガ氏とハビブ・カ-ン氏が共演します。 さらに、エレクトリック・ベースや最新コンピューター技術を駆使したマニュピレーターが加わり、伝統楽器と現代電子楽器、インド民族音楽と日本の古典音楽と舞踊といった異なる芸術文化の融合の試みが国際文化会館の日本庭園を背景に繰り広げられます。様々なリズムと旋律が絡み合う、新しい音の響きをどうぞお楽しみください。

日米芸術家コラボレーション・プロジェクト
パフォーマンス+IHJアート・フォーラム
パフォーマンス:  海よ、海よ! New York City – Tokyo 私たちの間の海
ニューヨーク/東京 舞踏・尺八・パフォーマンス アーティスト達の実験的コラボレーション

レミー・シャーリップ
  • アーティスト: 大野慶人、ペリー・ユン、モーラ・ドノヒュー、素川欣也、素川ローリー
  • ゲスト出演: 大野一雄、アナベル・キャメロン-ルイス、ケイコ・ハシモト、加藤進行、 佐々木もと子、野沢秀代、ナンドラル・ナイヤック、石川祥子、ビルジット・ビンダー、垢木徳彦、ウェンディー・ジェーレン、アニカ・ナイヤック、高橋由希、溝端利夫(照明)

 

  • 日時: 4月5日 (土) 15:00- 大野一雄舞踏研究所 (チケット予約・お問合せ tel: 070-5570-6942)
    〒240-0042 横浜市保土ヶ谷区上星川1-20-15
    会場案内図:http://www.asahi-net.or.jp/~ab4t-mzht/map.html
  • 会費: 3,000-(ドリンク付) (要予約)

■アーティスト・フォーラム■
ペリー・ユン&モーラ・ドノヒュー、舞踏と尺八 パフォーマンスとトーク

  • ゲスト: 素川欣也、素川ローリー、他

 

  • 日時: 4月10日 (木) 19:00- 国際文化会館、講堂
  • 助成: 日米芸術家コラボレーション・プロジェクト(日米友好基金) US-Japan Friendship Commission Artists Collaborative Projects Grant

遊工房アートスペース+IHJアート・フォーラム
エリザベス・ミード、写真と彫刻作品展
「Mute Observation(言葉の境界線の向こう側から)」

  • 会期: 3月6日(木)~3月17日(月)11:00-19:00 (最終日17:00迄/火曜休)
    (オープニングレセプション3月6日(木) 19:00-21:00)
  • 会場: 遊工房アートスペース 〒167-0041東京都杉並区善福寺3-2-10
  • 地図: URL: http://www.youkobo.co.jp/
  • 協力: (財)国際文化会館、IHJアートフォーラム
  • お問合せ: 遊工房アートスペース Tel: 03-5930-5009 /

エリザベス・ミード氏(1958年ニュージャージー生まれ)は、劇場の世界と彫刻が相互の対話 を通して呼応するような作品を制作。ポートランド州立大学、シカゴ大学、サザン・メソジス ト大学で教鞭をとる傍らアメリカ、アジア諸国にて作品を発表。また、演劇の空間演出も 数多く手がけています。日米芸術家交換プログラムフェローとして遊工房アーティスト・ イン・レジデンスに滞在(2002年10月~2003年4月)、立川国際芸術祭2002国際美術展 にも参加しています。本展覧会では、今回の日本滞在中の芸術活動の成果を、「Mute Observation:言葉の境界線の向う側から」と題し、彫刻と写真で表出します。 今回の作品は、二つの文化の景観をレンズや別々の目を通して見つめ、彫刻と写真により、 両国の文化の違いを探索したものです。建築を例にとり、日本の空間の考え方を、西洋と 東洋での実際の居住体験から感じたことから表現しています。 日本と米国の文化の違いばかりでなく類似性を見つけ、より認識を深めることを目的とし たこの展覧会は、お互いの目を通し相互の文化を知る良い機会となるでしょう。

エリザベス・ミード エリザベス・ミード
エリザベス・ミード エリザベス・ミード

国際文化会館アート・フォーラム 講演+スライド/ビデオ
「劇場工学と舞台機構-世界の新しい劇場を中心に」

  • 講師: 小川俊朗 (舞台照明家、劇場コンサルタント)
  • 会期: 2003年2月4日(火) 13:30-16:30  会場: 国際文化会館 講堂
  • 主催: 国際文化会館
  • 協力: 社団法人日本照明家協会国際委員会、建築学会劇場・ホール小委員会有志、 劇場建築有志、劇場機構関係有志
  • 料金: 入場無料、要予約
  • 用語: 日本語 (通訳なし)

劇場での創造活動(パーフォーミング・アーツ)の過程には、多数の専門家が参加します。その創作活動は、コスト・パーフォーマンスを重視する経済学の範疇では論じ ることは難しく、欧米では擁護者(スポンサー)によってその創作活動が、歴史的に支えられてきました。

戦後、我が国では全国的に、多目的ホールが次々と建設されました。しかしこれら の多くでは、施設維持のためのランニングコスト(維持費)は予算化されましたが、 欧米のように劇場芸術の創造活動のための運営資金の提供はされてきませんでした。 その結果「貸しホール」という公共ホールの運営形態が形成されました。我国の公共 ホールでは、専属公演団体が採用されるケースは残念ながら今もって希少です。

今回の講演では、1960年代からアメリカ・ヨーロッパのオペラ劇場などで活動されてきた舞台照明家であり、劇場の建築設計や舞台機構を体系的に紹介した『劇場工学と舞台機構』の著作で知られる 小川俊朗氏 に、世界の新しい劇場の新築と改修の代 表的プロジェクトの紹介と、新築建築に顕著に見られる典型的な新しい傾向を提示していただきます。また歴史的実務的な観点から考証した劇場設計の基本と、舞台機構の用途・機能・必要性について論じていただきます。

講演内容は二部構成になっており、第一部は世界の劇場新建築と改修をイギリスのロイヤルオペラ・コベントガーデン、グラインドボーン、アメリカのニュージャージー・パフォーミングセンター等を例にとりスライドを使用しながら紹介します。第二部は著書「劇場工学と舞台機構」と題して、歴史的実務的な観点から考証した劇場 設計の基本を、劇場の成立(ギリシャ劇場)、中世、ルネサンス、オペラの出現から 現代までを例にとり論じていただきます。舞台機構では、劇場魔術に必要な吊り物 機、迫り、スライディング機構、盆、ミュージカル「ピーターパン」で有名な宙吊り 機構(フライングマシーン)のシステムを、市川猿之助のスーパー歌舞伎や松任谷由美のコンサートなどの具体的な使用方法を例にスライドとビデオを用いて紹介します

小川俊朗氏略歴

1962 早稲田大学-文学部演劇専攻卒業
1963 ハワイ・イーストウエストセンター給費留学
1966-1971 カリフォルニア大学バークレー校演劇科助教授
1971-1972 ハンブルグ・オペラ座、ベルリン工科大学留学
1972-1975 イラン・テヘランオペラ座公演・技術監督
1975-1982 オハイオ州立大学演劇科助教授
1977 米国舞台デザイナー・ユニオンに舞台照明デザイナーとして加盟
1978-1980 アメリカン・バレー・シアター照明監督
1982-1987 ニューヨーク市、トライプレックス公演・技術監督
1987-1992 南加大学演劇科準教授、UCLA舞踊科客員準教授, CAL ARTS(カリフォルニア 芸術院)の教壇に立つ
1992 日本に帰国 劇場コンサルティングを開始

お問合せ: 国際文化会館 企画部 (Tel: 03-3470-3211)

■アーティスト・フォーラム■ コンサート コラボレーション・プロジェクト
In the Gardens of Japan
日本の庭園をテーマとした英語詩とオリジナル音楽のコンサート

  • ケニー・フリース/詩、武智由香/作曲
    きむら みか/声、尺八伴奏・クリストファー遙盟
  • 日時: 2002年11月22日 7:00 PM
  • 料金: 入場無料、要予約
  • 用語: 英語
  • 会場: 国際文化会館 講堂

日米芸術家交換プログラムで来日中の詩人・ノンフィクション作家のケニー・フリース氏と、作曲家 武智由香氏、声楽家 きむら みか氏の共同制作による詩と音楽のコンサート、「In the Gardens of Japan(日本の庭園にて)」を開催いたします。

この作品は、いくつかの日本の有名な庭園からインスピレーションを受けて作られた詩のシリーズを紹介するものです。

今年の5月に来日するまで、4年以上、詩の制作を行っていませんでした。何年間もノンフィクションの作品を制作しているうちに、詩という媒体では私が表現したいことは表しきれないように思っていたのです。

日本に到着してしばらくするとこの考えに変化が起こりました。数え切れないほどの新しい文化的体験や絶え間なく目にするなじみのない、しかし感覚を包み込むような景色や音に圧倒されてしまったのです。これらの体験のなかで特に二つのイメージが強く現れてきて、私の心の中に広がっていきました。それは、明治神宮の杜若と声楽家 きむら みかの歌声でした。

私は、日本の庭園でより多くの時間を過ごすようになりました。そこで現れてきたのが、庭園の中で外見的に見つけたことを表現したように見える詩篇でした。しかしながら、この詩は、日本庭園が儚い世界の中で存在する小宇宙を暗示しているように、詩の外面の下に隠された深い意味を示したものなのです。

私の英語の言葉が、日本の伝統的な旋律、特に声楽の中でどのような響きとなるのかということを試してみたいとおもいました。私の詩はうたになるのだろうか?こうして詩に旋律を付け、きむら みかの歌声にのせる試みが始まりました。

日本庭園は訪れる人を入口から多様に曲がりくねった道へ導き、最後にもとの場所へ促してくれます。庭園での体験のように、私の日本との出会いが、私を庭園のようにすべての世界を内在する「詩」の制作へと再びうながしたのです。

お問合せ: 国際文化会館 企画部 (Tel: 03-3470-3211)

ケニー・フリース(Kenny Fries)

ケニー・フリース(Kenny Fries)マサチューセッツ州ノースハンプトン在住。ゴダード大学大学院にてクリエイティブ・ライティング・プログラムを担当。主な編・著作「Body, Remember: A Memoir」 (1997年 Dutton社) /「Staring Back: The Disability Experience from the Inside Out」 (編集)(1997年Plume社) /「Anesthesia」(詩集) (1996年The Advocado Press出版) /「Desert Walking」(詩集) (2000年The Advocado Press出版)/「The Healing Notebooks」(詩集) (1990年Open Books社、AIDSについての文学に対するGregory Kolovakos 賞受賞作品)

きむら みか

きむら みか日本の20世紀の日本歌曲を代表する女性声楽家の1人。1997-98年フルブライト上級滞在研究員・講師として米国のチャタム大学(ペンシルバニア州、ピッツバーグ)で日本の歌曲を教えた。現在、フェリス女学院大学講師。主なCDは「きむら みか・二十世紀日本の邦歌曲たち」 (テイチクレコード)/「竹の声、人の笛」 (音楽館)など。翻訳にコトバ遊びの絵本「たこのだっこはてとてとて」(徳間書店)。

武智由香

武智由香東京藝術大学音楽学部、大学院卒業。作曲を近藤譲、高橋悠治、故松平頼則に学ぶ。作品はこれまでにクロアチアのザグレブ国際現代音楽祭からの招聘など、パリを始めヨーロッパ各地で演奏されている他、国内での委嘱/演奏も数多い。現在フランスと日本を拠点に活動を展開している。作品CDはFontec、 Tuttio Classicsからリリースされている。

■アーティスト・フォーラム■
特別企画展示 Translucent 石黒猛

  • 会期: 2002年10月24日(木)-11月4日(月・祝)
  • 会場: 国際文化会館内 エントランスホール・庭園

このたび国際文化会館IHJアートフォーラムでは、特別企画展として、国際的に活躍する新進アーティスト 石黒猛氏によるインスタレーションを行います。 六本木、鳥居坂上に位置する国際文化会館は、前川國男、吉村順三、坂倉準三の三氏の共同設計による特徴深い建築と、小堀遠州と並び賞された作庭家 小川治兵衛による緑豊かな庭園を有し、1952年の創立以来様々な国際交流の場としての役割を果たしてきました。またその文化交流活動の一環として1987年より日米友好基金の援助のもとで始められたアートフォーラムは、これまで数多くの国内外のアーティストによる様々な表現活動の紹介・交流を行っています。

今回のアートフォーラムは人々が「集い(gathering)」、交わることによる「化学反応(chemistry)」を重視した会館の空間の魅力と新しい可能性を引き出すことを目的とし、この「場」との調和によって成立するサイト・スペシフィックな作品展示をおこないます。

今回展示を行う石黒猛氏は、プロダクトデザイン、舞台美術、ビジュアル・アートと幅広く活躍する新進アーティストです。氏は、これまでにアメリカ、フランス、中国など国内外で活発に作品制作発表を行い、その作品はニューヨーク近代美術館などにパーマネントコレクションとして収蔵されています。 今回はtranslucent(半透明)をテーマとし、当会館の庭園の木々や空を背景に、空高く打ち上げられる煙の輪や、虹色のシャボンの膜などを使い空間に溶け込む半透明な存在としての作品を媒体として、空間への新たな視点を体感させるインスタレーションを創出します。  都会の中に広がる緑の静寂に共生するアート作品は、にぎやかな周囲の街並みとは異なる豊かな時間の流れを提案するものとなるでしょう。 是非ご高覧いただきたく、お願い申しあげます。

武智由香 武智由香

■アーティスト・フォーラム■
Alter Native もう一つの現実
ビデオ上映・パフォーマンス: ジェームズ・ルナ/リー・ウェン

  • 会期: 2002年5月30日(木)7:00 pm-  国際文化会館 講堂

日米芸術家交換プログラムで来日中のアーティスト、ジェームズ・ルナ氏と、日本に居を移し国際的に活動しているシンガポール出身のアーティスト、リー・ウェン氏が共同制作したビデオ作品「Alter Native」を発表します。 この作品で、ルナ氏、ウェン氏それぞれが各々の文化における「Native」として異国である日本に暮らして見えたことや体験したことについて語っています。それぞれの民族や文化から遠く離れた日本で出会ったこの二人のアーティストは、グローバル化の時代にあって伝統的な価値観を擁護することや文化的ステレオタイプ民族主義的な思考についてなどの問題を再検討する必要性に気づかされたといいます。この作品は彼らの政治的、社会的アイデンティティーや思想概念交流の問題についての問いかけの試みとなっています。 ビデオ作品紹介の後それぞれのアーティストによるパフォーマンスも行います(用語英語、通訳あり)。

共催:東京アメリカンセンター。
入場無料 (要予約)

James Luna ジェームズ・ルナ

James Luna ジェームズ・ルナ南カリフォルニアのルイセノ・インディアン。パフォーミング、ヴィジュアル・アーティスト。カリフォルニア州サンディエゴのパロマー・コミュニティーカレッジのアカデミック・カウンセラー。 現在、日米芸術家交換プログラムフェローとして日本に滞在。現代アメリカ社会におけるアメリカンインディアンの存在意義について常に問いつづける彼の作品は、アメリカ合衆国、カナダにてアメリカンインディアンアートの世界を含むアート界において広く支持されている。

Lee Wen リー・ウェン

Lee Wen リー・ウェンシンガポール生まれ、東京在住。国際的にインスタレーション、パフォーマンスを野外・屋内・イベントなど様々な状況で発表している。「旅」という手法を通じ、偶像的なイメージに映した「アイデンティティ」の創造と破壊、複合的で重層的な自己表現のありかたを追求しているウェン氏は、保守的な傾向のあるアートの流れに疑問を呈しつつ、現代美術の国際的現況に東南アジアの文脈をあわせて表現しようとしている。



■アーティスト・フォーラム■
HEART of BAMBOO
詩の朗読と尺八の演奏

  • 詩: サム・ハミル、 尺八: クリストファー遙盟
  • 2002年5月17日(金)7:00 pm 国際文化会館 講堂
  • 入場無料 (要予約)
  • 用語英語、通訳なし
  • 共催:東京アメリカンセンター

サム・ハミルサム・ハミル氏の詩は謙遜と感謝にあふれています。西洋社会に育ちながら、中国や日本の偉大な文筆家や思想家に影響を受けたハミル氏の詩は、それぞれの伝統を踏襲しつつ「欲望を映した言語を超越した世界へ」我々をいざないます。 今回は、クリストファー・遙盟・ブレィズデル氏による尺八の調べにのせてハミル氏自らが作品の朗読を行います。 サム・ハミル氏は1988年に日米芸術家交換プログラムで来日、これまでに30冊以上の詩集、3冊のエッセイ集を出版。また、氏のインスピレーションと芸術的センスの源である古代日本、中国の古典を含む数多くの言語の翻訳を手がけています。詩集「Destination Zero: Poems, 1970-1995」 (1995年Pine Press)はPushcart賞受賞、詩集「Gratitude」 (1998年BOA Editions Ltd.)は1999年独立系出版社賞詩部門の最終選考作品となっています。2000年には、 BOA出版より「Crossing the Yellow River: 中国詩300選」が出版されました。「アメリカン・ポエトリー・レヴュー」の編集協力者として、ポート・タウンゼンド文筆家会議のディレクター、また、Copper Canyon出版の編集者もつとめています。 このフォーラムでは、ハミル氏とブレィズデル氏は、1999年に共同制作したCD「Heart of Bamboo」からいくつかの作品を紹介します。

■アーティスト・フォーラム■ 沈黙を破る

  • ラーナ・レイコ・リズット レクチャー/朗読
  • 2001年9月25日(火)7:00 PM 国際文化会館 講堂
  • 入場無料
  • 用語:英語(日英同時通訳付)
  • 共催:東京アメリカンセンター

日米芸術家交換計画フェローとして来日中の小説家ラーナ・レイコ・リズット氏は、次作の執筆準備のために、現在広島に滞在中です。日系人の母、アメリカ人の父との間にハワイで生まれたリズット氏は、第二次大戦中に母親が米国の日系人収容所にいたことを知り、作家になる決意をしました。「アメリカ書籍賞」を受賞した作品、『Why She Left Us(なぜ彼女に見捨てられたのか)』(HarperCollins, 1999)は、家族の秘密を明らかし、ずっと守っていた沈黙を破る、ということを基調とした物語です。第二次大戦を体験した日系人である彼女自身の家族を題材にしており、アメリカ西部にあった収容所の徹底的な研究を基に、家族の秘密、愛と裏切り、そして寛容、許し合いといった普遍的なテーマを、感動的な物語に仕上げました。

リズット氏のこれまでの業績は、The NuyorAsian Anthology: Asian American Writings About New York City (Asian American Writers’ Workshop, 1999)の編集のほか、作品がMothers Who Think (Villard, 1999)、The Los Angeles Times、The Asian Pacific American Journal、Many Mountains Moving: A Literary Journal of Diverse Contemporary Voices、Salon.comなどに発表されています。