【インド太平洋リーダーによるウェビナーシリーズ】
コロナ禍における教育格差と新しい時代の教育実践

※本イベントは終了しました。ライブ配信映像はこちら

 

 

  • ビデオメッセージ: マララ・ユスフザイ(教育活動家、2014年ノーベル平和賞受賞者)
  • スピーカー
    小林りん(ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン共同創設者・代表理事)
    キャシー松井(アジア女子大学支援基金財団理事会メンバー)
  • モデレーター: 道傳愛子(NHK国際放送局シニア・ディレクター)
  • 日時: 2021年1月22日(金)6:00~7:00 pm
  • 会場: オンライン
  • 共催: アジア・ソサエティ・ジャパンセンター、シャハ二・アソシエイツ株式会社、三菱UFJリサーチ&コンサルティング
  • 助成: 国際交流基金アジアセンター、MRAハウス、Tanaka UK Japan Educational Foundation
  • 用語: 英語 / 日本語(同時通訳つき)
  • 参加費: 無料

インド太平洋地域の次世代リーダーをスピーカーに招いて開催するウェビナーシリーズ。第2回は、チェンジメーカーを育む日本初の全寮制国際高校ISAKジャパンを運営する小林りん氏と、アジアにおける未来の女性リーダーの育成を目指すアジア女子大学の支援基金財団理事会メンバーを務めるキャシー松井氏をお迎えし、コロナ時代における教育をテーマにお話を伺います。

コロナの影響で就学機会を失う学生が増えるなど格差がますます広がる中、長年にわたり貧困や性別による教育格差の問題に取り組んできた両氏は、どのように危機をチャンスに変え、次世代の育成に尽力されているのでしょうか。当日は、教育活動家で最年少ノーベル賞受賞者のマララ・ユスフザイ氏より、本セッションへ特別ビデオメッセージをいただきます。

ライブ配信映像


オリジナル音声(英語)の動画はこちら

マララ・ユスフザイ(教育活動家、2014年ノーベル平和賞受賞者)

写真:マララ教育活動家。1997年、パキスタン北部のミンゴラ(ハイバル・パフトゥーンハー州スワート郡)にて生まれる。2008年、11歳の時に地元スワート渓谷が武装勢力タリバーン(TTP)の支配下に置かれ、女性の教育を敵視するイスラム原理主義によって同級生とともに就学機会を奪われる。以降、TTPに命を狙われながらも、女性が教育を受ける権利を訴えている。2013年には女性の自由の擁護と促進のために世界的な貢献をした個人・団体・活動を顕彰する、シモーヌ・ド・ボーヴォワール賞を受賞。同年、国内外で同じく就学機会を奪われた女性の教育を支援する「マララ基金」を設立。2014年、17歳にして史上最年少でノーベル平和賞受賞。2017年国連平和大使に任命される。2020年オックスフォード大学卒業。学校へ通うことができない世界の1億3000万人を超える女性のために懸命に活動を続けている。
小林りん(ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン共同創設者・代表理事)

写真:小林りん大学で開発経済を学んだのち、UNICEFのプログラムオフィサーとしてフィリピンへ赴任。駐在中にストリートチルドレンの非公式教育に携わるうち、リーダーシップ教育の必要性を痛感する。帰国後、6年の準備期間を経て、2014年に軽井沢にて全寮制国際高校を開校。同校は2017年に世界的国際教育機関ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)への加盟を果たした。これまでに世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダーやイェール大学ワールドフェローに選出されるほか、日経ビジネスの「チェンジメーカー・オブ・ザ・イヤー2013」や日経ウーマンの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2015」、Ernst & Young「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2019ジャパン大賞」を受賞。2018年よりアジア・パシフィック・イニシアティブ理事、2020年よりUWC国際理事を務める。東京大学経済学部卒、スタンフォード大学教育学修士課程修了。
キャシー松井(アジア女子大学支援基金財団理事会メンバー)

写真:タン1994年ゴールドマン・サックス証券会社に入社。98年にマネージング・ディレクター、2000年にパートナーに昇格。その後、日本法人にてグローバル・マクロ調査部アジア部門統括およびチーフ日本株ストラテジストとして活躍する傍ら、2020年まで副会長を務める。国内では1999年に女性の活躍による経済の活性化を目指し、ウーマン(女性)とエコノミクス(経済)を組み合わせた造語「ウーマノミクス」を提唱。女性の潜在力促進・向上改革に向けた政府関係の会合やワーキンググループにも参加。2007年にウォール・ストリート・ジャーナルの「10 Women to Watch in Asia」、2014年にブルームバーグ・マーケッツ誌の「50 Most Influential」の一人に選ばれている。アジアの次世代の女性リーダーの育成を目的として2008年にバングラデシュにて創設されたアジア女子大学には構想から参画。同大学支援基金財団の理事会メンバーのほか、米日カウンシル-ジャパン評議員会会長を務める。ハーバード大学、ジョンズ・ホプキンス大学大学院(SAIS)卒業。
道傳愛子(NHK国際放送局シニア・ディレクター)

写真:道傳東南アジアや日米関係を主に取材し、これまで報道番組を中心に「NHKニュースおはよう日本」、「NHKニュース9」、「NHK海外ネットワーク」のキャスターを務める。バンコク特派員としてタイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ASEAN情勢など東南アジアの政治・経済とともに教育、貧困、難民など人間の安全保障に関わる問題を広域に取材。コロンビア大学大学院修士号取得。訳書に『マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女』(岩崎書店、2014年)。2018年より国際文化会館評議員。

 
 

*インド太平洋次世代リーダーによるウェビナーシリーズはインド太平洋地域におけるネットワークを拡充し、新時代における平和と共存に寄与することを目的に、2021年1月より3月まで実施するウェビナーシリーズです。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、人間の物理的な移動が国家間・地域間で制限されることによって、反グローバル主義、ナショナリズム、人種差別などの精神的な分断を助長する傾向が懸念される今、人間のつながりを保った世界を再構築するために、アジア全体で協力し連帯することの重要性が一層高まっています。本シリーズは、インド太平洋地域を代表するリーダーや専門家をスピーカーに迎え、コロナによって浮き彫りになった世界の課題について、ガバナンス、教育、ダイバーシティ、スマートシティ開発、建築などさまざまな切り口から考えることで、分断と孤立ではなく連帯と協力のための可能性を探ります。