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【日印対話プログラム】 エコロジカルな支援という革新―インドの貧困問題に挑む


  • ※本講演は終了いたしました。
    • 講師: アンシュ・グプタ (非営利団体 Goonj 創設者)
    • コメンテーター: 近藤正晃ジェームス (国際文化会館 評議員)
    • 日時: 2017年9月8日(金) 6:30pm ~
    • 会場: 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール
    • 用語: 英語/日本語(同時通訳付き)
    • 共催: シャハ二・アソシエイツ株式会社
    • 会費: 無料 (要予約)
    13億もの人口を有し、好調な経済発展を続けるインド。急速な経済成長の傍ら、都市部と農村部における貧富の格差が大きな社会問題となっています。グプタ氏は、都市部で不要になった布などの物資が、農村部では価値ある資源となることに着目し、それらを単なる寄付ではなく労働対価として金銭の代わりに付与するなど、独創的な取り組みで社会的変革を起こしてきました。このような非市場アプローチを用いた新しい経済モデルを構築したことでGoonjの活動はインド全域に広まり、農村部の発展を後押ししています。講演では氏の考えるインドの今後や、国際社会における社会起業家の役割についてもお話しいただきます。

    アンシュ・グプタ (非営利団体 Goonj 創設者)

    width=インドで「clothing man(衣服の人)」として広く知られる。大学でマスコミュニケーションを学び、経済学の修士号を取得後、フリージャーナリストを経て1998年に非営利団体Goonjを創設。Goonjは「Cloth for Work」や「Not Just a Piece of Cloth」など、布材を使った独創的な開発モデルで知られており、災害時には農村部のコミュニティを巻き込み、住民自らが緊急支援活動や復興事業に従事し、その対価として衣服を提供するモデルが高い評価を得ている。毎年農村で3,000以上のインフラ開発事業を実施し、水源の確保から道路の修復、竹橋づくりまで幅広く行っている。インド文化に新しい風を吹き込んだグプタ氏のクリエイティブな構想と、衣服を貧困層にとって持続可能な資源として捉え活動してきた強いリーダーシップ、そして真の援助とは人間の尊厳を常に尊重し、保つものであるということを世界の人々に再確認させた功績が認められ、2015年にはアジアのノーベル賞とも呼ばれるラモン・マグサイサイ賞を受賞。シュワブ財団のアショカ・フェローに選抜されたほか、『フォーブス』誌でインド有数の社会起業家として紹介されている。

    グプタ氏は数々の国際フォーラムで、世界中で問題となっているノンイシュー(見逃されがちな課題)について語り、相手をドナーや受益者としてではなく、「当事者」として扱えば、大きな問題は小さな取り組みによって解決できると説いている。グプタ氏はGoonjが組織として成長することを目指すのではなく、ひとつのアイディアとして広まり、アジアをはじめ、異なるエコシステムや地域においても応用されていくことを望んでいる。

  • Goonj公式ウェブサイト(英語): goonj.org
  • 近藤正晃ジェームス (国際文化会館 評議員)

    width=テクノロジー、社会事業、政策、学術と幅広い領域で活動している。テクノロジー領域では、シリコンバレーのベンチャーキャピタルであるジオデシックキャピタルのシニア・アドバイザー並びに、シリコンバレー・ジャパン・プラットフォームの共同議長を務め、MITメディアラボの客員サイエンティストも兼任している。前職は、Twitter Inc.(米国)副社長、Twitter Japan株式会社会長。社会事業領域では、世界経済フォーラム(ダボス会議)で始まった、世界の肥満と飢餓の同時解決を目指すTABLE FOR TWOの共同創業者。同団体は500以上の企業やレストランとパートナーシップを組み、飢餓に苦しむ子供達に5000万食以上の給食を届けてきた。東日本大震災後には、若手のリーダーシップ教育と奨学金を提供するBeyond Tomorrowも共同で立ち上げた。政策分野では、内閣官房国家戦略室内閣参事官(国家戦略室長付)、内閣官房副長官秘書官を務め、現在は東京にある一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブの専務理事。一橋大学大学院国際経営戦略科客員教授。これまでに世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤンググローバルリーダー、ニューアジアンリーダー、グローバルアジェンダカウンシル(GAC)のメンバーの他、数多くのフェローに選出される。慶應義塾大学卒、ハーバード大学経営大学院修士号修了、イェール大学のイェールワールドフェロー。

    日印対話プログラムとは
    日印国交樹立60 周年を迎えた2012 年に、日本とインドの間の継続的な対話の「場」を創出することを目的に、人物招聘事業(Japan-India Distinguished Visitors Program) を立ち上げました。本プログラムは、社会のさまざまな問題の解決に向けて新しい価値やアイデアを提案している、インド国内で影響力のある人物を、政治・経済・文化・学術・科学など幅広い分野から年間1 ~ 2 名、1 週間程度日本に招聘しています。招聘フェローは、講演会、関連機関への訪問、地方視察などを通して日本の関係者と意見交換やネットワーク構築を行います。