【日文研・アイハウス連携フォーラム】
日文研の三十年——その批判的・分析的な回顧および展望

    本イベントは終了しました。

  • 講 師: 磯前 順一(日文研 教授)
  • コメンテーター: 
    ジェームス・E・ケテラー(シカゴ大学教授/日文研 外国人研究員)
    アンナ・ドゥーリナ(モスクワ国立総合大学付属アジア・アフリカ諸国大学講師/日文研 外国人研究員)
  • 日 時: 2019年11月22日(金) 6:30~8:00pm (開場:6:00 pm)
  • 会 場: 国際文化会館 講堂
  • 共 催: 国際日本文化研究センター(日文研)
  • 用 語: 日本語(通訳なし)
  • 参加費: 無料
  • 定 員: 100名 (要予約
 国際日本文化研究センター(日文研)は、時の総理大臣中曽根康弘の支援のもと、1987年に京都に設立された国立の研究所です。バブル経済の最盛期、その構想は初代所長となる日本哲学者の梅原猛、およびフランス文学者の桑原武夫によって、世界に比肩しうる日本文化の姿を模索すべく案出されました。その後、東日本大震災などが日本社会に暗い影を投げかける中、日文研もまた自己の存在意義に悩むようになります。本講演では、梅原が夢見た日本研究の国際化の行方を検証することで、戦後日本社会の辿った足跡を当時の歴史的状況のもとに見つめ直します。
磯前 順一(日文研 教授)磯前順一
東京大学大学院人文科学研究所博士課程中退。博士(文学)。宗教・歴史研究。日本女子大学助教授、国際日本文化研究センター助教授をへて2015年より現職。チュービンゲン大学日本研究所、同志社大学一神教学際研究センター、チューリヒ大学「URPPアジアとヨーロッパ」、ルール大学ボッフム宗教学研究センター、チューリヒ大学東アジア学科で客員教授及び客員研究員を歴任。著書に、『死者のざわめき 被災地信仰論』(河出書房新社、2015年)、『ザ・タイガース 世界はボクらを待っていた』(集英社新書、2013年)、『閾の思考 他者・外部性・故郷』(法政大学出版局、2013年)、『喪失とノスタルジア』(みすず書房、2007年)など。
ジェームス・E・ケテラー(シカゴ大学 教授/日文研 外国人研究員)ジェームス・E・ケテラー
専門は日本の宗教文化史および思想史。これまで日本における廃仏毀釈や、北海道の植民地化における仏教の役割、江戸時代における春画の情緒性をテーマに執筆。現在は蝦夷の植民地化や、日本の歴史における情緒性に関する著書に取り組んでいる。2017年に日文研で行われた日文研創立30周年記念講演会にて、「日本研究の諸問題」という演題で講演。2019年9月より日文研外国人研究員を併任。
アンナ・ドゥーリナ(モスクワ国立総合大学附属アジア・アフリカ諸国大学 講師/日文研 外国人研究員)アンナ・ドゥーリナ
2005年にノボシビルスク国立大学人文学部東洋学科を卒業。2010 年に富山大学大学院人文科学研究科修士課程修了。2013年にモスクワ国立総合大学付属アジア・アフリカ諸国大学日本史・日本文化学科大学院博士課程修了。2014年よりモスクワ国立総合大学付属アジア・アフリカ諸国大学講師、2019年4月より日文研外国人研究員を併任。専門分野は、日本中世思想史、東洋思想。