【会員特別講演会】― 襖絵からウクライナまで ―

本イベントは終了しました。

  • 講 師: 細川護熙(第79代内閣総理大臣)
  • 日 時: 2023年7月18日(火)6:30~8:30 pm ※懇談会(終演後~8:30 pm)
  • 会 場: 岩崎小彌太記念ホール
  • 用 語: 日本語(通訳なし)
  • 対 象: 国際文化会館 個人または法人会員
  • 会 費: 5,000円/名(要申込み

写真:細川護熙
細川護煕《百鬼蛮行─私のゲルニカ─》(2022年)
「遠く離れた国、と他人ごとのように受け流していいことではありません。何かサポートしなければ、と思い立ちましたが、やはり私もアーティストの端くれなので、すぐに絵筆をとりました。」2022年のロシアによるウクライナ侵攻直後、「いてもたってもいられない」焦燥に駆られて選んだのは、絵画で平和を訴えること。常に自分に何ができるのかを問い、実践する細川氏にその原動力をお話いただきます。講演後に質疑応答の時間を、終演後には懇談会も設けておりますので、ぜひご参加ください。

細川護熙

写真:細川護熙
撮影: 齋藤芳弘
1938年、東京生まれ。朝日新聞記者を経て、衆参議員、熊本県知事、日本新党代表を歴任。第79代内閣総理大臣を務める。還暦を機に政界を引退した後は、湯河原の自邸「不東庵」にて、作陶、書、水墨画、油絵、漆芸などを手がける。2001年以降、国内外にて個展を開催。最近は、襖絵制作を軸に活動。 (京都・地蔵院、建仁寺正伝永源院、大本山建仁寺、龍安寺、南禅寺天授庵、奈良・薬師寺へそれぞれ奉納) 目下、高野山総持院の襖絵32枚を制作中。現在、公益財団法人永青文庫理事長、公益財団法人鎮守の森のプロジェクト理事長を務める。

2011年3月11日の東日本大震災後、将来の津波に備えた「森の防潮堤」を築くため、「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」を立ち上げ、東北の沿岸300キロに、ガレキと土を混ぜたマウンドをつくり、60万本の植樹を行ってきた。多大な被害をもたらした、原発について強い危機意識をもち、反原発の立場に立って、脱原発と再生可能エネルギーへの転換を視野に活動を続ける。また、2022年のロシアによるウクライナ侵攻直後から、難民支援に立ち上がり、手がけた書画、やきもなどの展示・販売、入札会の開催などにより、その益金を、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて寄付をするなど、人道支援活動を続けている。