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日米芸術家交換プログラム

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2018年度 日米芸術家交換プログラム フェロー プロフィール

デレク・グロマトスキー Derek Gromadzki (詩人、翻訳家)

2018年来日予定
Derek Gromadzkiグロマトスキーは、詩人で翻訳家だが、彼にとって詩作と翻訳は別物ではなく、取り組むたびに交互に現れる流動的な課題を解決するものだ。翻訳の要素は革新的な詩作の源となり、同様に詩作で解決した文体の問題が、難解な翻訳に近づく可能性を生み出す。彼の作品は、グロマトスキー最大の特徴である、語源学に基づく世界言語のネットワークによって補強されており、これをベースに、韻文法に対する緻密でダイナミックなアプローチを通して生み出される文体やリズム、音が支えられている。 日本滞在中は、二冊目の詩集『Horology(測時学)』のリサーチのために、機械式時計の歴史や異なる文化圏における時間の概念を調査し、詩における時間経験の新しい可能性を探求したい。日本文化において、古来から現在まで考えられてきた時間の特殊性を解明するため、時計メーカーのセイコーなどを訪問し、科学者やアーティスト、翻訳を手がけた吉増剛三、さらには京都大学基礎物理学研究所の研究員にもインタビューする予定である。

フー・ホアン&ラチェリー・ローテム Phu Hoang & Rachely Rotem (建築家)

2018年5月~8月来日予定
hoang-rotem_sホアンとローテムは多元的な建築スタジオMODUを共同運営し、家の形や造りに影響を与える「気候」に注目した独創的なプロジェクトを展開している。近代的な建築ロジックに異議を唱え、それらの考え方を解体する企画が多く、気候風土の影響を防ぐために莫大な予算を費やすことにとりわけ懐疑的である。国際的な仕事を多数抱える一方、コロンビア大学やMITなど米国内の大学で教べんも執っている。 日本滞在中は、気候の異なる各地域で、さまざまな建物を調査し、風土が建築(過去と現代両方の)にどのような影響を与えているのか、建築家や施工者のアプローチを調べる予定である。

ローレル・ナカニシ Laurel Nakanishi (作家)

2018年4月~8月来日予定
nakanishi_sハワイ州オアフ島アレワ出身。エピファニー・エディター賞を受賞したポケットブック『Mānoa|Makai』の作者で、その詩やエッセイは多くの雑誌に掲載されている。作品は自然界を土台に、神話や心的イメージ、ジャンルにとらわれず伝承文学などをとりあげている。執筆活動のほかにも、コミュニティ活動として、ニカラグアでNicaArtsを立ち上げ、O, MiamiのSunroom という詩のプログラムの創設コーディネーターとしても活躍している。来日中はお遍路の道程をたどり、詩という形で体験記をしたためる予定である。また遍路研究者を訪ねて、さまざまな人々の遍路体験を自身の作品に反映させたいと考えている。真言宗の家系に生まれた日系米国人として、自身の文化に対する理解を深め、その経験を今後の教育活動にも生かしたいと考えている。

ホセ・ナヴァレテ José Navarrete (振付家)

2018年8月~2019年1月来日予定
navarrete_sメキシコシティ出身のホセ・ナヴァレテは、舞台から飛び出し、コミュニティで、パフォーマンスやダンスを展開し、振付やダンスと教育を一体化させた活動を行っている。さまざまな文化の伝統音楽、儀式、ダンスを長年研究してきたナヴァレテだが、作品では、インタラクティブなリサーチを経て、それらを実験的なパフォーマンスへと展開している。コラボレーターのデビー・カジヤマとともに、ナカ・ダンス・シアターというパフォーマンス・チームを率いており、動きや演劇、美術インスタレーション、マルチメディア、サイトスペシフィックな環境を使った、超分野的なパフォーマンスを行っている。 来日後は、岩手県を中心に滞在し、鹿踊りのあらゆる実践的側面を学ぶ予定で、芸術面だけではなくコミュニティの活性化や結束力を高める側面にも注目したいと考えている。

ジェシー・シュレシンジャー Jesse Schlesinger (美術作家)

2018年9月~2019年1月来日予定
Derek Gromadzkiサンフランシスコ市とサウサリート市を拠点に活躍するシュレシンジャーは、彫刻やインスタレーション、ドローイング、写真などさまざまなメディアを駆使する作家である。大工の息子として、木工術や建築に親しんで育ち、彫刻やインスタレーションでは、手仕事の美意識をもって、自然界・都会で集めた素材やファウンド・オブジェを利用している。これらの作品は、プライベートにしろパブリックなものにしろ、人がいかに住まい、空間を捉えるかを探求する。 シュレシンジャーの作品は日本とカリフォルニアの間に何十年も存在してきた、太平洋越しの交流に影響を受けている。日本滞在中は、田舎と都会の双方でアート作品に使える素材を探し、地域のアーティストや職人とも対話したいと考えている。

年度別日米芸術家交換プログラムフェロー 201820172016201520142013201220112010200920082007200620052004200320022001200019991978-1998プロフィールTOP | ENGLISH  


2017年度 日米芸術家交換プログラム フェロー プロフィール

エレーン・バックホルツ Elaine Buckholtz(美術作家)

2017年6月22日~11月18日来日
Elaine Buckholzマサチューセッツ州ボストン在住。近作ではビデオと照明を用いて、彫刻の形状やデジタルプリント、暗闇の中の建築や自然との関係を追求している。美術と舞台照明の経験が豊富なバックホルツだが、作品の重要な側面には、観客の直接的な体験や没入的な環境といったものがある。ゆえに、照明や視覚そして知覚は重要な素材であり、聖堂など大きなものからメガネのような小さなものまで、被写体との関係を大きく左右する。日本では、光のアートや建築照明、メディアファサード、また関連する技術革新について調査する予定である。

ジェイミ・ナカムラ・リン Jami Nakamura Lin(作家)

2017年3月29-8月2日来日
jami-lin_sシカゴを拠点とする作家。文化的アイデンティティーや宗教、精神疾患の複雑な絡み合い、神話が社会の欲望・恐れを映すさまを探っている。日系アメリカ人であるリンの家族は1940年代に強制収容所に送られていたため、外国人恐怖症やナショナリズムの多くは“他者”に対する神話の創作から出現するのではないか、ということに興味をもっている。現在執筆中の小説は日本の民話にゆるやかな影響を受けており、中でも鬼―鬼そのもの、そして“よそ者”の隠喩として―に焦点をあてている。神話の豊富な国にふさわしい場所や神社を訪れ、民間神道の口伝についても調べる予定である。

キミ・マエダ Kimi Maeda(舞台芸術家)

2017年7月13日~12月来日予定
kimi-maeda_sサウスカロライナ州コロンビアを拠点とする日系アメリカ人の舞台芸術家。サウスカロライナではインティメートで親しみやすく、ジャンルが交錯するビジュアル・パフォーマンスを制作している。2001年よりアメリカやヨーロッパで多くの作品の舞台美術や衣装を担当し、中でも自身が演じるソロ作品『エフェメラ』は砂絵と影絵芝居を融合させたもので、記憶や家、異文化アイデンティティーがテーマとなっている。島根県浜田市で石見神楽の仮面や人形、衣装、音楽、リハーサルの工程などを調査し、島根に伝わる伝統的な神道舞踊を学ぶほか、浜田市の神楽師をインタビューし、音源や映像記録も集める予定である。

クウィン・ヴァンツー Quynh Vantu (建築家)

2017年12月15日~2018年6月来日予定
qvantu_sバージニア州を拠点とする建築士であり、アーティスト。彼女の作品は人の動きと建築の関係を考察したもので、身体と建物、空間との関係や反応を探求するものである。アメリカ南部に育ったため「ポーチ(ベランダ)文化」と「南部ホスピタリティ」に影響を受けており、作品では“建築的”介入によって、社交上の美徳や交流が展開する。日本では「境界」を方法論的ツールとして用いて、建築的に「境界」がいかに活気ある空間であるかを調べる予定である。「境界」は動きというものを具現化し、人同士の関わりを生む社会条件や、文化的な理想を実現する道具にもなるのだ。

ヴァネッサ・ヴォスクィル Vanessa Voskuil (振付家)

2017年4月19日~7月12日来日
vanessavoskuil2016_sミネアポリスを拠点に活躍する振り付け家、演出家、パフォーマー、作家、デザイナー、教師。作品にはコミュニティーを巻き込んだ大規模なアンサンブルや、サイトスペシフィックな会場、劇場でのソロ作品もある。名優ヨシ・オイダのメソッドと、気功や太極拳の手法も取り入れ、2008年よりダンス・フィルムのシリーズも手掛ける。大阪、京都で能を学んだあと、その経験をもとに、新しい作品への参加者でコミュニティーを形成する予定であり、現地での上演も検討している。

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