2008年度 日米芸術家交換プログラム フェロー プロフィール

エリザベス・ブラウン Elizabeth Brown(作曲家)

2008年12月20日~5月19日
エリザベス・ブラウン作曲家のエリザベス・ブラウンは日本やベトナム、ソ連(ロシア)、コロンビア、オーストラリアそして米国やヨーロッパ、と世界各地で自分の作品を演奏してきました。尺八や日本の古典笛のための音楽もたくさん作曲しています。今回の来日では日本の作曲家がいかに伝統楽器にアプローチしているか、また現代音楽における尺八の役割を調べたいと考えています。彼女は1977年にフルートの演奏でジュリアード音楽院修士号を得ています。またロックフェラー財団よりイタリアのBellagio Center、マッククドーウェル・コロニーのフェローシップを受けたことがあります。また2002年にはACCの奨学金を受け、ベトナムで研修しました。2006年にはグッゲンハイム・フェローシップを受賞しています。

ディミトリ・カーター Dmitri Carter(人形遣い)

2008年5月18日~10月28日
ディミトリ・カーターディミトリは幼少よりプロの人形師として活躍してきました。カーター人形劇団の中心人物である彼は、シアトルでノースウェスト・パペット・フェスティバル創立の中核をにない、Opera dei Pupiで有名な伝統的なシシリア人形劇を受け継ぐ名人として知られています。日本には古くからあやつり人形がありますが、彼は平安時代頃に日本に登場したとからくり人形に興味を持っており、その組立の手法や操作方法、テクニック、レパートリーの物語、歴史などを詳しく調べたいと思っています。現在彼はノースウェスト・パペット・センターのディレクターであり、Union International de la Martionetteの評議員を務めています。

エレイン・チョウ Elaine Chow(ビジュアル・アーツ)

2008年2月11日~8月10日
エレイン・チョウニューヨーク在住のエレインは日本の染色の歴史や伝統、またそれらの用途について研究するつもりです。これは2005年に最初に東京に来日した際に興味をもった主題ですが、特に風呂敷に興味を持っています。同時に各地での贈答の習慣を調べたいと思っています。彼女は自身の仕事を、物や記憶、文化習慣の保存にかかわる仕事だと考えています。またこれらの価値観が変容していくことに興味を覚えています。ニューヨークの美術大学で2002年に修士号を取得し、彫刻でニューヨークアート芸術基金からフェローシップを得ています。

ブライアン・カラント Brian Current(作曲家)

2008年4月11日~9月1日
ブライアン・カラント熟練した作曲家であるブライアンは日本の地方の宗教的な行列聖歌に興味を持っています。また今回の経験を生かして、大規模な合唱曲と電子音楽を作曲したいと思っています。1時間ほどの作品を計画していますが、都会的な場面にポリフォニックな音楽をもちこみ、大規模な合唱隊が移動しながら歌う作品にしたいと思っています。オタワで育ち、モントリオールのマックギル大学で学びました。またカリフォルニア大学バークレイ校で作曲のPh.Dを取得しました。またYaddoやマッククドーウェル・コロニー、Bogliascoなどのフェローシップを獲得、2005年のグッゲンハイム奨学生、2003年のバーロウ賞受賞者でもあります。アーティストのウェブサイトは以下でご覧になれます。

スジ・クウォック・キム Suji Kwock Kim(ライター)

2008年12月中旬
スジ・クウォック・キム受賞歴の多いスジですが、東西双方の伝統的な文学を学んだアジア系アメリカ人作家として、今回の日本滞在に大きく分けて二種類の期待をしています。まず日本の詩と、それにまつわる文章や音楽、美術、演劇、映画、田舎と都会の景観を調査します。同時に在日韓国人である日本の親戚の詩も調べようと思っています。彼女はスタンフォード大学の Wallace Stegner フェローシップ、そしてフルブライトの奨学生です。最初の詩集 Notes from the Divided Countryは米国詩人アカデミーのWalt Whitman 賞を受賞し、またPEN USA賞のファイナリストにもなりました。また近作はニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、パリ・レビューに掲載されました。


年度別日米芸術家交換プログラムフェロー
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