2013年度 日米芸術家交換プログラム フェロープロフィール

カール・バークハイマー Karl Burkheimer、 ヴィジュアル・アーティスト

2013年5月28日~8月19日来日

Photo:Burkheimer岡秀行、榮久庵憲司といった日本のグラフィック・デザイナーに影響を受けたバークハイマーは、日本で、自らのインスピレーションの源や作品の背後にある衝動を探ろうと考えています。日本の芸術家や職人が「省く」ことで物質の本質を極めるように、彼は自分の作るオブジェに物質のすべての声を持たせたいと考えています。滞在中は、奈良を訪ねてその偉大な神社仏閣や庭園を見たのち、地方で農家の納屋や漁師小屋、その他の日常的な建築物を訪ねて、それらの構造のニュアンスを探る予定です。


ジョン・ジェスラン John Jesurun、 劇作家、舞台芸術家

2013年4月8日~7月12日来日

写真:John Jesurunベテランの劇作家、舞台人であるジェスランは、日本を訪ねることでその文化的美意識への理解を深めたいと考えています。今回の滞在では、彼が親和性を感じている井原西鶴の物語に強く影響を受けた“Stopped Bridge of Dreams”というプロジェクトを進めることが主な目的です。西鶴の世界を知るために、大阪と京都に滞在し、関係のある場所や文化的なレファレンスを訪ねる予定です。また歌舞伎の調査も今回の重要な要素です。彼の日本でのフェローシップとその著作によって、アメリカでの西鶴に対する理解が深まることでしょう。

マリー・ムツキ・モケット Marie Mockett、 ライター

2013年3月9日~6月28日来日

写真:Marie Mockettマリーの家族はいわき市に住んでいます。2011年におこった3.11の地震や津波では、直接の被害は少なかったものの、それ以上に、人災である福島原発事故に大きな影響を受けました。マリーは、このことについてニューヨークタイムズ紙に署名原稿を書きましたが、現在は、被害を受けた地域に滞在して、もっと詳しい著作を書き、自身の家族の思い出を出版しようと考えています。最終的な目標は、「日本人が死や災害に面した時に働く、宗教的、文化的枠組みを探る」ことにあります。滞在中は、日本の死生観や災害を扱う重要な行事やロケーションを訪ねる予定です。

ブルース・ホランド・ロジャーズ Bruce Holland Rogers、 ライター

2013年8月28日~11月27日来日

写真:Bruce Rogers日本の美意識に高尚さと低俗さの両面を感じているロジャースは、三つのプロジェクトを用意しています。一つ目は、日本の文学的な伝統が自己の創作にとっていかに重要かを確かめつつ、三ヶ月かけて55の物語を書きます。二つ目は、京都に滞在して美についての55のエッセイに取り組みます。三つめは、実験的なコラボレーションで、一人あるいはそれ以上の日本人作家と交互に文章を書いて、短編を創作します。

ウィリアム・ローパー William Roper、 作曲家

2013年4月17日~7月15日来日

写真:ウィリアム・ローパーローパーは耳慣れた音を思いもよらない組み合わせ、例えばチューバと三味線といった全く異なる楽器をあわせて作曲する音楽家です。滞在中は、たくさん曲を創り、日本人の音楽家や芸術家とコラボレーションや演奏をし、文化施設や田舎を訪ねようと考えています。北海道の田舎、東京、京都の三か所で二つの活動を主に行う予定で、牧野はるみ、リザ・ローヴィッツの詩に音楽をつけ、須藤亮太郎とコラボレーションをして舞台作品を作ります。


年度別日米芸術家交換プログラムフェロー
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