2016年度 日米芸術家交換プログラム フェロー プロフィール

ラターシャ・N・ネヴァダ・ディグス LaTasha N. Nevada Diggs、インターディシプリナリー・ポエット、ヴォーカリスト、キュレーター

2016年5月3日来日

ハーレム出身。ディグスの詩の多くは、異なる文化に社会歴を持ち込むことで生じるリスクを伴っている。作品では、複数の言語をつなぎ合わせて彼女自身のグローバルな語彙を増やしながら、黒人英語、アプロプリエーション(盗用)、コードスイッチング、そして文化的表出の源としての言語が検証される。日本では、『ツナ・メルト』という題で、部分的に回顧録や旅行記ともなる、ごく短い散文詩集を書く予定である。日本におけるヒップホップやハウスミュージックのアプロプリエーション、アイデンティティに対する認識のズレ、化学調味料(グルタミン酸ナトリウム)、またアニメ、映画、写真、音楽などをとりあげたい。また詩人や音楽家にインタビューし、舞踏や太鼓についても学びたいと考えている。

  • http://latashadiggs.tumblr.com/
  • Photo: Varni

    アレックス・ドッジ Alex Dodge、ビジュアル・アーティスト

    2016年10月1日~1月15日

    ADodge_Sニューヨーク・ブルックリン出身で、コンピューター・コードやデジタルファブリケーションの手法と、伝統的な媒体や製作技術を融合した作品で知られている。近年ではドローイングや絵画、木彫などを、コンピューター演算やコンピューター制御つきの道具で作っているが、日本の寺社仏閣建築で使う精巧な木工継手など、宮大工の伝統的な形式や素材、技術を組み合わせている。日本では兵庫県の宮大工の職人に学び、京都や奈良を訪ねて典型的な宮大工の構造を学ぶ予定で、その後、東京でスタジオを借り、日本でしか調達できない道具や素材を使って製作を始めたいと考えている。

  • http://alexdodge.com/
  • グレアム・コルベインズ Graham Kolbeins、映画監督

    2016年3月31日来日

    GrahamKolbeinsSクイアー系の映画監督でロサンゼルスを拠点にライター、デザイナー業も行っている。過去数年にわたり、日本のLGBTQアートを調査し称賛する作品を作っており、映画や書籍、日本人ゲイアーティストのイラストをフィーチャーした一連の洋服も発表している。これまでも最新作The House of Gay Art(ゲイアートの家)を含む、同テーマの短編ドキュメンタリー映画を3本製作した。今回は長編ドキュメンタリーを企画しており、現代的、歴史的所見から、日本のLGBTQの日常や文化にアプローチする。その成果はオンラインでの発信や、ギャラリーでの展示、長尺インタビューを含む写真集作成などとも絡めて展開していく予定である。コミュニティ・リーダーやアクティヴィスト、アーティスト、政治家、歴史学者を含め、さまざまな分野の人々に会ってインタビューし、記録にしていきたいと考えている。

  • http://grahamkolbeins.com/
  • マークサーチ marksearch、インターディシプリナリー・アーティスト

    2016年5月来日

    オークランド、カリフォルニアを拠点に活躍するマークサーチのブルース・ダグラスとスー・マークは、自身を会話アーティストと呼ぶ。消滅寸前の地方の歴史を地域の人々と協力して発表することで、人と地域の多面的な絆を見つけ、深めていく手法をコミュニティと協力しながら調査する。彼らのやり方は徹底的なリサーチを元に、コミュニティに根差して、相互に作用しながら進めていくもので、作品は、特定のコミュニティにおける個人史に密接に関わったパブリック・プロジェクトの形態をとることが多い。日本で調査したいのは、社会的記憶(時間をまたいで伝えられる集合知)創出を促し、維持するために用いられる、正式、略式の手法である。また民芸運動への関心を出発点に、小都市や地方の田舎を巡り、いかに伝統芸術や昔ながらの生活の実践が残されているか、あるいは変化に合わせて変わったかを調べる予定である。また、地方の人口減少やアーティスト・レジデンス・プログラム、そしてこれらがローカルとグローバルなレベルでどのような意味をもつのか考察する予定だ。

  • http://www.marksearch.org/
  • パイパー・シェパード Piper Shepard、テキスタイル・アーティスト

    2016年5月11日来日

    メリーランド州ボルティモアを拠点とする。一枚布を細かく切り抜いて、すべて手作業でレースのような透かし細工模様を描く。それらの模様は時にはきわめて構造的であり、時には自由にデザインされている。布地の物理的な耐性やクオリティを模索しながら、布を肌もしくは膜とみなし、歴史や記憶を維持し、吸収し、抱えることができるものと考えている。スケールの大きなテキスタイルでは、スクリーンやカーテンの壁、ベールなどの建築的要素も参照している。日本では型紙や型染めに焦点をあてて、布地の模様染めの手法を勉強する予定である。また三重県では型紙の名人に、四国では和紙作りや藍染、型染め、京都では染めと友禅を学び、技術の体験だけでなく、これらの伝統工芸の文化的背景や歴史についても調べたいと考えている。

  • http://www.pipershepard.com/

  • 年度別日米芸術家交換プログラムフェロー
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